豪華個室あり!寝台列車「サンライズエクスプレス瀬戸・出雲号」の旅
新幹線の開業により、あまり見かけなくなった寝台列車。その中でも、元気に活躍している寝台列車が東京と高松・出雲市を結ぶ「サンライズエクスプレス瀬戸・出雲号」です。次の休日に「サンライズエクスプレス瀬戸・出雲号」に乗って、ちょっとノスタルジックな旅に出かけてみませんか。
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「サンライズエクスプレス瀬戸・出雲号」の概要
「サンライズエクスプレス瀬戸・出雲号」は東京と高松・出雲市を結ぶ寝台列車です。途中の岡山駅で高松行きと出雲市行きに分かれます。本数は1日1往復、東京駅発は22時ちょうど。東京駅着は7:08です。寝台「列車」と書きましたが「サンライズエクスプレス瀬戸・出雲号」は世界でも珍しい寝台電車です。そのため、客車独特の揺れはほとんどなく、快適に一夜を過ごすことができます。
また、様々な部屋や設備があるので、その時のシチュエーションに合った方法を選べるのもポイントです。
1. 「サンライズエクスプレス瀬戸・出雲号」のダイヤ
「サンライズエクスプレス瀬戸・出雲号」のダイヤをもう少し詳しく見ていきましょう。先ほども書いたとおり、下りは東京駅を22時に出ます。浜松駅(1:12分発)の次は姫路駅(5:25分着)まで止まりません。そのため、静岡県までは「サンライズエクスプレス瀬戸・出雲号」を利用できます。
一方、上りは高松駅を21:26分、出雲市駅を18:51分に出発し、途中の岡山駅(22:30分発)で一つになります。上りの最終停車駅は大阪駅(0:34分発)になります。上りの場合は、大阪から東京まで「サンライズエクスプレス瀬戸・出雲号」を使って移動することができるのです。横浜駅は6:44分着、終点の東京駅には7:08分に着きます。この時間ですと、東京駅から直接、会社に行くこともできます。
2. 「サンライズエクスプレス瀬戸・出雲号」は個室主体
「寝台列車」と聞くと、昔の開放型二段ベッドを想像される方もいるでしょう。「サンライズエクスプレス瀬戸・出雲号」はかつての寝台列車のイメージを壊す個室主体の列車です。一番豪華な部屋はA寝台「シングルデラックス」です。部屋はビジネスホテルのように、ベッドだけでなくテーブルと椅子があります。また、洗面台もついているので何かと便利。ゆとりのある空間でゆっくりと休めます。
二人旅ですとB寝台「サンライズツイン」がオススメ。「サンライズツイン」は2つのベッドが平行に置かれているため、圧迫感を感じることがありません。狭さを感じないので、子供連れの方にもオススメできます。
変わり種として「ノビノビ座席」が挙げられます。「ノビノビ座席」はカーペット状になっており、横になって寝ることができます。しかも料金は普通料金+特急料金+指定席料金のみ。夜行バスよりも快適に安く利用できます。
3. 痒いところまで手が届く、充実した設備
「サンライズ瀬戸・出雲号」にはあなたの旅をサポートしてくれる充実した設備があります。まず、寝台車でありながらシャワー室が付いています。シャワー室は3号車と10号車にあります。A寝台以外はシャワー室の横にあるラウンジの券売機でカード(320円)を購入してください。シャワーは一人あたり30分以内となっています。
混雑時はなかなか空きませんので、狙いを定めてシャワー室を利用するのがポイントです。なお、タオルは付いていませんので、あらかじめ準備しておきましょう。
飲食を楽しめるエリアとして、3号車と10号車にラウンジと自動販売機があります。ここで、ノンビリと過ごすのもアリでしょう。なお、食堂車や車内販売は行っていませんので、あらかじめお弁当や飲料水を用意しておきましょう。
4. 臨時の琴平行き
オンシーズンになると、高松行きはさらに金比羅山で有名な琴平駅まで足を伸ばします。琴平駅には9時前には到着します。もし、オンシーズンに香川県を旅行されることがありましたら、「サンライズエクスプレス瀬戸号」の利用を考えてみましょう。東京から金比羅山の玄関口である琴平駅にダイレクトに行けるのはなかなか魅力的です。
意外と使い勝手のいい「サンライズエクスプレス瀬戸・出雲号」
「サンライズエクスプレス瀬戸・出雲号」はダイヤを見れば分かるとおり、夜に出発し10時前に到着するので使い勝手のいい列車です。ぜひ、観光やビジネスで「サンライズエクスプレス瀬戸・出雲号」を賢く使ってくださいね。
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この記事のライター
神戸市出身。東ヨーロッパと鉄道はライフワーク。歴史(現代史)と政治(国際政治)は興味分野。さすらいの鉄道旅を趣味としています。