年をとるのも悪くない!おじいちゃんが大活躍する映画おすすめ10選

優しいおじいちゃん、ダンディなおじいちゃん、怖いおじいちゃん、強いおじいちゃん。映画で活躍するのは若者だけではありません!今回は「こんな年のとりかたをしたい!」と思わされる、素敵なおじいちゃんたちが出てくる映画をご紹介します。

mrmk1104Moeka Kotaki
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こんな大人になりたい!おじいちゃん映画

孫や子供に優しく人生をさとすおじいちゃんもいれば、銃をぶっ放す痛快なおじいちゃんもいる。旅をするおじいちゃんもいれば、超能力をもったおじいちゃんもいます。映画の中でなぜか心にのこる、チャーミングで愉快で、そして格好いいおじいちゃんたち。年を重ねてきた彼らが語るからこそ、1つ1つの言葉が胸に強く残るもの。今回ご紹介する映画を観れば、「年をとるのもそんなに悪いことじゃないかも?」ときっと思えるはずです!

1. スペース・カウボーイ (2000)

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作品概要・あらすじ

「宇宙を見る目は、最後まで少年だった」そんなキャッチコピーが印象的な2000年の映画『スペース・カウボーイ』。アメリカ発の宇宙飛行士になるはずだった4人の老パイロットたちが40年ぶりに集結。人工衛星の修復のために、もう1度夢だった宇宙へと飛び立つ・・・という物語です。
元パイロットのおじいちゃんたちが、若い頃思い描いた宇宙への旅へ!そして冒険へ出るときの高揚感と不安をたっぷりと味わことができ、ラストは思わず涙がこぼれてしまう『スペース・カウボーイ』。観たらあなたも、昔の仲間と再会したくなるかも・・・

大スター達、夢の共演!

監督、主演を務めたのはクリント・イーストウッド!スクリーンに登場すると全てが引き締まるような、圧巻のオーラを放っています。共演は『BOSS』のコマーシャルでおなじみのトミー・リー・ジョーンズ。また『24』シリーズで主演を務めるキーファー・サザーランドの父親、ドナルド・サザーランドも出演しています。実はクリント・イーストウッドもドナルド・サザーランドも身長は190センチ越え。抜群のスタイルにびっくりしてしまいますね!ハリウッドを代表する、誰もが知る大スターたちの共演をお楽しみください。

公開 : 2000年11月3日
監督 : クリント・イーストウッド
出演 : クリント・イーストウッド、トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランド、ジェームズ・ガーナー

2. レスラー (2008)

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作品概要・あらすじ

主人公はかつては人気レスラーとして活躍していたランディ。今ではアルバイトをしながらかろうじてプロレスを続ける落ち目の日々。そんなランディにある日復帰のチャンスとなる試合がめぐってきますが、ステロイド剤の使用によって心臓発作で倒れてしまいます。ついにレスラー人生も絶たれ、思いを寄せる女性にもふられ仕事もやめたランディですが、彼は再びリングにあがることを決意して・・・孤独な男が自分の信念を突き通す様を描いた、ゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞した人間ドラマです。

落ち目のレスラーが突き通す、自らの信念とは?

落ち目のレスラー、ランディを演じたのはミッキー・ローク。20歳前後から俳優業をスタートさせ、1986年に主演した映画『ナインハーフ』で刺激的なラブシーンを演じたことで大きな話題になった俳優です。2枚目俳優として知られていたミッキー・ロークですが、実は30代の時には1度俳優業を中断、ボクシングに専念していたという過去が。この落ち目のレスラー、ランディ役はまさにミッキー・ロークのはまり役なんです!
家族も恋人もおらず、孤独な生活を送りながらそれでも自分の生き様を貫こうとするランディの姿に、思わず男泣きしてしまうこと間違いなし。哀愁を漂わせながらも、断固とした意思を感じるミッキー・ロークの表情にも注目です!

