男性必読!超人気漫画「キングダム」の魅力を名セリフと共に振り返る!
超人気の歴史漫画「キングダム」には男を熱くさせる名言、名セリフが詰まっています。その一部を紹介します。キングダムがなぜこれほどまでに人気なのか、その理由がすぐにわかるはず。とてもおすすめの漫画です。
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アイキャッチ画像出典:livedoor.blogimg.jp
今話題の人気漫画「キングダム」
ヤングジャンプで連載の累計1,200万部超えの超人気漫画
キングダムは原泰久による歴史漫画です。2006年よりヤングジャンプにて連載されており、累計発行部数1,200万部超えの超人気漫画です。第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞も受賞しています。
中国春秋戦国時代を舞台に中華統一を描く
その内容は三国志の時代よりも古い中国春秋戦国時代、秦、魏、趙、燕、斉、楚、韓の七国に分かれた中国が舞台となります(紀元前770年から紀元前221年)。秦が中華統一するまでの過程を、主人公、信(しん)と後の始皇帝、政(せい)の活躍を中心に描かれています。
作者の原泰久はスラムダンクのアシスタントを経験
ちなみに作者の原泰久は「スラムダンク」を生んだ井上雄彦の下でアシスタントを経験しています。キングダムで描かれるシーンがとても迫力あるものになっている理由がわかる気がします。
アメトークでも話題に
アメトークでも「キングダム芸人」として取り上げられました。高橋茂雄(サバンナ) 、小島瑠璃子 、ケンドーコバヤシ 、吉村崇(平成ノブシコブシ) 、菊地智義(ポテト少年団)といったメンツによってその魅力が余すところなく語られています。またみなさんのコスプレのクオリティの高さ。キングダムへの愛を感じます。
「あと20年生きれれば夢をつかめたやもしれぬ」by昭王(シーン:王弟反乱、王騎の回想)
それではキングダムの名セリフ、名シーンを振り返りましょう。まずはこちら。王弟(政の弟)、成蟜(せいきょう)の反乱を収めるために、王都に潜入した信と政たち。あと一歩のところまで成蟜を追い詰めるのですが、そこにすでに前線から退いた秦の大将軍、王騎(おうき)が立ちふさがります。しかし王騎はすぐに政を捉えようとはしません。政に問いかけるのです。
「貴方様はどのような王を目指しておられます?」
王騎の質問に「中華の唯一王だ」と即答する政。王騎は政の瞳に、かつて自身が仕えた”戦神”、昭王(政の曾祖父)の姿を見ます。そこでは昭王と王騎が並び、遠く中華の果てを眺めています。そのときの王騎の回想シーンで昭王が発したセリフがこちら。中華統一は昭王の夢でもありました。王騎は政の一点の曇り亡き眼差しに、亡き昭王が抱いた夢の実現を感じたのです。
「これが将軍の見る景色です」by王騎(シーン:秦趙攻防戦、王騎の死)
天下の大将軍、王騎が死の淵で信に伝えたセリフ。王騎は、かつて中華全土に知れ渡った「秦の六将」の生き残りです。秦の六将は昭王によって「戦争の自由」という権利を与えられた秦国の6人の大将軍のことです。王騎はその中でも別名「秦の怪鳥」と呼ばれ、いまなおその力は衰えることを知りません。そんな王騎が敵将李牧(りぼく)の知略、そして龐煖(ほうけん)の武力によって追いつめられます。
「コッコッコッ」「ンフフ」といった独特なセリフとその風貌から、登場初期はあまり良いイメージを持たれづらい王騎。しかし、物語が進むにつれ天下の大将軍としての彼の魅力が明らかになっていきます。その一騎当千の強さと戦場全体を把握する知略から生まれる絶対的な安心感。そんな彼は死ぬ間際まで将軍としてあり続けるのです。瀕死の王騎を信が馬上で支える際、王騎はこのセリフと共に将軍の在り方を信に伝えました。
「これだから乱世は面白い」
