浅草の観光スポットおすすめ15選【人気・定番コースから穴場まで】
言わずと知れた観光スポット浅草ですが、皆さんは浅草をどのくらい知っていますか?雷門、浅草寺、仲見世通り等々メインとなるエリア以外はなかなか行ったことがない方が多いのではないでしょうか。今や世界中から観光客が集まる浅草、今回は現役ツアーガイドの筆者がおすすめするスポットをお教えいたします。
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アイキャッチ画像出典:e-asakusa.jp
浅草ってどんな街?
浅草の歴史は古く、推古天皇の時代からこの土地で観音崇拝が始まったと言われています。江戸時代には浅草寺の門下町として栄え、墨田川を使って品々を販売したり、浄瑠璃や歌舞伎の劇場が多く立ち並ぶエリアでありました。浅草寺を一区、仲見世通りが二区、というように浅草寺を中心として区画分けがされていて、今でも六区だけは名称を残して当時さながらの商売が続けられています。戦後には小さい娯楽劇場が発展し、あのビートたけしを育てた地域としても有名ですね。皆さんもすぐに浅草に遊びに行きたくなるようなスポットをたくさんご紹介いたします。
浅草観光の定番スポット
1.浅草寺
浅草といえばまず浮かぶのが浅草寺ですよね。東京メトロ、都営地下鉄の1番出口から徒歩1分のところに最初の門、雷門があり、そこから仲見世を歩いて5分ほどのところにあります。
628年推古天皇の時代に、地元の漁師の網に観音像がかかり、これを二人の主人が崇拝し、自宅を寺に変えたことが浅草寺の始まりだと言われています。徳川家康の時代になり、江戸城から見て鬼門の方角にある浅草寺を将軍家の祈願所としたことから浅草寺周辺の盛り上がりがはじまりました。1865年に雷門は焼失しましたが、1960年に現パナソニックの松下幸之助が病気平癒祈願がかなったことから現在の雷門を寄贈しています。本堂にはもちろん観音像がお祀りされており、こちらは関東大震災を生き抜いたものの東京大空襲の際に焼失、1953年に鉄筋コンクリートで再建したものです。また変わったものには九代目市川團十郎の像や「こちら葛飾区亀有公園前派出所」記念碑など、見どころがたくさんあるんですよ。
昼間は多くの観光客でにぎわいますが、夜は夜でライトアップがきれいなので、また違った楽しみ方ができそうです。
住所:東京都台東区浅草2-3-1
tel:03-3842-0181
金龍山浅草寺のオフィシャルホームページ
2.仲見世通り
雷門から浅草寺に行くまでのお楽しみが仲見世です。東京メトロ、都営地下鉄の1番出口から徒歩1分です。
雷門から宝蔵門までおよそ250メートル続く仲見世、参道の両側に朱塗りのお店が軒を連ねています。日本で一番古い商店街のひとつとして知られています。浅草広小路(現在の雷門あたり)の商店街と浅草寺観音堂前に並ぶ商店街の間、つまり「中店」から仲見世という名前がついたのだそうです。元々雷門をくぐったあたりは浅草寺「南谷」という地域で、寺への参拝者が増えるにつれ、浅草寺が地元の住民に「お寺の境内の掃除をするのなら沿道で商売をしてもよい」とお許しを出したのが貞享2年(1685)頃のことで、これが仲見世の発祥といわれています。明治維新や戦争などの影響を受け、何度か姿を変えて、現在の姿になりました。グルメを楽しむもよし、お土産屋さんを見て回るもよし、毎日がお祭りのような特別な場所ですよ。
住所:東京都台東区浅草1‐20
仲見世のウェブサイトです。
春に行きたい浅草
3.隅田公園
東武線浅草駅北口から徒歩5分、隅田公園は春のお花見にぴったりなスポットです。
墨田川沿いの桜並木は毎年ニュースの映像でも見られますよね。隅田公園にはソメイヨシノ、オオシマザクラ、サトザクラなどおよそ510本の桜があり、美しいピンクの花が隅田川両岸を彩どります。墨田川は元々地盤がゆるく、よく洪水の被害にあっていたものを、享保年間に政府の命で桜を植え、見物客が足で地面を踏みしめることで地盤を固くしたと言われています。今では桜の間から東京スカイツリーも見え、また夜には美しくライトアップされていますので、日中でも夜でも楽しめますね。江戸時代の人もこの地面を踏んでいたんだと思うと、ちょっと不思議な気分になります。デートにもファミリーにもおすすめです。
住所:東京都墨田区向島1‐2‐5
tel:03-5608-6951(墨田観光協会)
4.水上バス、屋形船
