錦秋の新蕎麦を本場信州で味わう 信州の蕎麦好きが選ぶ6銘店

旬の新蕎麦は秋の味 期間限定

新蕎麦が蕎麦処で供されるようになるのは早くても9月下旬から、10月～11月が新蕎麦最旬の時期。なぜ新蕎麦は旨いのか？秋になって収穫される新蕎麦、収穫されて直ぐの蕎麦最も旨味が凝縮しており味・香りとも年間を通して一番良い状態の時なのです。至高の蕎麦を求める方のために蕎麦処の銘店をご紹介します。

そば処 よつかど

新幹線を降りたら長野市内から北へ、天照大神の天岩戸伝説で有名な戸隠山は多くの神社が点在するエリアであり、スキー場やキャンプ場など様々なアクティビティが楽しめるスポットも多くあります。最奥にある戸隠神社奥社をはじめ周辺がパワースポットとして紹介されたこともあり、休日ともなれば賑わいを見せる一角なのです。

「そば処 よつかど」は多くある神社の一つである宝光社の近くに店を構える蕎麦処です。落ち着いたインテリアの店内はアットホームな雰囲気で、ゆっくりとくつろげます。おすすめはシンプルに「ざるそば」ですが、天ぷらや山菜が沢山トッピングされた「西岳そば」は冷かけのスタイルで楽しめる逸品です。

店名：そば処 よつかど
住所:長野県長野市戸隠2179-4
TEL:026-254-2145

そばの実

「そば処 よつかど」からさらに戸隠山の奥に向かいます。途中にある大きな神社は通称「中社」、戸隠神社奥社に次いで大きな神社である戸隠神社中社周辺は見どころが沢山あり参拝客で賑わうエリアなのです。ここを過ぎると辺りはすっかり高原の雰囲気となり、スキー場やキャンプ場があるエリアに入ります。

戸隠山をまるで鏡のように写すことから鏡池と名付けられた池、その入り口に「そばの実」があります。インテリアはジャパニーズモダンともいえるお洒落で落ち着いた印象の店内です。メニューは蕎麦はもちろん蕎麦粉を使ったスイーツも豊富に揃っています。地元の契約農家から仕入れた玄蕎麦を自家製粉し、戸隠山の伏流水で手打ちされた蕎麦はまさに絶品です。

店名：そばの実
住所：長野県長野市戸隠3510-25
TEL：026-254-2102

そば味処 ぼっち

長野駅、2015年の北陸新幹線開通を機に大幅に改装された駅舎はモダンな透明屋根を持ち、木の温もりを感じさせるインテリアを各所に配置。正面には大きく提灯が掲げられ長野市の玄関口に相応しい様相に生まれ変わりました。

「そば味処 ぼっち」はそんな長野駅直ぐ近くに立地する蕎麦処です。ビルの地下1Fにあるため隠れ家的な趣のある店舗で、木目と淡いブラウンで統一された店内は柔らかい照明に照らされておりさらに隠れ家感を増しています。日本酒や焼酎と共に単品料理も豊富にラインナップしており、蕎麦とあわせて楽しめるのも嬉しいポイント。おすすめは厳選された蕎麦粉を使った二八の「ざるそば」、なんと並盛550円とリーズナブルな価格ですが価格に見合わない優れた味わいの蕎麦を堪能できます。

店名：ぼっち
住所：長野県長野市大字南長野南石堂町1326 長野プラザホテルB1F
TEL：026-223-5630

十割そば 大善

十割蕎麦はつなぎを一切使わずに蕎麦粉のみで打つ蕎麦であり、二八や九一といったつなぎの入ったそばに比べると蕎麦の味と香りが強く出ます。反面つなぎの小麦粉が入らないことによってツルッとしたのど越しが失われたり蕎麦の腰が弱くなりがちな側面もあるのです。

そんな十割蕎麦を絶妙な加減で供してくれるのが善光寺門前にある「十割蕎麦 大善」のど越しが良く、細切りで腰も強い「大善」の十割蕎麦は地元でも評価が高く、十割蕎麦特有の香りと味を楽しめます。十割蕎麦に対してあまり良い印象のない方には目から鱗の絶品蕎麦です。

店名：十割そば 大善
住所：長野県長野市大門町46-1
TEL：026-233-5002

わだや

長野駅から北西へ、新幹線の高架をくぐり市内の喧騒から離れた郊外の一角である西和田地区。そのまま進めばりんご街道であるアップルラインにつながる街道です。広い通り添いに棚引く幟には手打ち蕎麦の文字があります。

「わだや」は十割蕎麦と二八蕎麦そしてうどんも揃える銘店。蕎麦は100％信州産の蕎麦粉を使用し打ち立てを素早く茹で上げる、蕎麦・うどん共に定番のメニューをしっかりとラインナップしているのです。おすすめは二八のざるそば、店主自慢の逸品でヒマラヤ岩塩が添えられています。これは蕎麦本来の味をまず塩で味わって欲しいから。じっくりと味わえる蕎麦です。

店名：わだや
住所：長野県長野市西和田1-27-12
TEL：026-243-0395

手打蕎麦 山とも庵

国宝善光寺、一光三尊阿弥陀如来像を本尊とする多宗派の単立寺院であり、2015年には7年に1度の御開帳を済ませたばかりです。この善光寺に御参りを済ませたら北西に向かいます。長野市西部は閑静な住宅街と商業地が混在する地区です。

昭和44年創業の老舗蕎麦処「手打蕎麦 山とも庵」は、地元長野でこよなく愛される銘店です。使われる蕎麦粉は地元信州産と北海道産を独自の配合でブレンド、石臼自家碾き粉の蕎麦は三立てと呼ばれる「挽き立て・打ち立て・茹で立て」で供されます。おすすめは「天せいろそば」。本わさびが1本付きますのでおろしたてのわさびで絶品の蕎麦をいただけます。

店名：手打蕎麦 山とも庵
住所：長野県長野市三輪9-49-28
TEL：026-241-3540

新蕎麦を味わったら旬の信州グルメも楽しむ

新蕎麦の最旬は10月～11月、秋頃は紅葉も美しく温泉も豊富で見どころが沢山ある信州。近年では地元産の鹿・熊などのジビエ料理が人気を博しており、ワイナリーも充実しています。新蕎麦だけでなくワインを愉しんだり地元のジビエ料理に舌鼓を打ちながら信州を堪能して下さい。