王騎の最後の言葉です。戦で死ぬことは武将の本望。ましてや信といった今後の秦を担う逸材たちにも出会えて、思い残すことはありません。そう言い残し、馬上で王騎は息を引き取るのです。
「どいつもこいつも自分勝手に先に行きおって」by廉頗(シーン:山陽攻略戦、信vs廉頗)
魏、山陽の攻略に乗り出た秦は白老将軍、蒙驁(もうごう)を送ります。立ちはだかる魏軍総大将は元趙軍で三大天の一人、廉頗(れんぱ)。王騎ら秦の六将とも互角に渡り合ったとされるその武力は、秦軍の包囲をくぐり抜け、秦軍総大将蒙驁のもとまで届きます。一騎打ちで追い詰められる蒙驁。それを目の前にした信は廉頗に立ち向かうも相手の攻撃を受けることで精一杯の状態。
そんな廉頗に対して蒙驁の一括が響きます。
「時代は確実に次の舞台へと向かっておるのじゃ。じゃが、それは決して、あの時代を色あせさせるものではない!」
彼はそのとき王騎の言葉を思い出しました。
「あの時代はもうあれで完成しているのですから」
過去に囚われる廉頗がそのとき初めて前を向くのです。目の前の、新たな時代の象徴である若い勇敢な若者を。そんな信から王騎の死に際の姿を聞いた廉頗はこのセリフを思います。
「私には、中華をまたにかけた大将軍王騎を傍らで支え続けた自負がある」by 騰(シーン:合従軍侵攻、 騰vs臨武君)
出典:prcm.jp
騰(とう)は王騎に長年連れ添った王騎軍の副官です。王騎亡きあと秦の将軍として合従軍に挑みます。合従軍とは秦以外の国が同盟を結び秦を滅ぼすために組まれた軍。その途方もない規模の軍が秦の国門である函谷関(かんこくかん)を攻めます。戦の初日、超大国である楚の第一将軍、臨武君(りんぶくん)の絶対的な暴力の前に秦軍は苦戦します。そこに。
「ファルファルファルファル」
独特な音を放つ武器と共に臨武君の前に現れた騰。その力は臨武君をも優に凌ぐものでした。
「バカな・・・なぜ俺の力が通じぬ。身をさらし、強敵とぶつかり合い、叩き上げられた俺の力が、たかが王騎の傘の下で戦ってきただけの男に・・・」
これに対して出たセリフがこちら。「お前にそんな器はない」と言い放ち臨武君を倒す騰。体が震えました。偉大な人物は死してなお、残った者たちに力を与え続けるのです。
「そして俺は、その金剛の剣だ」by信(シーン:合従軍侵攻、 信vs万極)
信が相対するは、趙将軍、万極(まんごく)。彼は、かつて秦六将の1人、白起(はくき)が行った、投稿した趙兵40万を生き埋めにするという凄惨な場の生き残りでした。その後、万極軍は取り憑かれたように秦領土に攻め入っては一般市民を虐殺するという蛮行を繰り返していました。
そんな万極を前に「人の感情はそんなに簡単ではない」とその行動に共感を示す信。しかしここからの信の考えは万極の想像を超えていました。
「その出口のない渦を解く答えを持っている奴を俺は知っている。そいつの答えはこうだ。境があるから内と外ができ、敵ができる。国境があるから国々ができ、戦いつづける」
「だからあいつは国を一つにまとめるんだ」
「そして俺は、その金剛の剣だ」
この言葉は万極にどのように響いたのでしょうか。
「大将が背を見せて逃げるなァ!」by張唐(シーン:合従軍侵攻、 張唐、桓騎vs成恢)
函谷関に橋がかけられ、敵軍の侵入を許してしまう秦。元野盗の秦将軍、桓騎(かんき)は大胆にも敵のかけた橋を利用して敵陣に侵入します。そして魏軍になりすまし敵の大海原を堂々と駆け、魏軍に隣接する韓軍総大将、成恢(せいかい)の元へと向かうのです。
これを後ろから追う秦の老将、張唐(ちょうとう)。彼は桓騎の余りの突飛な行動に困惑しつつも彼の能力を認め始めていました。そして張唐は自身の身など一切案じることなく敵軍を突破していくのです。というのも、彼は前日に打たれた韓軍の毒矢によりすでに致命的な傷を負っていました。重症をものともせず成恢までたどり着く張唐。成恢はすぐに自軍を下げ後退を試みます。
