【PCカスタマイズのススメ】理系女が教える！PCパーツ講座

CPU

CPU（Central Processing Unit）とはPCにおいて中心的な処理装置として働く電子回路のことで、PCの頭脳であり、PCの性能を決定付けるパーツです。CPUの性能が良いほどPC全体のスペックが向上するため、PCを自作するときもCPUを基準にしてパーツ構成を考えます。写真のような四角形のチップ状になっており、「ソケット」と呼ばれるCPUを取り付ける規格さえ同じなら換装することも可能。インテル製、AMD製が知られています。

マザーボード

マザーボードは、すべてのPC部品が取り付けられる基板のことで、CPU・ストレージ・メモリなどを橋渡したり、制御したりする役割を担っています。マザーボードは使用するCPUに対応していることが大前提。インテル製とAMD製ではソケットが異なり、同じメーカーのCPUでも世代によって対応しているソケットは変わってきてしまいます。また、PCパーツを制御する「チップセット」という部品には様々な種類があり、その種類によって搭載できるストレージやビデオカードも決まってくるので注意が必要です。

ストレージ（HDD, SSD）

ストレージとは、コンピュータの主要な構成要素の一つで、データを永続的に記憶する装置です。ストレージ選びは、大容量化が進むHDDか、データアクセスの速いSSDかのどちらかを検討するところから始まります。

HDD（Hard Disk Drive）

HDDの中には金属製の円盤があり、この円盤に磁気の力で物理的にデータが書き込まれます。中の円盤はプラッタといい、この回転速度や枚数で性能が決まります。
HDDのメリットとして、大きなデータを長時間保存できること、容量に対して安価であることなどが挙げられます。一方、デメリットとして、衝撃に弱いこと、物理的に動作するため、熱を発したり、読み書きが遅いこと、動作音が大きいことなどが挙げられます。

SSD（Solid State Drive）

メモリ はデータを一時的に少量しか保存できないものですが、データのやり取りが高速です。最近は技術革新が進み、大容量のメモリが登場してきました。また、電気が通ってなくても長時間データを保持しておける「フラッシュメモリ」も登場し、すっかり日常生活でもなじみ深いものではないでしょうか 。
前置きが長くなりましたが、メモリで HDD のようなデータ保存用パーツを作ってしまったのが、SSDです。メリットとして、衝撃に強いこと、起動や読み書きがはやいこと、消費電力が少なく、発熱が少ないことや、作動音が静かなことなどが挙げられます。デメリットとして、高価なこと、動作原理の問題で書き換え可能回数に上限があること、HDDに比べると容量の上限が少ないことなどが挙げられます。

メモリ

ここで説明するメモリとはRAM（Random Access Memory）のことを指します。主にCPUの演算結果を一時的に保存しておく場所で、高速でアクセスすることが出来ます。このメモリ容量が小さいと一時的に保存しておくデータが入りきらなくなり、アクセスの遅いHDDなどの外部記憶装置に移されてしまうので、パフォーマンスが著しく低下してしまいます。
PCの動作が遅いと感じたら、メモリの容量を増やせば改善されるかもしれません。

電源

電源は人体における心臓部に例えることができ、安定した電力供給はPCパーツの安定した動作、故障率の低下につながります。電源ユニットにもいろいろな種類・規格があり、適切なものを選ぶことが重要です。例えば、変換効率が低い順にスタンダード、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、チタンの6つのランクが定められています。自作初心者の方は、500W程度の電源がセットになったＰＣケースを選べばまず間違いないでしょう。

PCのカスタマイズって、案外簡単!?

どうでしたか。ここでは、主要PCパーツの一部を紹介させていただきました。PC自作・改造はちょっとオタクの領域だと思われがちですが、案外手軽にできるものです。あなたも自分のPCをカスタマイズして、よりよいPC環境を手に入れ、仕事もプライベートもより充実させてみるのはいかがでしょうか。