笑いが「ガン」の予防になる！？笑って健康を維持しよう！

笑いがNK細胞を活性化！

私たちが笑うと免疫のコントロール機能をつかさどっている間脳に興奮が伝わり、情報伝達物質の神経ペプチドが活発に生産されます。笑いが発端となって作られた善玉の神経ペプチドは、血液やリンパ液を通じて体中に流れ出し、NK細胞の表面に付着し、NK細胞を活性化していきます。その結果、がん細胞やウイルスなどの病気のもとを次々と攻撃するので、免疫力が高まるのです。逆に、悲しみやストレスなどマイナスの情報を受け取ると、ＮＫ細胞の働きは鈍くなり免疫力もパワーダウンしてしまいます。笑いには免疫システム全体のバランスを整える効果があります。つまり大いに笑えば、がんやウイルスに対する抵抗力が高まり、同時に免疫異常の改善にも繋がるということです！そもそもがん細胞というのは誰でも体内に発生しているものですが、常にNK細胞ががん細胞を死滅させているため、発症には至っていないのです。
20～62歳の男女18名に、約3時間漫才や喜劇などで大いに笑う体験をさせ、直前と直後に採血し、NK細胞の働きの度合い（ＮＫ活性）を調査しました。 直前の値が基準値（正常範囲）より低かった5人は、笑いの体験後に全員の値が上昇。直前が基準値だった5人は、直後の検査で全員が範囲内でも特に高い数値を示しています。直前の値が基準値より高かった8人は、全員が基準値以上をキープ。結果的に、平均レベル以下の数値だった人は、笑いの体験によって軒並みＮＫ活性が上昇し、その変化はがん治療に使われる免疫療法薬の投与による上昇速度より、はるかに速かったのです！

笑いの更なる効果！

脳の働きを活性化

脳の海馬は、新しいことを学習するときに働く器官です。笑うとその容量が増えて、記憶力がアップします。また、笑いによって脳波のなかでもα波が増えて脳がリラックスするほか、意志や理性をつかさどる大脳新皮質に流れる血液量が増加するため、脳の働きが活発になるのです。

血行促進

思いきり笑ったときの呼吸は、深呼吸や腹式呼吸と同じような状態となります。体内に酸素がたくさん取り込まれるため、血のめぐりがよくなって新陳代謝も活発になります。好きな物や、嫌いな物を目の前にした時の血液の流れの変化を調べたところ、好きな物の時は、血液の流れが増加し、嫌いな物の場合は、悪化したのです。そこで、嫌いな物を目の前にして、無理に笑顔を作ってもらったところ、６０秒過ぎてから血液の流れが変化し始め、９０秒ほどで全員の血液の流れる速度が速くなったと言うことです。

自律神経のバランスを整える

自律神経には、体を緊張モードにする交感神経とリラックスモードにする副交感神経があり、両者のバランスが崩れると体調不良の原因となります。通常起きている間は交感神経が優位になっていますが、笑うと副交感神経が優位になるので、交感神経とのスイッチが頻繁に切り替わることになり、自律神経のバランスが整うのです。

筋力アップ

笑っているときは心拍数や血圧が上がり、呼吸が活発となって酸素の消費量も増え、内臓の体操の状態です。静かに過ごすより笑っているほうが、カロリーの消費量が多くなるのです。さらに、大笑いするとお腹や頬が痛くなるように、腹筋、横隔膜、肋間筋、顔の表情筋などをよく動かすので、多少ながら筋力を鍛えることにもなります。たくさん笑うと、お腹が痛くなりますが、それは筋肉を働かせている証拠なのかもしれません。

幸福感と鎮痛作用

笑うと脳内ホルモンであるエンドルフィンが分泌されます。この物質は幸福感をもたらすほか、ランナーズハイの要因ともいわれ、モルヒネの６倍の鎮静作用で痛みを軽減する働きがあります。

笑顔で幸せになろう！

いかがですか？ガンは日本人の死亡原因トップ3に入るほど私たちにとって身近な病気です。少しでもそのリスクを低くする努力が必要になります。普段の生活から、気を付けることは運動、食事、睡眠です。基本的な生活習慣を送っているなら、そのリスクは大きく減らすことができます。そして、毎日笑うことによって健康を保てるのです。笑う門には福来る、という言葉があります。笑うことは幸せに過ごすために必要な健康を手に入れることができるのですね。自分の周りにいる人も含めて、みんなで笑えば、みんなのNK細胞が増えて、免疫力が付くなど様々な健康に良い効果が自分の周りの人にも現れます。いつでも心の底から笑って生きたいですね！