切なさがあふれている重松清のおすすめ作品4選
数多くある重松清の作品の中でも、初めて彼の作品を読む人向けに、家族愛と思春期の少年の気持ちが丁寧に描かれた読みやすい作品をご紹介します。
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家族問題やいじめ問題などリアルに切なく描く重松清
重松清と言えば、心の痛みを描くのがうまい作家という印象を持つ方も多いかもしれませんが、それだけではなく各作品に現代社会の問題や人と人とのつながり、家族愛などが描かれています。
その中でも特に重松清という作家を知るのに入りやすい、最初に読んで欲しい作品を厳選しました。
不器用ながらも懸命に息子に愛情をかける父親を描いた 『とんび』
息子側の立場から見た父親、そして父親が息子に向ける不器用な愛情がキャラクター豊かに描かれており全ての子をもつ親が共感する子供への愛情が詰まっています。
また、ドラマ化でも話題になった作品ですので、読んでみてはいかがでしょうか。
少年の想いが読者につきささる一冊 『疾走』
中学生の少年に突如ふりかかった試練。
少年の怒りや悲しみなどが鮮烈に描かれている一冊で他の作品と一線を画していると思う読者も多いようです。
現代社会の問題なども提示しており何よりも少年の心情の表現に引き込まれる内容です。
ファンタジー要素が盛り込まれた読みやすい一冊 『流星ワゴン』
ある親子が乗っているワゴン車に乗ることでタイムスリップし過去に戻るという、一見ファンタジックな設定ですが家庭・社会など様々な問題を抱えている主人公と周りを取り巻く人々の表現は、まるで現代を生きる人々が抱える問題を凝縮しているかのようです。
読み終わった時に明日への希望が湧いてくるような一冊です。
いじめという重いテーマをリアルに描いた 『ナイフ』
いじめる側、いじめられる側、そしてそれを取り巻く学校の人々や家族たち。
いじめという問題の根深さや痛みを感じ胸が痛くなるという声も多いですが少年の感情の描き方はさすが重松清と感じられます。
現代に沿った内容を描く
それぞれ取り上げているテーマも主人公の年代も異なりますが、どれを読んでも一冊で重松清の人間の描き方というのがわかり、他の作品も読んでみたいと思わせてくれます。
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