日本酒が苦手でもこれで克服!初心者でも楽しめる絶品日本酒10選
日本酒を飲んでひどい目にあった、日本酒のあの香りが嫌い、というような人は最初の日本酒の選択に問題があります。そんな失敗を繰り返さないために、初心者でも楽しめる日本酒10選と、選び方と飲み方のコツをお伝えします。
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日本酒初心者が日本酒好きになるある大丈夫な10品を厳選
日本酒に挑戦しようと思うんだけれどどうやって選べばいいのかわからない、初めて飲むときには日本酒はどれを選べばいいの、というような声を聞くことがよくあります。そこでここでは、日本酒初心者が選ぶ時に参考にしたら良いと思われる基準、そしてそれを基準にしたときにおすすめできる日本酒10種類を厳選してご紹介します。
日本酒初心者のためのセレクトポイント3つ
出典:hitosara.com
純米酒を選ぶ
1回飲んで日本酒を嫌いになる方のパターンは、だいたいあの日本酒のアルコール臭い、すえた臭いがダメだった、ということが多いです。それは多くの場合、酒米で造ったお酒に品質維持のための醸造用アルコールを添加することが原因です。もちろんその効用はあるのですが、しかし初心者の場合は、米だけで作った純米酒のほうが、香りがフルーティでさわやかになる傾向が高いので、まずはこれを選びましょう。
吟醸酒または大吟醸酒を選ぶ
また、もう1つ苦手になる原因に、日本酒の独特の濃さというか、甘ったるい感じがダメという場合もあります。これは、醸造する酒米の糠にそのような雑味があるからです。その雑味のもととなる糠の部分を削って醸造した吟醸酒と大吟醸酒であれば、飲み口は水のように透明になって、味わいに嫌な感じがなくなります。
原酒は飲まない
一般的な日本酒は、でき上ったものに水を混ぜてアルコール度数を低くして仕上げます。それをしないのがが、原酒と呼ばれるもので、日本酒好きはこの原酒の味わいの濃さを好む人も多いのですが、初心者には少しきついと思われますので、まずは避けておいた方が無難でしょう。
第1選 八海山 純米吟醸
八海山というブランドのお酒は比較的味わいが重いものが多いのですが、これはその中ではかなり軽快なタイプです。ほどよい香りと、純米吟醸ならではの米のうま味のバランスがよく、初心者でも楽しめます。
第2選 雪の茅舎 純米吟醸
「米に含まれるたんぱく質の量が少ない方が、雑味の少ない日本酒になる」と言う考えのもと、それに適した酒米を自家栽培して醸造したお酒です。香りは柔らかくフルーティーでありつつ、しっかりとした米の香りも楽しめます。かといってアルコール臭くはなく、やわらかく、滑らかなので、初心者にも日本酒通にも好まれるタイプです。
第3選 醸し人九平次 純米大吟醸 オーデジール
このブランドは日本だけではなく、フランスの三ツ星シェフも認めたお酒で、「オーデジール」とは、フランス語で希望の水という意味です。香りはメロンを思わせる感じで、味わいもほどよく甘く、何にでも合うテイストです。これであればフレンチでも十分に通用するでしょう。特に、ワインを愛好している方なら1度飲んでいたただきたいお酒です。
第4選 亀泉 純米吟醸 生原酒 CEL-24
高知県工業技術センターが開発したCEL-2という酵母を使用しています。この酵母の力によって、フルーティーな香りが高く、口当たりも爽やかになっており、その甘味と酸味のバランスが素晴らしいです。冒頭に原酒は避けたほうがいいと書きましたが、このお酒は原酒にしてはアルコール度がそれほど高くないので、初心者の方でも楽しめるでしょう。
第5選 出羽桜 桜花 吟醸酒
「桜花を飲んで日本酒が好きになりました」という声をよく聞くくらい、日本酒挑戦の入り口としては適しているお酒です。香りは非常にフルーティでイヤなアルコール臭はほぼありません。味わいも優しく、舌にピリッと来る感じもありません。