公開 : 2009年6月13日
監督 : ダーレン・アロノフスキー
出演 : ミッキー・ローク、マリサ・トメイ

3. 老人と海 (1958)

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作品概要・あらすじ

1954年にノーベル文学賞を受賞した、アーネスト・ヘミングウェイによる短編小説『老人と海』。受賞から4年後に映像化されています。
一本釣りで生計をたてている、キューバの老漁師サンチャゴ。不漁続きだった彼の針に、ある日大きなカジキが食いつきます。それは自分の船よりも大きい、かなり立派な獲物でした。
4日間に渡る格闘の末、ついにカジキを仕留めることに成功するサンチャゴ。しかし血のにおいに引き寄せられて、大量のサメが船の周りに集まってきていて・・・ナレーションが主となっている、原作の雰囲気を壊さない文学的な映画となっています。

自然との死闘の末に、見えてくるものとは

1人の老漁師がカジキをしとめ、しかしその獲物もサメたちによってだんだんと食いちぎられていく。そんなシンプルな物語なのですが、観ていてまったく飽きることはありません。
サンチャゴが思い出す昔のこと。若いころアフリカで見たライオンのこと、力自慢の黒人と勝負した腕相撲のこと。そんな彼の回想と味わいのあるナレーションに、「歳をとった時に自分はどんなことを思うのだろう?」と考えさせられます。孤独な困難にじっと耐えること、人生の“誇り”を教えてくれる作品なのです。
サンチャゴを演じるのはアカデミー賞主演男優賞を2年続けて受賞するなどの名俳優、スペンサー・トレイシー。きっとあなたにとって何年たっても忘れられない、そんな映画になるはずです。

公開 : 1958年10月25日
監督 : ジョン・スタージェス
出演 : スペンサー・トレイシー、フェリッペ・パゾス

4. グラン・トリノ (2008)

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作品概要・あらすじ

妻を亡くして以来、自動車工の仕事だけをして毎日を過ごしている元軍人のウォルト。その意固地な性格から息子たちとも疎遠になってしまっていました。ある日ウォルトはひょんなことから、アジア系の移民の少年タオと知り合います。タオの家族との交流を通して心がほぐれていく一方、自分の中の偏見と葛藤するウォルト。しかしタオとの友情は、彼の人生を大きく変えていくことになり・・・

クリント・イーストウッドが送る魂の物語

映画を監督、そして主演を務めたのはクリント・イーストウッド。イーストウッドはこの『グラン・トリノ』公開時に「監督業に専念しようと思っていたが、このウォルトの役柄には大きく惹かれたんだ」と語っています。彼は2012年の映画『人生の特等席』には俳優として出演していますが、兼監督で主演を務めている映画は現時点ではこの『グラン・トリノ』が最後となっています。
朝鮮戦争へ従軍経験のある主人公と、アジア系移民の家族との交流。“大人の男の成長と成熟”を骨太に、心温まるタッチで描いた『グラン・トリノ』。観ているうちにどんどん、ウォルトに感情移入してしまう作品です。

公開 : 2009年4月25日
監督 : クリント・イーストウッド
出演 : クリント・イーストウッド、ビー・ヴァン、アニー・ハー

5. ロンドンゾンビ紀行 (2012)

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作品概要・あらすじ

ある日、祖父のレイが入居する老人ホームが閉鎖されることを知ったテリーとアンディの兄弟。閉鎖させないために仲間と銀行強盗をもくろんでいた2人でしたが、決行の日なぜかロンドンの街に大量のゾンビが発生!レイが住む老人ホームにもゾンビが押し寄せていました・・・あらすじを読むだけで笑いがこみあげてくるような、独特のギャグセンスが満載のゾンビ・コメディです。

おじいちゃん vs おじいちゃんゾンビ!?

おじいちゃんおばあちゃんが住む老人ホームに現れたゾンビも、これまたおじいちゃんおばあちゃん。よろよろと追いかけあっても、追いつきそうで追いつかない。後ろにゾンビがいることを教えてあげても、耳が悪くて気づかない。しかし銃や武器をとりあって戦う姿に抱腹絶倒、爆笑必至!『バイオハザード』とはまったく違う、超低速な人間とゾンビの戦いをぜひお楽しみください。

祖父のレイを演じるのはブラッド・ピットやジェイソン・ステイサム主演のクライム映画『スナッチ』の俳優、アラン・フォード。レイと同じ老人ホームに住むおばあちゃん役には、かつてボンドガールとして人気を誇った女優のオナー・ブラックマン。イギリスの名俳優たちが繰り広げる、コミカルな新感覚ゾンビ映画『ロンドンゾンビ紀行』。何も考えずに思いっきり笑いたい時にどうぞ。