浅草のすぐそばを通る隅田川、今度のお花見は水上からはいかがでしょうか。水上バス乗り場は東武伊勢崎線、東京メトロ浅草線出口から徒歩1分のところにあります。
船の上から見る景色はいつもより目線が低くて、ちょっと違う風景になりますよね。船上から見る桜並木はまるで桜を独り占めしているかのようです。昼間は青空とピンクの花のコントラストが美しいですし、日暮れ時や夜桜など色んな時間に楽しむことができます。人混みに入ることなくお花見ができる上に、ちゃんと船上で飲んだり食べたりできるのも大きなポイントですよね。水上バスは定期運航、お花見の屋形船はそれぞれの会社で乗り場や時間が異なってきますので、事前に予約してから行きましょう。
住所:東京都台東区花川戸1-1-1(TOKYO CRUISE水上バス)
住所:東京都台東区花川戸2‐1(東京水辺ライン)
水上バスでの隅田川や東京湾クルーズを運航している東京都観光汽船(TOKYO CRUISE)。隅田川や東京湾の航路や浅草、浜離宮、日の出桟橋、お台場海浜公園、東京ビッグサイト、パレットタウン、豊洲などの乗船場情報をご案内しております
『東京水辺ライン「水上バスで行こう!」』は、東京都公園協会が運営する水上バスのオフィシャルサイトです。東京港、隅田川、荒川という東京の水辺を船上からお楽しみいただけます。
5.浅草三社祭
三社祭は毎年5月の第3金・土・日に行われる日本でも有数の規模を誇るお祭りで、浅草寺の敷地内、隣にある浅草神社が主催しています。都営浅草線、東京メトロ銀座線1番出口から徒歩10分です。
三社祭の正式名称は「浅草神社例大祭」、歴史は古く1312年に開始されたと言われています。1日目には田楽や芸者行列、手古舞など、2日目は氏子である各町神輿連合による渡御、3日目には宮出し、本社神輿渡御、宮入り、と3日間それぞれ違った出し物が催されます。半纏に褌姿も多くみられる担ぎ手さんたちは皆祭り好きの人たちの同好会が行っていて、やはり3日目の3基ある本社神輿の渡御は見ごたえがあります。3日間で200万人を超す観客がまた祭りを盛り上げます。是非一度は参加してみてくださいね。
開催日:毎年5月第3金・土・日曜日
住所:東京都台東区浅草2‐3‐1(浅草神社)
夏に行きたい浅草
6.ホッピー通り
浅草1の飲み屋街、ホッピー通りは東京メトロ銀座線浅草駅の6番出口から徒歩約5分の所にあります。仲見世通り」から「伝法院通り」を抜けた所です。
およそ20軒ほどの飲み屋さんが屋台風に連なっているエリアで、名前の通りホッピーを出す店がほとんどです。また「煮込み屋街」ともよばれ牛スジなどの煮込みを出す店も多くあります。ビートたけしさんの「浅草キッド」でも有名ですね。夏の夜に味の濃いホロホロの煮込みを、キンキンに冷えたホッピーでグビッと流し込むのが本当に最高です。ホッピーは通常白と黒がありますが、中には生ホッピーを出す店や、赤など違う色があったりすることもありますので、是非色々試してみてください。はしごをするには抜群のエリアです。
住所:東京都台東区浅草2‐3
tel:店舗により異なる
営業時間:店舗により異なる
7.隅田川花火大会
東京の二大花火大会と呼ばれる隅田川花火大会は、東武伊勢崎線出口より徒歩3分、隅田川河川敷で行われます。ちなみに反対側の向島方面からもよく見ることができます。
毎年7月最終土曜日に行われる花火大会、歴史は古く、徳川吉宗がコレラと飢饉による死者の霊を弔う法界として行ったのが始まりとされています。玉屋と鍵屋という二つの花火屋が、異なる打ち上げ場所から交互に花火を上げたため、観客は良いと思った方の屋号を叫んだことから「たまや~」「かぎや~」という掛け声が始まったそうです。毎年およそ100万人が集まる一大イベント、隅田川花火大会に是非行ってみてくださいね。
開催日:毎年7月最終土曜日
住所:隅田川周辺、東京都台東区浅草、向島
江戸時代に八代将軍徳川吉宗が打ち上げた「両国川開きの花火」を起源とする日本最古の花火大会。東京の夏の夜空を彩る国内最大級20,000発の花火の競演による感動を隅田川に集まる100万人近い人々と一緒に分かち合いましょう。
8.浅草サンバカーニバル
毎年8月最終土曜日に行われる「浅草サンバカーニバル」はサンバのパレード及びそのコンテストで、台東区馬車通り~雷門通りで開催されています。