第6選 鳳凰美田 芳 純米吟醸 生酒
これは「生酒」という、醸造の途中で加熱しないタイプのお酒なので、より香りと米のうま味が出ているやさしい仕上がりになっています。特に香りはマスカットのようなやさしい感じです。
第7選 純米吟醸 上善如水
実は何を隠そう、筆者が日本酒の美味しさに目覚めたのはこの「上善如水」によってです。とはいえ、それから非常にブームになったので天邪鬼的にはご紹介を避けようと思っていましたが、最近またこのブランドがパワーアップしたので、思い切ってセレクトしました。飲み口は切れがあって軽く、水のように飲めてしまいます。またフレッシュな果実を思わせる香りも健在で、日本酒初心者のエントリー酒としては最適かもしれません。
第8選 田酒 純米吟醸 百四拾
自分の話ばかりになって恐縮ですが、田酒は筆者が「日本酒の米のうま味に目覚めた」お酒です。するっと飲めるというのだけがいいお酒なのではなく、原料である米が醸し出す味わいをしっかり感じさせてくれるお酒も美味しいのだと教えてくれたお酒です。この「純米吟醸 百四拾」はそのラインナップのなかでも、メロンのような香りがあり、比較的はなやかで、フルーツジュースに近い感じさえします。味わいは甘味と酸味のバランスがよく、飲み飽きしない仕上がりです。
第9選 梵 ゴールド純米大吟醸
毎年ロンドンで開催され、ワインの最高峰を決める「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」という品評会があるのですが、これはその日本酒の部門で最高賞を取った、いわば世界一の純米酒です。香りはあくまで爽やかで、口当たりも非常によく、ほどよい、そして豊かなうま味が感じられる一級品です。こう書くと日本酒通御用達のお酒のようですが、初心者だからこそこのようなお酒がぴったりだと言えます。それでいて720ml1500円台、というのは破格の安さです。ちなみに、筆者の今の日本酒ローテーションの中にもこれは入っています。
第10選 一ノ蔵ひめぜん
最後に、アルコールそのものに対してあまり強くはないけれど、日本酒を飲みたいという方におすすめのお酒をご紹介します。通常日本酒のアルコール度数は16~17%ですが、これは8%という低さなので、安心して飲んでいただけます。だからと言って味決して薄くはなく、味わいもさわやかな酸味と日本酒としてはかなりの甘みが絶妙のバランスで調和しています。
日本酒を最初に飲むときには飲み方にも注意
初心者は飲み方にも注意が必要
いかがでしょうか?
この10選の中からセレクトしていただければ、日本酒初心者でもおそらくは、日本酒ってこれほど美味しいのか、と感動していただけると思います。ただし、日本酒嫌いになるもう1つの原因に「飲み方を知らない」ということがあります。日本酒で口当たりの良いものですと、ついつい飲みすぎてそれが二日酔いをもたらし、日本酒はもうこりごり、ということになるパターンです。そうならないように、日本酒を飲むときには以下の点にも注意して下さい。
飲みすぎない
初心者にとって日本酒の適量は1合から2合です。外で、ちょっとおしゃれな居酒屋さんなのど場合は1グラスだいたい100mlなので、マックス3杯までです。それを超えると悪酔いする可能性が高くなりますので、あくまで適正量にとどめましょう。
ゆっくり飲む
熱燗で飲む場合は早く酔いが回りますが、冷酒の場合は逆です。大丈夫だと思って飲んでいて急に酔いが回ることもあります。そうならないためには、「食べ物も楽しみながら」「人と会話しながら」「日本酒の間に水を飲みながら」お酒を飲むということが大切です。
日本酒は日本が生んだ、最高の食文化の1つです、ぜひ以上の点に注意して、見事な日本酒デビューを飾り、その文化を体感してください。