これぞ大人のアニメ。クールでオシャレな日本アニメ作品おすすめ10選

FLCL（フリクリ）

わずか6話で完結する作品。あの「新世紀エヴァンゲリオン」を製作したガイナックス社のオリジナル作品です。内容はいわゆるボーイ・ミーツ・ガールもの。少し背伸びしがちな小学生のナオタ。そんな彼の前に、ベスパ（原付）に乗った大人の女性ハルコが現れます。破天荒な彼女に振り回されながら、ナオタはカッコ良い"大人"の男になっていきます。

斬新な映像表現。意味があるようなないような耳に残るクールなセリフ。そんな物語全体にロックバンド「the Pillows」のイカしたロックチューンが鳴り響きます。これらがこの作品をFoolyでCooly（造語）なとってもカッコ良いものにしてくれるのです。セリフ回しや映像表現には大人だからこそ理解できるものが多数ありますので大人にこそ勧めたい名作です。常にライブを体験しているような高揚感に陥ります。このアニメ以上にクールな作品を私は知りません。

Cowboy Bebop（カウボーイビバップ）

宇宙を舞台にした冒険劇。2071年という未来で、宇宙を股にかける賞金稼ぎのスパイクが様々ないざこざに巻き込まれてくハードボイルドストーリー。サンライズ制作の全26話。

その名の通りジャズを始めとするファンキーな音楽、酒と女を愛する主人公、そして人間臭い登場人物の数々。とってもしびれます。内面の脆さを取り繕うような彼らのキザなセリフたちは見るものの胸に残ります。舞台が宇宙だろうと地球だろうと人と人との交わり方はどこも一緒です。まずは見てください。オープニングのカッコ良さに胸が熱くなります。

スペース☆ダンディ

こちらも同じく宇宙を舞台にした作品。未知の宇宙人を探し出す宇宙人ハンターである主人公ダンディが宇宙中を冒険するという内容。全26話。

とにかく勢いのある作品。そして内容がとっても自由。シリアスな展開からコメディー、はたまたホラーな作品があったりと、非常に幅があります。実はカウボーイビバップのスタッフが制作に関わっています。なので音楽がやはりカッコ良い。ZAZEN BOYS（元ナンバーガール）の向井秀徳さんやクラムボンのミトさんなどが参加しています。制作会社はボンズ。骨太なアニメを作ることで有名なボンズはサンライズのスタッフが独立して興した会社です。ということでカウボーイビバップ好きにオススメしたい作品です。

青の6号

時代は環境汚染の進んだ近未来。人類の新天地を海へと求める世界で、海洋開発のリーダーであった1人の天才科学者がテロを起こします。潜水艦「青の6号」の乗組員たちは世界を救うために彼の元へ向かいます。わずか4話で完結の作品。

その魅力は時代を一切感じさせない圧倒的な映像美と迫力。当時最新の3D技術がふんだんに盛り込まれ、それをドルビーシステムを使用した音響が盛り上げる。まるで映画館で見ているかのように圧倒されます。”世界初のフルデジタル・3DCGアニメ”として製作会社のGONZOの名を一躍有名にした作品です。1話のラストシーンの美しさには感動せざるを得ません。

交響詩篇エウレカセブン

主人公の少年レントンがわけあり少女のエウレカと出会い、彼女を守るために成長するという王道ボーイ・ミーツ・ガール作品。ジャンルはSFロボットアニメ。全50話。

不器用な主人公のまっすぐな行動には胸打たれます。そしてハウスといったダンスミュージックがこの作品の世界をオシャレに色付けしてくれます。日本の音楽シーンに多大な影響を与えた「SUPERCAR（スーパーカー）」の曲が流れた瞬間なんてもう鳥肌です。

岩窟王

無実の罪で投獄された男の復讐劇。アレクサンドル・デュマ著の小説「モンテ･クリスト伯」が原作です。日本では「巌窟王」の名で多くの人に親しまれています。今作は原作の舞台設定を近未来に置き換えるという挑戦的な作品。さらに原作で描かれている身分の違いが起こす嫉妬や復讐といった複雑なテーマを、カラフルでポップな独特の色使いでとてもオシャレに仕上げています。

妄想代理人

人気マスコットキャラクターをデザインした鷺月子は、ある夜通り魔に襲われます。バットを持ち金色のローラーブレードを履いたその通り魔は少年バットと呼ばれ次々と人々を襲いはじめます。

アニメ映画界では知る人ぞ知る今敏監督の作品です。各話で変わる主人公。それぞれの話が最終的につながっていく構成には脱帽。現代社会の闇を的確に表現したこのアニメが持つリアリティに圧倒されます。

サムライチャンプルー

時代は江戸。茶店の娘フウは、ひょんなことから2人の侍ムゲンとジンを窮地から救います。見返りとして彼女は2人に人探しを依頼し、3人の旅が始まります。

登場人物や音楽がとーっても軽い。ブレイクダンスを踊る侍に合わせてかかるヒップホップだったり。現代の若者言葉を話す江戸の若者が出てきたり、とっても斬新。これぞチャンプルー（=まぜこぜ）。なんか、うん、カッコ良いんです。カウボーイビバップの渡辺信一郎監督が”面白ければ何でもあり”という考えで製作したアニメですから。

新世紀エヴァンゲリオン

多くは語りません。日本に一大ブームを起こし、いまなお世界中のアニメファンを虜にしているガイナックスによるSFアニメです。劇場版最新作が今年公開されるということなので、これを機にアニメ版を見返してみてはいかがでしょうか。地上波アニメには珍しい大人の恋愛が生々しく描かれており、当時親の目を気にしたのは良い思い出です。大人になったいまはそんなことを気にする必要はありません。思う存分エヴァを楽しみましょう。

Ping Pong（ピンポン）

過去に映画化もされたことのある松本大洋の名作漫画が原作です。原作を忠実に再現しており、その絵柄はまさに松本大洋のそれ。しかしちゃんと時代設定などは現代に置き換えられており、原作にはない登場人物のサイドストーリーなども描かれています。ピンポン好きにはたまらない作品です。

卓球で”この星で一等賞になりたい”自信家で天真爛漫なペコと、“卓球は暇つぶし”と考えるクールなスマイル。幼なじみの2人は同じ高校へ進学し、自由気ままに卓球を楽しみます。気づけば夏の県大会はすぐそこまで来ていました。

出典：vokka.jp