知っておきたい現代の病・うつに関する本4選
現代の病・うつ(鬱)について、一般的な知識から、発症のメカニズム、予防法・対症法が書かれた書籍をご紹介します。
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今や深刻な病のひとつである鬱(うつ)
うつは、以前は「心のカゼ」と呼ばれ、誰もがかかり、すぐに治るものと考えられていました。
しかし、現在では社会問題になるほど患者数が増えています。自殺者は毎年3万人前後で、一部を除くほとんどの人がうつであったと言われます。
「もはや心のカゼでは済まされない」という精神科医もいるほどです。
そうした現代の病・うつについて、一般的な知識から、発症のメカニズム、予防法・対症法が書かれた書籍を集めてみました。
『「うつ」を治す』大野裕
うつ治療の第一人者が語る入門書
著者は精神科医であると同時に、地域や職場でのメンタルヘルス向上に取り組んでいる第一人者です。
本書を読むと、うつの症状や対策、対症療法、最新の医療現場の様子を知ることができます。
うつを知る入門書としては最適な一冊です。
『脳からストレスを消す技術』有田秀穂
脳内神経物質からみたうつ対策
脳生理学者の著者が、脳内物質やホルモンの関係からうつや、その元となるストレスの解消法について述べた一冊です。
うつ治療やストレス解消の元となるセロトニンという脳内物質を生み出す方法について詳しく書かれています。簡単にセロトニンを生み出し、ストレスを軽減させる方法が提示されています。
うつや、ストレスの発生と軽減・治療についてわかりやすく説明してあり、脳内のメカニズムを知るにはこの一冊がおすすめです。
『甘い物は脳に悪い』笠井奈津子
「医食同源」食べ物からうつを改善
健康を食事の観点から捉えた栄養士の著者ならではの書籍です。
身体的健康についても書かれているので、日頃食事を疎かにしている方や一人暮らしの方には参考になります。
メンタルヘルスについても、うつの改善や、ストレス解消や軽減、ストレス耐性をつけるために、食事をどのように改善したらよいかが書かれています。
ご自身や、職場で体調が悪そうな方を見かけたら、食事を見直しするだけでイライラや疲れから解放される可能性があります。
『プロカウンセラーの聞く技術』東山紘久
部下の悩みを聞いてください
臨床心理士の著者が「聞く」ことの大切さを述べた書籍です。
一般的なビジネススキルとしては、話し上手がよいと思われがちですが、著者は「聞き上手は話し上手である」という一見矛盾したことを述べます。しかし、本書をじっくり読むと、意図しているところがわかります。
うつに限らず、悩みがある時に誰かに話を聞いてもらうだけで、楽になることがあります。
特に、うつやうつになりかけている人は、心に様々な悩みや迷いを抱えています。それを聞いてもらうだけで救われたり、改善したりするものです。
しかし、励ますつもり、元気づけるつもりでかけた一言が、逆に相手を追い詰めてしまう場合もあります。
本書で「聞く」ことの大切さや、どのようにして「聞く」のが相手の気持ちを楽にさせるのかを知ることができます。
苦しんでいる人、悩んでいる人がいたら、ぜひ耳を傾けて聞いてあげてください。
誰もがなる可能性のある鬱病
誰もがかかる現代の病・うつを知ることは、自分自身や家族、同僚、部下を守る上で欠かせない事柄になっています。同時に、意図せずに「加害者」になる可能性もあります。
うつに関する正しい知識を身に着けておくことは、自分のためだけではなく、相手のためにもなるのです。
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