「家庭内人手不足」を解消するハイブリッド家事
共働き世帯の増加により拡がる家庭内の人手不足。IOT家電との家事のシェアや家事代行サービスを上手く活用して家事をハイブリッド化、一億総活躍社会の流れの中で家族の自由な時間を確保する方法を探ります。
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「家庭内人手不足」の時代が到来?
各紙の紙面を連日飾っている「少子高齢化」「待機児童問題」「働き方改革」「2017年問題」「2025年問題」といった各種の社会課題。働き手の不足、育児者の不足、後継者の不足等、背景には【人手が不足している】という点が共通して存在します。
経済用語のように語られることが多い人手不足という言葉。しかし、実は人手不足なのは企業だけではありません。グラフを見てみると、昭和55年と平成28年では、共働き世帯と専業主婦世帯の数値が逆転しており、共働き世帯は何と専業主婦世帯の1.7倍に上ります。夫婦どちらかが常に家にいられる状態ではなく、家庭に誰も人がいない世帯が増加していることを示しています。「家庭内の人手不足時代」も到来していると言うことができそうです。
「家庭内の仕事」を減らすことはできないか?
出典:panasonic.jp
共働きにより日中、家庭に人がいない時間が長期化しているということは、短くなった家庭滞在時間の中で家事を行っているということです。家族の団らんの時間に家事を行うなど、時間の使い方にも変化が出てきており、働き方の改革だけではなく、家庭内人手不足により、家事の効率化・家事改革も必要になってきています。
パナソニックが行った30・40代夫婦のライフスタイル調査のデータによると、普段の生活内で減らしたい時間ベスト3は、「片付けする時間」「掃除をする時間」「洗濯をする時間」と出ています。これらの負担が大きい家事の時間をうまくアウトソーシングできれば、自由な時間を捻出できるのではないでしょうか。
出典:panasonic.jp
解決策①「ハイブリッドな家事」IOT家電と家事をシェアする
出典:panasonic.jp
現在普及率はまだまだ高くはありませんが、インターネットに接続しており、スマートフォンと連動して使用することができるIOT家電。家電と家事をシェアすることで、時間を大きく節約することができます。
●1日分の食器をまとめて洗える容量、60℃~80℃の高い水温で洗浄でき、手洗いの1/6の水量で洗える食器洗い乾燥機。
●部屋の間取りを学習しながら効率よく掃除を行う人工知能搭載のロボット掃除機。
●液体洗剤、柔軟剤自動投入機能や外出先からアプリを使った運転予約や状況確認ができる洗濯機。
など、家事の負担を軽減してくれるアイテムが登場しています。
解決策②「家事代行サービス」を活用する
現在、各社が提供する家事代行サービスを活用することで、家事の時間を省き自由な時間を捻出することができます。各社平均1時間あたり2,000円~3,000円ほどの料金設定で依頼することが可能です。しかし、家事は毎日行うことですので、全てをアウトソースするのは少し費用が嵩んでしまいます。
家庭内人手不足の解消に向けて
日本政府が進める働き方改革。働き方の概念は職場環境の改善だけではなく「家事」まで拡げ、ライフスタイル全体を改革していくことが国民幸福度の向上に繋がるのではないでしょうか。