ニューヨークで美術館巡り!一度は訪れたい個性あふれる美術館10選
有名の美術館が多数集まるアートの街・ニューヨーク。巨匠の作品も多く展示されている世界有数の美術館から、最新の現代アートを集めた美術館、マンハッタンからは少し離れているけれど訪れる価値のある美術館など、おすすめの美術館を一挙にご紹介します。
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世界のアートが集まるニューヨーク
アートの街・ニューヨークには、世界的にも有名な美術館が多く集まっています。古代文明の美術品からルネサンスの巨匠の作品、最新の現代アートまで、ニューヨークには個性あふれる美術館が揃っています。美術館の建物も有名な建築家のものであったり、歴史のある建物であったりと、見逃せないポイントです。また、素敵なニューヨーク土産が買えるミュージアムショップにも立ち寄りたいですよね。今回は、ニューヨークでぜひ訪れたい10の美術館をご紹介します!
「The Metropolitan Museum of Art(メトロポリタン美術館)」
セントラルパークの東端、5番街沿いにある「メトロポリタン美術館」は、1872年に開館したニューヨークを代表する美術館です。愛称は「The Met(ザ・メット)」で、古今東西のあらゆる時代の芸術作品を集めたコレクションは300万点以上にも及び、フランスのルーブル、イギリスの大英博物館と並ぶ「世界三大美術館」の一つです。
主な収蔵品としてはヴェロッキオの「聖母子像」、ゴッホの「糸杉」、モネの「サンタドレスの庭園」、フェルメールの「水差しを持つ若い女」、尾形光琳の「八橋図屏風」など。美術館の一階には古代エジプトの「デンドゥール神殿」を再現。常設展示は世界の地域と時代に分かれて展示されており、一日では到底見切れない広さです。ミュージアムショップも大変充実しており、ニューヨーク土産の買い物にもおすすめです。
「The Metropolitan Museum of Art(メトロポリタン美術館)」
住所:1000 5th Ave, New York, NY 10028
電話番号:(212)535-7710
営業時間:月~木、日 10:00~17:30、金・土 10:00~21:00
「Solomon R. Guggenheim Museum (ソロモン・R・グッゲンハイム美術館 )」
メトロポリタン美術館より5ブロックほど5番街を北上した、近代的な美術館。ベニス、アブダビなどにも美術館を持つソロモン財団が1939年に開館しました。現在の建物は、1959年に完成したフランク・ロイド・ライト設計したもの。かたつむりの殻のように渦巻いた白い建物が印象的です。
館内の中央は吹き抜けになっており、その周りをギャラリーを兼ねた螺旋回廊が連なっています。主な収蔵品としてはカディンスキーの「即興28」、シャガールの「誕生日」、キリコの「赤い塔」、ピカソの「黄色の髪の女」など、20世紀前半の巨匠たちの作品を多く揃えています。
「Solomon R. Guggenheim Museum (ソロモン・R・グッゲンハイム美術館 )」
住所:1071 5th Ave, New York, NY 10128
電話番号:(212)423-3500
営業時間:日、月、水、金 10:00~17:45、火 10:00~21:00、土 10:00~19:45、木曜定休
「The Museum of Modern Art(ニューヨーク近代美術館)」
出典:www.moma.org
頭文字を取った愛称「MoMA(モマ)」として親しまれている、ミッドタウンにある近現代美術専門の美術館です。1929年開館以来、19世紀以降の絵画、写真、彫刻、家具などを幅広く展示し、世界のモダンアートを牽引してきました。現在の建物は2004年に完成したもので、設計は日本人建築家、谷口吉生氏が手掛けました。中庭にはピカソやロダンなどの彫刻が展示されており、ミッドタウンのスカイラインと植栽を背景に都会的なアート空間が広がっています。
出典:www.moma.org
ゴッホの「星月夜」、ダリの「記憶の固執」、アンリ―ルソーの「夢」など、アートに詳しくない人でも一度は目にしたことのある有名な絵画から、イームズやハーマンミラーの椅子、IBMやアップル社のパソコン、携帯電話など、家具やプロダクトデザインに関する作品も多く展示されています。毎週金曜日の午後4時から閉館までの午後8時は入場料が無料なので、食事や観光の合間に立ち寄るのにもおすすめです。併設のミュージアムショップや、現代的なフレンチ料理を提供する併設のレストラン「The Modern(ザ・モダン)」も訪れる価値があります。
「The Museum of Modern Art(ニューヨーク近代美術館)」
