今更聞けないメンズブーツの種類を徹底解説
形によってさまざまな呼び方があるメンズブーツ。秋冬には様々なコーディネートにおしゃれに取り入れることができる万能アイテムの1つです。ブーツを履くことによって、男らしい雰囲気を醸し出すことができるので大人の男性には特におすすめです。今回は今更聞けないそれぞれのブーツの特徴や見分け方をまとめて紹介していきます!!
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メンズブーツの魅力
スニーカーもいいですが、ブーツを履くことでコーディネートの印象は大きく変わります。
男らしさを表現するために新しく足元にブーツを取り入れるのはいかがでしょうか?
今更聞けないメンズブーツの種類を特徴とともに解説していきます。
素材の種類
メンズブーツにも素材は様々なものがあります。
形やデザインも大事ですが、同じ種類のブーツでも素材によって印象ががらりと変わることもあるので、まずは素材ごとの解説と特徴の説明を簡単にしていきます。
オイルドレザー
オイルドレザーとは、動物油を使って鞣した革のことです。
撥水性が高く、しっとりしているのが特徴で、雨に強く、ハードな見た目のわりに柔らかい質感で足になじみやすい素材です。
名前の通り、油分が多い革なので埃や汚れが付きやすく、定期的なお手入れは欠かせません。
スムースレザー
スムースレザーとは、名前の通り滑らかな質感が特徴で、ガラスレザーとも呼ばれます。
表面を磨き処理し、顔料による塗装仕上げが施されているため、防水性や丈夫さが高まっている革で、特に表記のない革靴の場合はこちらが使われていることが多いです。
スウェード
スウェードは牛や羊などの裏革をけば立たせたものをいい、起毛させていることから、独特の光沢感や柔らかみ、暖かさが一番の特徴になっています。
起毛の革なので、ワックスは塗れませんが撥水性に優れており、防水スプレーをかけておけば、雨の日でも心配なく履くことができます。
ヌバック
スウェードが革の内側をサンドペーパーなどで起毛させて仕上げるのに対し、ヌバックは革の表面(外側)をけば立たせたものです。
スウェードと同じように独特の柔らかみがあり、ヌバックのほうが厚めの仕上がりなのも特徴です。
スウェードに比べて幾分丈夫ではありますが、日光や油汚れには弱いので、長く大切に履きたい場合は注意が必要です。
デザインの種類
それでは、奥がとても深い、メンズブーツのデザインによる種類を、それぞれ特徴や歴史をふまえながら解説していきます。
ビジネスに使えるブーツから、アウトドアに使えるものまで、その用途は幅広いのがブーツの魅力にはまる人が多い理由の1つです。
それぞれのブーツに画像もあわせて掲載しているので、見分けるときの参考にしてください。
1. ワークブーツ
ワークブーツとは名前の通り労働者のためのブーツです。
もともとは、労働者の職業が様々であるように、それに合った様々なブーツの種類の総称です。
現在では、日本でワークブーツといえば、写真のようなタイプが一般的になっており、素材はスエードのものからレザーのものまで幅広くあります。
2. エンジニアブーツ
エンジニアブーツはワークブーツのなかでも、特にエンジニア向けのブーツです。
耐油や耐磨耗に強く、作業中に機械等に靴ひもが巻きこまれないようにベルトの仕様になり、パンツの裾も同様の理由でブーツの中にしまえるようにこのような形になったとされています。
現在では、シンプルなデザイン故、普段使いにも取り入れられており、サイドジップで簡単に脱ぎ履きでき、巻き込まれにくいという理由でバイカーから特に愛されている一足です。
3. ペコスブーツ
もともとは、ルーズフィットタイプのブーツの総称としてレッド・ウイング社の商標として使われていた名称ですが、現在ではこの形のブーツはほぼすべてペコスブーツと呼ばれています。
原型は農作業に従事する人々の作業用に使われていたハーフ丈ブーツで、カウボーイブーツの流れも汲んでいるとされています。
足首でキュッとしまっていますが、上部はルーズなので履きやすさも特徴です。
4. カウボーイブーツ(ウエスタンブーツ)
19世紀半ばにアメリカのカウボーイたちが乗馬に使うために考案されたとされるロングブーツです。
とがったつま先は馬に乗る際のあぶみに足を通しやすくするためで、ヒール部分はあぶみから足が外れたり、滑りにくくなるようにヒールが高めなのが特徴です。
側面や甲の部分に施された模様やステッチも魅力の一つです。
ハードなテイストなので、男らしく無骨なコーディネートをしたい人におすすめな一足です。
5. ラインマンブーツ(モンキーブーツ)
つま先からの編み上げ式ブーツのことをラインマンブーツといいます。
電柱に登って電線を設置する労働者の電線工(ラインマン)が、フィッチング性を求め、高所での作業中にブーツの中で足がずれるのを防ぐためこの形になったとされています。
つま先付近まで紐で締められるため、ホールド力が高いのもこのブーツの特徴です。
別名モンキーブーツといわれる所以は、靴の先がサルの顔に似ているという説と、電線工のことを別名モンキーと呼んでいたからという2つの説があります。
6. カントリーブーツ
英国紳士が郊外へハイキングや狩りをしに出かけるときに使われていたのが起源になっているブーツで、英国的ワークブーツといえますが、アメリカのものと違って無骨さよりも上品さが印象的なのが特徴です。