「やはり分かっておらんな成恢。いや分かるはずがない。貴様のように己で戦うこともなく姑息な毒と戯れてきた男には、人の力がっ、武将の力が分かるものか!このたわけがっ!」
そしてこのセリフを放ち成恢を討ち取ります。その後間も無く張唐は息を引き取るのです。
「我らの国を、絶対に守り切るぞ!」by政(シーン:合従軍侵攻、 蕞防衛戦)
出典:m-uroko.com
秦は圧倒的不利な状況にも関わらず窮地を凌ぎます。希望の光が見えたなか、函谷関とは遠く離れた南門の武関から王都、咸陽に至る道沿いの城が次々と陥落するという事態が発生しました。合従軍の仕掛け人、李牧が別働隊を引き連れて咸陽に向かっていたのです。秦を守るには最後の拠点、蕞(さい)での防衛を行うしかありません。しかしそこには疲れ切った信軍と一般民しか残されていませんでした。この状況を打破するべく立ちあがったのは、なんと秦王、政自らでした。
「聞かせたい言葉がある」と、蕞の民の前に立つ政。彼は共に血を流すために来たことを伝え、”秦の子”らを激励するのです。それがこのセリフ。
「あの時からずっとお前にほれている」by成蟜(シーン:王弟謀反、成蟜の死)
趙軍の襲来を退けるため王弟、成蟜(せいきょう)が屯留へ向かいます。しかし呂不韋(りょふい)の画策で王弟は捕らえられ、その軍は反乱軍としてまくし立てられるのです。秦国内において、政に次ぐ実質的支配力を持つ呂不韋は今回の王弟反乱を利用して、民の心に王族への不信感を募らせようししました。そのことに気づいた政は信を送り成蟜救出を試みますが、すでに成蟜は瀕死の状態でした。それは、そこにいた自身の妻、瑠衣(るい)を守るために命を賭した代償でした。
「無事に帰って来て下さいね」by季歌(シーン:著雍攻略戦、王賁vs紫伯)
出典:comicin.jp
秦は山陽に続き、魏の持つ著雍(ちょよう)を攻めます。その任を任されたのが王騎軍率いる騰。そして王賁(おうほん)率いる玉鳳隊と信率いる飛信隊でした。相手は合従軍でもその名を轟かせた呉鳳明(ごほうめい)と、魏火龍の霊凰(れいおう)、紫伯(しはく)。魏火龍は秦六将、趙三大天と並ぶ英傑です。
特に紫伯の槍は他の追随を許さない冷酷さ、凶暴さを兼ね備えています。そこには愛する妹の死という過去が関わっていました。死をも厭わない紫伯の姿勢に弱点を見つけた王賁はついに紫伯の胸を自身の槍で貫きます。
その時、紫伯の脳裏を過るのは愛した妹の言葉でした。
「人の持つ本質は、光だ」by政(シーン:毐国自立、呂不韋との対話)
政の実の母、ひいては呂不韋が裏で糸を引いている、独立国、毐国(あいこく)の秦への反乱。王都咸陽が攻め込まれる中、政は加冠の儀(成人した王の誕生を示す式典)を完了させます。呂不韋、政の両陣営乱れる中、呂不韋が政に二人きりで天下について話さないか、提案します。というのもこの毐国反乱によって呂不韋、政のどちらが秦の実質的頂点に君臨するかが決するのです。
そこでそれぞれの天下について語る政と呂不韋。政の求める天下には「戦国時代を終わらせること」が必要です。しかし呂不韋は「戦争は人の本質の表れ」として政の考えを批判します。それに対して政はこう続けるのです。
「人の持つ凶暴性も醜悪さも、それは人の側面であり、決して人の本質ではない。人の本質を見誤り、戦争がなくならぬものと思い込み、その中での最善を尽くそうとしているが、それは前進などではなく、"人へのあきらめ"だ。」と。
そして呂不韋に人の本質を問われた政が答えたセリフがこちら。その姿は誰をも引きつける輝きを放っています。政と呂不韋がお互いを初めて理解した瞬間です。
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この記事のライター
新しい物好きなうざかわ系アラサー男子。男子校で男に囲まれてきた反動から、大学以降は女性にモテることのみを考えてます。でも基本シャイなんでうまくアプローチできません。外資系メーカー→MBA→国内インフラ企業と経験。英語も話せる真面目な人間。