今は連日観光客で賑わう浅草ですが、昭和30~40年代に一時期人減りが激しい時期がありました。かつて演芸などの小屋が多く並んだ浅草の活気を取り戻したいと1981年に当時の台東区区長が始めたのがサンバカーニバルの始まりでした。今では毎年50万人以上が集まるお祭りとして浅草の名物となっています。サンバカーニバルとしては日本一の規模を誇るまでになりました。アレゴリアと呼ばれる大きな山車や、本場ブラジルから取り寄せた衣装に身を包んだダンサーたちは一見の価値ありです。リオのカーニバルになぞらえて現地にいる審査員やモバイル投票などで盛り上がるコンテストを楽しんでみてはいかがでしょうか。
開催日:毎年8月最終土曜日
住所:東京都台東区
浅草サンバカーニバルの公式サイトです。
秋に行きたい浅草
9.浅草花やしき
日本最古の遊園地として知られる「浅草花やしき」は都営地下鉄、東京メトロの1番出口から徒歩10分ほどのところにあります。
なんと江戸時代にまでさかのぼる花やしきの歴史は、植物園だったことから「花やしき」となりました。当時の遊具はブランコだけだったそうです。その後何度か形を変え、戦後に現在の花やしきスタイルができました。レトロな雰囲気のメリーゴーランドやパンダの乗り物など、インスタ映えしそうな乗り物が数多くありますが、一番の推しは「ローラーコースター」、日本初の木造ジェットコースターで、昭和28年生まれですでに還暦を迎えながら現役バリバリで働いています。また穴場としておすすめしたいのが屋上にある「スカイプラザ」です。遊び疲れたらまったり休める憩いのベンチがいくつもあり、浅草寺やスカイツリーもよく見えますよ。
住所:東京都台東区浅草2-28-1
tel:3-3842-8780
休園日:不定休
営業時間:10時~17時、18時、20時など日によって異なる
遊園地花やしきのオフィシャルサイト。ファミリーからカップルまで楽しめる東京・浅草の遊園地。
10. 合羽橋道具街
実は浅草から徒歩圏内の「合羽橋道具街」は都営地下鉄、東京メトロ1番出口から歩いて15分ほどの野老にあります。
文化年間(1800年代初め)に雨道具商の合羽屋喜八という男が、氾濫の多い隅田川に私財をはたいて堤防を作ろうとしますが、災害にみまわれ中々うまくいきませんでした。それを見た隅田川のカッパ達が夜な夜な工事を手伝った…という伝説の残る曹源寺、通称「カッパ寺」を発端にしたエリア一帯が「合羽橋道具街」、調理道具、食器、厨房設備など飲食店に特化したアイテムを取り扱うお店が170店舗も並んでいます。もちろん個人のお客様や外国人観光客も多く、食品サンプル専門店やマイ包丁の名前入れサービスなど人気ショップが数多くあります。金色に輝くかっぱ河太郎の像もユニークで見物ですよ。
住所:東京都台東区松が谷 3-18-2(合羽橋商店街商工組合)
tel:03-3844-1225
定休日:店舗により異なるが土曜日は90%、日曜日は30%程度が営業
営業時間:9時~17時、一部店舗を除く
料理道具・食器・厨房設備・製菓用品・陶器・漆器・包装用品・ショーケース・家具・サンプル・白衣・業務用食材・その他 何でも揃う。『 かっぱ橋道具街 』
11.人力車
秋は絶好の観光シーズン、ということで人力車での観光はいかがでしょうか?都営地下鉄線、東京メトロ浅草駅1番出口あたりにたくさんいますよ。
何社も人力車の会社がありますが、一区間二名様で4,000円からと案外リーズナブルなお値段でガイドまでお願いできちゃいます。雷門から伝法院へ出てそれからどうしよう…?なんて相談も地元を知り尽くしているプロの俥夫(しゃふ)さんにお任せすることもできます。最近では女性の俥夫さんも多くなりましたので、女性ならではの視点で浅草ならではの美味しいスイーツを紹介してもらえたりもしますよ。紅葉美しい浅草の街を人力車で回る旅なんて素敵ですよね。
住所:東京都台東区浅草1丁目雷門近辺
定休日:無休
営業時間:9:30~日没くらいまで
冬に行きたい浅草
12.東京スカイツリー
冬におすすめなのが、あの東京スカイツリー。実は浅草から徒歩圏内、都営地下鉄、東京メトロ5番出口から歩いておよそ15分です。
電波塔としては世界最大でギネス認定もされている東京スカイツリー、全長は東京の古い呼称「武蔵」にあやかって634メートルあります。低層階には「東京ソラマチ」ショップやカフェ、またスカイツリーオフィシャルショップの「THE SKYTREE SHOP」、そして「すみだ水族館」などが様々な施設が並んでいます。4階にある展望シャトルに乗ったらまずは地上350メートルの展望デッキへ。そこから更に地上450メートルの天望回廊へ上ることができます。展望デッキ内にはおしゃれなレストラン「Sky Restaurant」もありますので、美しい夜景を楽しみながらお食事なんてデートにぴったりですね。2018年から始まった「スカイツリーテラスツアー」では地上155メートルの屋外のデッキをガイド付きで楽しむことができ、最新のアトラクションとして注目されています。くれぐれも落とし物をしないように注意してくださいね。