住所:11 W 53rd St, New York, NY 10019
電話番号:(212)708-9400
営業時間:月~木、土、日 10:30~17:30、金 10:30~20:00
「Whitney Museum of American Art(ホイットニー美術館)」
出典:whitney.org
グリニッジヴィレッジのガンセボート通りにある、1931年創立の美術館です。2015年5月にアッパーイーストサイドから、現在のハドソン川をのぞむミートパッキング地区に移転し、イタリア人建築家のレンゾ・ピアノ氏が設計したガラス張りのモダンな建物にて再オープンしました。現代アメリカンアートを専門としており、現在、約3000人のアーティストによる2万1千点以上の作品を所有しています。
出典:whitney.org
アンディウォーホルの「緑のコカ・コーラ瓶」、イサムノグチの「ハンプティ・ダンプティ」、エドワード・ホッパーの「日曜日の早朝」など、近代のアメリカのアーティストたちの作品を多く揃えています。
「Whitney Museum of American Art(ホイットニー美術館)」
住所:99 Gansevoort St, New York, NY 10014
電話番号:(212)570-3600
営業時間:10:30~18:00
「New Museum of Contemporary Art(ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート)」
巨大な白い箱をランダムに積み重ねたような外見が印象的な、現代アートの美術館です。2007年に現在のロウアー・イースト・サイドのバワリー地区に移転。建物は日本人建築家の妹島和世・西島立衛氏(SANAA)の設計によるものです。開館は1977年で、1980年代にはキース・へリングを紹介するなど、若手の芸術家の作品や前衛的な作品を多く展示しているのが特徴です。
映像や機械を使ったアート、音楽とのコラボレーションなど、従来のアートの枠にとらわれない革新的な展示も多く、他では得られない刺激を感じることができる美術館でしょう。
「New Museum of Contemporary Art(ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート)」
住所:235 Bowery, New York, NY 10002
電話番号:(212)219-1222
営業時間:火・水・金~日 11:00~18:00、木 11:00~21:00、月曜定休
「MoMA PS1(モマ・ピーエスワン)」
出典:www.moma.org
クイーンズのロング・アイランド・シティにあるMoMAの別館です。「PS」という名称は「Public School」の略で、建物は古い小学校をリノベーションしています。MoMAのチケットで無料で入館できるので、MoMAを鑑賞した後に足を延ばしてみるのも良いですね。
出典:www.moma.org
モダン・アート(近代美術)を扱うMoMAに比べると、こちらはコンテンポラリー・アート(現代美術)を揃えています。古い小学校に斬新なアートという組み合わせが新鮮です。
「MoMA PS1(モマ・ピーエスワン)」
住所:22-25 Jackson Ave, Long Island City, NY 11101
電話番号:(718)784-2084
営業時間:月・金~日12:00~18:00、火・水曜定休
「The Met Breuer(メット・ブロイヤー)」
メトロポリタン美術館の分館として、2016年にオープンした「ザ・メット・ブロイヤー」。ニューヨークで最も新しい美術館として、注目を集めています。元はホイットニー美術館のあった建物で、直線的で無機質な御影石の外観です。
近代アートと現代アートの個性的な企画展が開催されており、常設展は設けていません。ルネッサンス時代から現代までの有名アーティストたちの未完成作品を集めた「Unfishinished展」など、膨大な所蔵品のあるメトロポリタン美術館の分館ならではの個性的な企画展を行っています。入場料はメトロポリタン美術館とクロイスターズ美術館と共通です。
「The Met Breuer(メット・ブロイヤー)」
住所:945 Madison Ave, New York, NY 10021
電話番号:(212)731-1675
営業時間:日・火~木 10:00~17:30、金・土 10:00~21:00、月曜定休
The Met Breuer is the Museum's new space dedicated to modern and contemporary art.
