アレンジできる!イタリア流オシャレに食べるモツ料理をご紹介
モツ鍋にホルモンなど、モツ料理といえば安くて美味しい料理の定番です。実はイタリアでもモツ料理は大人気。あまり知られていないモツ料理のオシャレな食べ方を紹介します。
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大切なタンパク源だったモツ料理
出典:pixabay.com
イタリアンというとオシャレなイメージが先行しますが、元をたどればイタリアで伝統的に食べられている料理です。長い歴史の中で育まれてきたイタリア料理。特に内陸部では冬になると少ない食料でどれだけ栄養をとるかが重要でした。そんな彼らが生み出したのがモツ料理。食にうるさいイタリア人は実に上手にモツを食べています。そんな庶民の食卓に並ぶイタリアンを見てみましょう。
トマトで煮込んで熱々の上にオリーブオイルを垂らすトリッパ
日本の焼肉店でメニューを見るとミノやハチノス、センマイといった名前が並びます。イタリアではトリッパという名前で、トラットリアと呼ばれる庶民のレストランで提供されます。ポピュラーな食べ方はトマト煮込み。寒い時期にはイタリアの多くの地域で食べられますが、場所によって調理法が少しずつ異なるのがポイント。ローマ風はミントが入っており、フィレンツェ風はトマト以外の野菜も入れます。お皿まで温めた熱々の状態で提供されたら最後にオリーブオイルを垂らして食べるのがイタリア流です。
町を歩きながら頬張りたいランプレドットのパニーノ
日本ではギアラと呼ばれる牛の第4胃は、イタリア語でランプレドットと呼ばれ内陸のフィレンツェでのみ食べられるモツ料理です。大きな鍋で何時間も煮て柔らかくしたランプレドットはフィレンツェっ子達の大好物。一番人気の食べ方はパニーノと呼ばれるサンドイッチ。注文すると適量のランプレドットを切って塩コショウで味付け、ピリ辛ソースとパセリのソースをかけて出来上がり。頬張りながら町を歩いている姿もかっこいいイタリア人のストリートフードです。
顔もそのままディスプレイされているポルケッタ
イタリアでは時にご馳走として子豚の丸焼きを料理することがあります。一般的には大きなパーティーでしか提供されませんが、マーケットなどに行くとスライスして売ってくれます。ハーブを使って焼くので臭みも抜けており、美味しく食べることができます。高級のトリュフソースをかけてサンドイッチにして食べれば美味しさがさらにアップします。スライスしたものを真空パックにして売っているので、イタリア旅行のお土産にぴったりです。
レモン汁でさっぱりして食べるフェガティーニ
イタリアの中央部トスカーナ地方では、前菜としてクロスティーニと呼ばれるカナッペがよく提供されます。季節によって具材は変わるのですが、冬に人気なのがフェガティーニと呼ばれる鳥のレバーのペースト。もともとは家庭料理として発展したもので、今でもイタリア人はおばあちゃんの味を代々引き継いでいます。えぐみが気になりがちなレバーですが、イタリア産のレモンを混ぜて料理するのでさっぱりしています。赤ワインを片手に楽しみたい前菜です。
磯の香りをたっぷり味わえるイカスミ・スパゲッティ
モツは肉料理だけではありません。海の町ヴェネツィアを代表する料理がイカスミ・スパゲッティです。シンプルなスパゲッティにイカスミを絡めるだけで磯の香りたっぷりの美味しい料理に変身します。オススメはヴェネト州の白ワイン、ソアーヴェ。イカスミはリゾットとしても美味しい食材。ヴェネツィア料理を提供しているイタリアン・レストランで頼みたい一品です。
商品名:モンテベッロ イカスミペースト
内容量:180g
参考価格:2,145円
ワインを片手に味わうことができるオシャレなモツ
モツ料理もイタリア風に調理すると違った雰囲気が出てきます。何よりイタリアではワインが食生活に欠かせません。ヘルシーなモツ料理をオシャレに食べたい時は、イタリア風にアレンジしてワインとともに味わってみるのはいかがでしょうか。
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この記事のライター
イタリア政府公認観光ガイド。本場イタリアからグルメ、ワイン、そしてイタリア男のカッコイイ生き様をお届けします。大手外資系企業で勤務中のある日「トスカーナの風に吹かれたい!」と思いつき、キャリアを捨ててイタリアに移住。フィレンツェ公認観光ガイドとして、大好きなルネサンス発祥の地フィレンツェで、現代にも通じる芸術、歴史、ライフスタイルを紹介しています。Twitterでほぼ毎日イタリアの「生」の情報を提供中。