住所:東京都台東区押上1‐1‐1
tel:0570‐55‐7634(案内ダイヤル)
定休日:無休
営業時間:8:00~22:00(展望台)
雨の日に行きたい浅草
13.まるごとにっぽん
日本各地から良いものだけを取りそろえたお店、「まるごとにっぽん」は都営地下鉄、東京メトロ1番出口から徒歩7分です。
その名の通り、ニッポンのいいところを丸っと全部一つの建物内で販売している「まるごとにっぽん」、食べ物や衣類、インテリアや食器などの雑貨や木製家具など様々なものが取り揃えられています。ツアーガイドとして筆者はよくここにお客様をご案内するのですが、本当に皆さん喜んでくれますし、私自身も欲しくなるものがいっぱいで何度行っても楽しい場所です。特に1階はアイスクリームやドリンク類、コロッケなどが提供されているので、食べ歩きにも選択肢があってちょうどいいです。入っている店舗は季節ごとに変わりますので、雨の日あんまり外を歩きたくない、という時に1軒で色々楽しめる良い場所ですよ。
住所:東京都台東区浅草2‐6‐7
tel:03‐3845‐0510
定休日:無休
営業時間:10:00~20:00(ショップフロア) / 7:00~23:00(レストランフロア)
穴場の浅草観光
14.浅草演芸ホール
目の前で寄席を見られる「浅草演芸ホール」はつくばエクスプレス浅草駅から徒歩2分、浅草ROXの中心にあります。
かつては映画館や演芸場など軒を連ねて「日本のブロードウェイ」状態だった浅草ですが、昭和30~40年代に次々と閉館してしまい、今や数軒のこるだけとなってしまいました。かつての栄光の面影を残す貴重な1軒がこちら「浅草演芸ホール」です。落語だけでなく、漫才やジャグリング、声帯模写など様々な演目が上演されます。通常公演なら大人2,800円で1日中楽しめてしまう穴場スポットです。日によっては19時以降の夜公演の一部がなんと大人1,800円で見れてしまいますよ。演目は毎日ちがいますので、スケジュールをチェックしてから行きましょう。生の寄席の圧倒的空気感、是非楽しんでくださいね。
住所:東京都台東区浅草1-43-12 (六区ブロードウエイ 商店街中央)
tel:03-3841-6545
定休日:無休
営業時間:通常公演11:00~21:00
15.和座
「和座」は手軽に甲冑体験ができるエンターテインメント施設です。都営浅草線A2出口から徒歩2分のところにあります。
中に入るとズラリと並んだ個性豊かな甲冑がお待ちかねです。まずは甲冑の着付けをしてもらい、写真撮影を行います。ご自身のスマホでの撮影ももちろんOKですよ。そしてお待ちかねの外出体験です。皆でゾロゾロ甲冑姿で浅草寺までお散歩をしますので、観光客からは撮影の嵐です。筆者も最初に集団のサムライを見たときはビックリしましたが、いざ自分がやってみるとこれがちやほやされて中々気持ちいいのです。雷門の前で全員そろって、はいポーズ!全員が大将レベルの甲冑なので集合写真も圧巻です。全行程で90分ほど、異次元体験をしたい方に是非おすすめします。
住所:東京都墨田区東駒形2‐22‐2
tel:0240-23-5366
定休日:不定休
Do you want to walk around the town of Asakusa in samurai armor?
江戸の空気を感じる浅草
ツアーガイドがおすすめする浅草観光スポット15選、いかがでしたでしょうか。江戸時代から続くものがこんなにたくさんあるんだという気持ちが共有していただければ嬉しいです。歴史あるスポットから現代の観光名所の浅草まで、様々な姿で私たちを楽しませてくれる浅草。皆さんも是非次の休日には浅草観光を楽しんできてくださいね。一人一人違った楽しみ方ができること請け合いです。
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この記事のライター
現役ツアーガイドで帰国子女のSAWAKOです。主に東京を中心に訪日外国人をおもてなししております。自分の目と足で実際に体験した美味しい・楽しい・面白い場所をあちこちご紹介したいと思います。