メダリオンやステッチなどが特徴的なデザインになっています。
どんな天候でも悪路でも履くことを想定してつくられているので、丈夫で頑丈です。
上品さを兼ね備えていることから普段使いもしやすく、日本でも人気が高いブーツの一つになっています。
7. サイドゴアブーツ(チェルシーブーツ)
出典:beststyle.me
両サイドに、伸縮性のあるゴア素材を用いることで、脱ぎ履きしやすくなっているブーツのことです。
多くのものは、くるぶしがすっぽり隠れる程度の丈でつくられています。
もとは、ロンドンのチェルシー地区でアーティストが着用したことからチェルシーブーツとも呼ばれ、海外ではこちらのほうが一般的な名称です。
とても上品な印象で、秋冬にはビジネス時にも使える万能ブーツなのが人気の理由です。
革部分に比べ、伸縮性のあるゴア部分の劣化が激しいので、着脱時に必要以上に伸ばさないことで長持ちにつながります。
8. チャッカブーツ
チャッカブーツはくるぶしが浅く隠れるブーツの象徴で、20世紀前半までは紳士靴として親しまれていましたが、使いやすさから、最近ではタウンユースでもよく見る一足になりました。
スムースレザーだとドレッシーに、スエードだとカジュアルな印象になります。
形がポロ用の靴に似ていることから、ポロの一試合を表す「chukkar」が由来になり、チャッカブーツと呼ばれるようになったといわれています。
9. ジョージブーツ
現在では、チャッカブーツとしてひとくくりにされることも多いですが、本来、靴ひもの穴の数が3ホールのものはジョージブーツと呼ばれます。
ジョージブーツのほうが靴ひもを通す穴の位置が上部にあり、3つであることから、丈が長いというのが決定的な違いです。
ジョージブーツはもともと軍用として開発されたという起源あるため、チャッカブーツよりもヒールが若干高く、より頑丈なつくりになっていることが多い一足です。
10. デザートブーツ
広くとらえればチャッカブーツの一種ですが、主にアッパーに生ゴムで作られたクレープソールをステッチダウン製法で接合したものを指します。
ステッチダウン製法で作られた靴は、動きやすいというメリットがありますが、印象としてはカジュアルダウンするため、デニムやチノパンと合わせるのがおすすめです。
11. ジョッパーブーツ
もともとは乗馬用に使われてた半長靴で、足首をベルトで固定するデザインが特徴的です。
靴ひもだと、乗馬中に切れてしまう可能性があるため、より丈夫なベルトとストラップをあしらったデザインになったとされています。
このベルトの太さや、ストラップのデザインで靴の印象は左右されるでしょう。
12. ムートンブーツ
女性が履いている印象が強いムートンブーツですが、最近では男性が履いているのもちらほら見かけるようになりました。
裏地にボアがついており、見た目から暖かい印象になり、真冬にはぴったりなブーツです。
ムートンという名前の通り羊の毛皮からつくられています。
1930年代にオーストラリアで農業に従事する人が履いていたのが起源とされており、海外セレブが取り入れたことで爆発的に人気が広がりました。
かわいらしい印象が強いため、メンズが履きこなすには難易度の高いブーツでしょう。
13. ミリタリーブーツ
ミリタリーなテイストを取り入れたコーディネートが人気になり、ミリタリーブーツを街で履いている人も多く見かけるようになりました。
その名の通り、軍隊で使われていたロングブーツのことで、非常に丈夫で、耐久性や防水性に優れています。
全体的にごつごつした無骨な印象のものから、キレイ目でも使えるようなすっきりしたデザインのものまで幅広く発売されているので、コーディネートに合わせてチョイスしてください。
14. トレッキングブーツ
トレッキングブーツとはもともと登山用のブーツのことで、一般的にアウトドアブーツといえば、このトレッキングブーツをさすことも多くなってきています。
とても丈夫につくられており、底が分厚いのが特徴で、タウンユースで親しみやすいものから本格的な登山にも使えるものまで幅広いデザインがあります。
アウトドアブランドがつくっていることが多く、用途によって使い分けましょう。
15. ハンティングブーツ
狩猟用のブーツを指し、ゴム底のハーフブーツが多いデザインです。
甲の部分は水をはじく革素材で作られており、森林などを歩きやすく、寒い季節にも強いブーツになっています。
履き心地は快適で、クッション性がにも優れており、狩猟用ということから、足音を立てずに静かに歩けるような作りが特徴です。
見た目もおしゃれなものが多く、普段使いにも適しています。
メンズブーツの世界
いかがでしたか?
一口にメンズブーツといっても本当に様々なものがあります。
この記事で分類した種類の中でも、ものによってディテールやデザインはもちろんすべて違いますし、それによって与える印象も変わります。
この記事を読んだ後に、気になったブーツを実際に見て、履いて、自分の理想の一足を探してしてください!!
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この記事のライター
経営学を学びながら、シャツ屋でアルバイトをしています。スーツ・シャツ・ネクタイ・革靴などに興味をもって、フォーマルブランドからカジュアルブランドまで、日々多くのものに触れながらセンス磨き中。