未来の移動手段!パーソナルモビリティの進化を徹底解剖
現在の自動車は複数名で移動することを目的にしていますが、個人の移動に特化した自動車としてパーソナルモビリティが昨今話題となっています。これからの人間の生活様式を一新する可能性もあるアイテムですので、流行に乗り遅れないためにもぜひ知っておきましょう。
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パーソナルモビリティとは?
パーソナルモビリティとは個人向けに設計された新しい移動機器のことをいいます。もっとも有名なパーソナルモビリティとして、2002年に発売されセグウェイをイメージしてもらえるとわかりやすいかと思いますが、セグウェイ以外にも様々なデザインのパーソナルモビリティが徐々に開発されつつあります。
現在ではセグウェイも公道使用が禁止されていることから大きく市場が盛り上げってはいませんが、今後法律規制の動きに伴い、将来的な市場拡大が予想されている新商品のひとつです。
ホンダ UNI-CAB /UNI-CABβ
ホンダが開発しているパーソナルモビリティがUNI-CAB (小さいタイプがUNI-CAB β)です。
ホンダは従前から二足歩行ロボットのASIMOの開発をしていますが、この二足歩行ロボットで培ったバランス調整技術を用いることで、パーソナルモビリティの高い安定性を実現しています。
オムニホイールにより体重移動だけで前後左右ななめに移動することができ、最高時速は6kmと人間の早歩き程度のスピードで移動することができます。最初は移動に若干の怖さがあっても、非常に安定しているのですぐに慣れることができます。立ちながらではなく座ることができ、かつハンズフリーにできる、休みながら移動できる点もポイントです。
UNI-CUBは、Honda独自のバランス制御技術と、 前後移動に加えて、真横や斜めにも移動できる 世界初の全方位駆動車輪機構により、 人の歩行のような前後左右や斜めへの自由自在な動きと、 両足の間に収まるコンパクトなサイズを両立した 新たなパーソナルモビリティーです
トヨタ i-ROAD
トヨタが開発する3輪型のパーソナルモビリティがi-ROADです。軽自動車と原付の中間に位置するようなデザインというとわかりやすいかと思います。電気駆動であり約3時間のフル充電で50キロ走行、最高速度は時速60キロとなかなか本格的な自動車です。左右の2つのタイヤが上下に動いて傾くことで、バイクのような滑らかな移動を実現しています。
i-ROADは既に製品開発は実用段階に入っており、試乗パイロットの募集を行い実際に実用・評価を行うフェーズにあります。
2015年10月からは東京都内の一部エリアではTimes Car PLUS × Ha:moというプロジェクトのもと、タイムズカープラスの配置ステーションでi-ROADに15分412円で乗ることができます。
ナインボット Ninebot ONE
出典:i.ytimg.com
パーソナルモビリティのうち、すでに商品が市販されているのがNinebotのNinebot Oneです。
重心移動での操作ですが、自動制御機能でバランスを取ってくれるため安心して利用できます。
価格約10万円、最高速度は15km、走行距離は10km、充電時間1~2時間、重量12.8kgというスペックであり、なかなかの速度と距離を誇ります。
自分の好きなようにカバーやライトの色をカスタマイズすることができ、スマートフォンと連動することで走行情報、ユーザーランキングなどのコンテンツを楽しむことができます。
(但し、2015年末時点では公道では利用できませんので私道での利用に限られます。今後の法規制の変更で、公道使用も可能となる可能性はあります。)
SF映画の世界から飛び出してきたかのような近未来的なフォルムが特徴。 一目でわかるそのコンパクトさで、さまざまな場所での乗車・走行が可能です。
cocoa motors WalkCar
パーソナルモビリティを更に小型化した製品がWalkCar(ウォーカー)です。WalkCarは日本のスタートアップであるcocoa motorが開発しているパーソナルモビリティであり、カバンに入れることができる世界最小の電気自動車です。こちらも重心移動によって、好きな方向に移動することができます。
最高速度は約10km/h、航続距離は12km、充電時間は3時間、重さ約3kgというスペックで手で持ち運ぶのは不可能ではないですが、結構重さはあります。
日本の様々なメディアからも取り上げられており、本来は2015年 10月から発売開始を予定していましたが、延期をしています。
WalkCar[ウォーカー]は、カバンに入れて携帯できる世界最小の電気自動車です。行きたい方向に体を向けるだけで、自由自在に移動ができます[カーブ/アクセル/ブレーキ操作]。ノートPCサイズの本体は、気軽に持ち運べるので、いつでもあなたの「徒歩」をサポートしてくれます。
つまり、"歩く"か"WalkCar"か、選べる時代が来たのです。
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この記事のライター
日本一即戦力な公認会計士、を目指しています。大手監査法人⇒米国留学⇒経営コンサル公認会計士&TOEIC900超に加え、最近は経営能力など、知の経験値稼ぎに絶賛邁進中。様々知識を身につけるべく、読書とグルメめぐり(一流レストランからB級まで幅広く)が大好物