強化ガラスを使用した魅せるPCケース5選
サイドパネルにアクリル窓が使用されたPCケースが登場してから裏配線スペース、5インチベイの排除、電源ユニットカバーなどより見せるケースへと変貌し、近年ではアクリルに代わり強化ガラスが使用されたPCケースが各社から続々と発売されるようになってきました。そんな中からオススメのケースを5つ紹介します。
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1. NZXT 「S340 ELITE-VR」
NZXT「S340 ELITE-VR」はデザインだけで選ぶなら今一番おすすめ。フラットで角ばったデザインとアクリルにはないガラスの光沢感が最高にカッコいいです。そのほかの大きな特徴ではVR環境で使いやすいようにトップパネルにHDMI端子の搭載、また取外可能なVRゴーグルスタンドが付属しています。
エアーフローはフロントパネルの上下から吸気し、リアとトップから排気するというのがオーソドックスな使い方になると思いますが3.5インチHDDにファンの風を当てることができないのでその辺だけが少し気になるポイントではあります。
カラーバリエーションは黒・白黒・黒赤・黒青と発売されていますが残念ながら国内では黒しか販売されていないようなので他のカラーが欲しい場合は海外から取り寄せるしかないようです。NZXTはアメリカのPCパーツメーカーです。
S340 ELITE-VR
2. Corsair 「Crystal 570X RGB」
Corsair「Crystal 570X RGB」は両サイド・トップ・フロントパネルの4枚に強化ガラスを採用したATX対応ミドルタワーPCケースです。カッコいいデザインですが、こまめなホコリ掃除などが必要になるので、掃除が苦でない人にはおすすめ。
さすがに2万円オーバーの高級ケースなだけありギミックがふんだんに盛り込まれてますが、特におすすめな点は裏配線スペースに縦長のダクトのような化粧カバーが設置されていてその中に24pinの太い電源ケーブルなどをすっぽりと収めて隠せるところです。このようなケーブルの隠し方は今後増えていきそうです。CorsairはアメリカのPCパーツメーカーです。
Crystal 570X RGB
3. Fractal Design「Meshify C」
Fractal Design(フラクタルデザイン)「Meshify C」は2017年8月15日に発売されたばかりの製品ですが、シンプルながらもどこか高級感を漂わせる美しさがあります。Fractal Designは北欧スウェーデンのPCパーツメーカーでスカンジナビアデザインなどと称されてデザイン性の優れたケースを輩出し続けています。
S340 ELITE-VRとかなり似たような構造になっているんですがS340はHDDを直接ケースの固定するのに対してMeshify Cはドライブケージが可動式な上にツールフリーのトレイ式なので使い勝手はこちらの方がかなりいいようです。また、ファンの位置をズラせたり、CPUカットアウトのところにSSDを取り付けるギミックなどもあり面白いケースです。
Meshify C
ブレイク:強化ガラス製のケースを使う上で気をつけるポイント
ケース紹介をちょっとブレークしてここで強化ガラス製のケースを使う上で気をつけるポイントを考えてみました。
割れたらどうする?
アクリル製のサイドパネルはスチールの一部にアクリル窓が設けられているケースがほとんどなので傷つくことはあっても割れることはそうはないと思いますが、ガラス製のサイドパネルは強化ガラスとはいえガラスなので強い衝撃を与えると割れます。NZXTでは補修用部品として公式に販売されていますし、Corsairでもリンクスアウトレットで販売されているのでその辺のサポート情報も考慮してケース選びをしては如何でしょうか。
プラグイン電源のススメ
S340 ELITE-VRやMeshify Cなどの電源ユニットカバーの下にHDDを収納するタイプのものは結構窮屈みたいなのでセミプラグインタイプの電源ユニットや奥行きの短い電源ユニットを利用した良さそうです。
ファン制御
ここで紹介したケースはいずれも光学ドライブやファンコントローラーなどを取り付ける5インチベイのないケースばかりなのでファンの制御にはファン自体にファンコンがついたものを取り付けてない限り、基本的にはマザーボードメーカーのソフトウェアで行いますが、ちょっと古いマザーボードなどではその辺の制御ができないものもあるのでASUSの「Fan Xpert 4」などの高性能なファンコントロール機能が搭載されたマザーボードを利用することをお勧めします。
温度管理
ASUS ROG STRIX B350-F GAMINGなどの一部のマザーボードにはサーミスタを取り付けられる温度センサーコネクター(2pin)が基板についたものも発売されているのでセンサーを接続してメモリの表面温度などの気になるポイントをピンポイントでモニタリングすることもできるようです。尚、定かではないですがCorsair Link対応メモリを使うとメモリ温度をLEDカラーでモニタリングすることもできるようです。温度管理は絶対に必要ことではないですが常にパーツの温度に気を配っているとPCの異常にすぐに気付けますし、なによりパーツの長持ちさせることに繋がります。
因みにPC用の温度センサーケーブルはPCパーツメーカーからは現在販売されていないようですがネットの情報を参考にサーミスタを取り付けて温度センサーを自作することもできます。
4. JONSBO 「U4」
JONSBO「U4」は2mm厚のアルミボディとスモークかがった5mm厚の強化ガラスによって高級オーディオのようなハイセンスな外観となっています。強化ガラスがケースの外枠と同じ高さにピッタリと収まるような造りになっていてとても美しいです。
記事執筆時にはシルバーのU4Sが価格.comのPCケース部門で堂々の一位になっていたんですが、ATX対応で且つこのような高級感のあるデザインのケースが1万円を切る価格帯で売られていればそりゃ人気にもなりますよね。JONSBOは中国のPCメーカーですがメイド・イン・チャイナだから安かろう悪かろうというイメージはこのメーカーに関しては一切通用しないようです。
アルミボディの仕上げに予算を費やしてしまったように内部構造は裏配線スペースもなくとてもシンプルな構造ですが、HDDトレイを兼ねた電源隠しカバーでごちゃごちゃしたケーブルも隠せそうです。
5. IN WIN「805」
IN WIN「805」はCrystal 570X RGBと同じように4面が強化ガラスのATX対応ケースです。こちらの製品はこれまで紹介したものとは異なり電源ユニットカバーがないので電源を見たい・見せたい人にはお勧めです。
特徴的なのがドライブケージをいろんなところに設置できるのは面白いんですが、このケージが複数あればもっといろんなパターンで設置できるのでその辺だけは少し残念です。
気になる点としては底面に通気口が開いておらず電源ファンが上向きになるように取り付けるのが正しい取付方法のようですが、この向きに取り付けるとファンが回転しているのが視認できるのはいいのですが、電源を設置する時など電源の中にネジを落とした!といったような面倒なことにならないようそこだけは注意が必要です。
805にはフロントパネルにUSB 3.1 Type-Cが搭載された「805 Type-C」とそれがない「805 スタンダード版」があり、その他にもロゴのLED点灯しないなどの違いがあるようなのでご注意下さい。
自作PCは楽しいですよ
個人的な話になりますが、BTOパソコンが壊れて近所のショップで診断してもらったらマザーボードが壊れているということからそのままマザーボードを買い、この道にハマっていきました。昔に比べるとパーツの相性問題は少ないですし、なによりYouTubeにたくさんのハウツー動画があるのでまずはそちらを見ることから始めてみては如何ですか?
尚、自作パソコンはすべて自己責任で行います。
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この記事のライター
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