「The Cloisters(クロイスターズ美術館)」
マンハッタンの北端、ワシントン・ハイツの緑あふれるフォート・トライオン公園内にある美術館。1934年から4年をかけて、フランスの5つの修道院から移設した回廊(クロイスター)をこの地に復元したもので、西洋の中世の美術品や建築に関する収蔵品を集めています。また隣接する庭園は、ヨーロッパの修道院のようにハーブ園になっていたりと、マンハッタンにいることを忘れてしまうような景色です。
収蔵品は約5千点で、12世紀から15世紀にかけてのタペストリーや祭壇画、聖母子像など、宗教色の強い作品が多く集められています。
「The Cloisters(クロイスターズ美術館)」
住所:99 Margaret Corbin Dr, New York, NY 10040
電話番号:(212)923-3700
営業時間:10:00~16:45
See information about visiting The Met Cloisters, including directions, suggested admission prices, and dining options.
「The Noguchi Museum(ノグチ美術館)」
クイーンズのアストリア地区にある「ノグチ美術館」は、日系アメリカ人アーティストのアトリエアがあった場所にあります。外からの自然光が入り、風雨や雪さえも入り込む自然を感じさせる空間は、日本人の父とアメリカ人の母を持つ彼の、西洋と東洋の美が一体化した世界観を表現しています。
館内には大理石や天然石を使った彫刻や、広島平和記念公園などの景観設計プロジェクトのデザイン模型、20世紀を代表する名作の家具や照明の数々が展示されています。
「The Noguchi Museum(ノグチ美術館)」
住所:9-01 33rd Rd, Queens, NY 11106
電話番号:(718)204-7088
営業時間:水~金 10:00~17:00、土・日 11:00~18:00、月・火曜定休
「Brooklyn Museum(ブルックリン美術館 )」
ブルックリンのセントラルパークとも呼ばれるプロスペクト公園の一画にある、ボザール様式の荘厳な美術館です。周辺にはプロスペクト公園動物園、ブルックリン植物園、公立図書館などの文化施設が多くあるエリアです。150万点以上の所蔵作品を誇るニューヨークで2番目に大きな美術館ですが、マンハッタンから離れているので訪れる観光客は多くなく、ゆっくりと鑑賞することのできる穴場的な美術館です。
所蔵品はアジア、アフリカ、ヨーロッパと全世界からあらゆる時代の作品が集められており、日本の浮世絵も多数展示されています。古代エジプトのコレクションが特に有名で、その量とクオリティはロンドンの大英博物館に匹敵すると高い評価を得ています。
「Brooklyn Museum(ブルックリン美術館 )」
住所:200 Eastern Pkwy, Brooklyn, NY 11238
電話番号:(718)638-5000
営業時間:水・日 11:00~18:00、木 11:00~22:00、金・土 11:00~20:00、月・火曜定休
ニューヨークでアートを堪能
世界有数の美術館から現代アートや特定のアーティストの作品を紹介する特徴のある美術館まで、ニューヨークの美術館はそれぞれに違ったテイストで楽しませてくれます。マンハッタンだけでなく、ブルックリンやクイーンズまで足を運ぶと、観光客が少ないのでゆっくりと作品の世界に浸ることができます。自分のテイストにあった美術館を選んで、ニューヨークの美術館巡りを楽しんでくださいね!
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この記事のライター
東京出身。興味があるのは建築&インテリア。