公開 : 2013年1月12日
監督 : マティアス・ハーネー
出演 : アラン・フォード、オナー・ブラックマン、ハリー・トレッダウェイ

6. X-MEN シリーズ

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作品概要・あらすじ

マーベル作品の中でもとりわけ高い人気を誇る『X-MEN』シリーズ。ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンを主人公にした、最強のミュータントチーム“X-MEN”の活躍を描いた作品です。
シリーズが初めて公開されたのは今から17年前、2000年のこと。そこから初期3部作と新3部作、ウルヴァリンのスピンオフ作品と合わせて9作公開されています。
2017年6月1日からは、ウルヴァリン最後の戦いとなる作品『LOGAN/ローガン』が絶賛公開中!アメコミ映画の常識を突き破る、1人の孤独な男の生き様を描いた最新作。みなさん劇場にぜひ足を運んでみてくださいね。

世界最強!テレパスおじいちゃん

そんな『X-MEN」シリーズで大活躍しているおじいちゃんといえば、“X-MEN”の創設者であり“プロフェッサーX”ことチャールズ・エグゼビア。人の心を読んだり記憶を操作することができる、史上最強のテレパスの使い手です。ちなみにこのチャールズ・エグゼビアという名前は、日本のキリスト教を伝えた宣教師フランシスコ・ザビエルの英語名なのだとか。
『X-MEN』初代3部作でプロフェッサーXを演じたのはイギリス人俳優のパトリック・スチュワート。1970年代から俳優として活躍し、大ヒットコメディ映画『テッド』のナレーションや英語版『風の谷のナウシカ』ではユパの声を務めるなど、多岐にわたって映画界に貢献している俳優です。
車椅子でもとにかく強い!『LOGAN/ローガン』を観た方もこれからとう方も、『X-MEN』シリーズをもう1度観返してみてはいかがですか?

出演 : ヒュー・ジャックマン、パトリック・スチュワート

7. ミッドナイト・ガイズ (2012)

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作品概要・あらすじ

28年の刑期を終えて出所したギャングのヴァル。彼はかつての仲間ドクと再会し、喜びを噛み締めます。しかしドクは組織のボスから、明日までにヴァルを殺すように言われていました。悩んだ挙句ヴァルにその計画を話してしまうドク。その後2人は、老人ホームに入居している仲間の1人ハーシュを誘って、人生最後の羽目を外す夜に繰り出すことにして・・・老ギャングたちの友情をユーモアと男臭さたっぷりに描いた映画です。

男の友情、忠義、そして人生

ドクを演じるのは『ゴッドファーザー』のアル・パチーノ、ハーシュを演じるのは『シザーハンズ』や『ガタカ』などの名作に出演するアラン・アーキン。そしてドク役は『パルプ・フィクション』『トゥルー・ロマンス』に出演する名俳優、クリストファー・ウォーケン!こんな名俳優たちが共演するギャング映画、面白くないわけがありません。
昔の仲間と久々の再会、でも翌朝の10時までには殺さなければいけない・・・死期を目前にして最後の夜に繰り出す老ギャング3人。男臭い会話をしたかと思えば、ふとジンとさせられる台詞が溢れる。一瞬たりとも目が離せない、ぐいぐい引き込まれていく感覚が心地よい作品です。

公開 : 2013年11月16日
監督 : フィッシャー・スティーヴンス
出演 : アル・パチーノ、クリストファー・ウォーケン、アラン・アーキン

8. ヴィンセントが教えてくれたこと (2014)

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作品概要・あらすじ

酒浸りでギャンブル大好き、ストリップバーや競馬場に通ってばかりの老人ヴィンセント。そんなヴィンセントはある日、隣に引っ越してきたシングルマザーの12歳の息子、オリバーの面倒を見ることになります。オリバーからみたヴィンセントの第一印象はもちろん最悪。しかし、ヴィンセントの隠された真の1面を知り、2人の心は徐々に近まっていって・・・
偏屈でエキセントリックな老人ヴィンセントと、気弱な少年オリバー。全くタイプの違う2人の絆を描いたハートフル・コメディです。

偏屈オヤジと、12歳の少年の心の交流

ヴィンセントを演じたのはアメリカ人俳優のビル・マーレイ。『ゴーストバスターズ』や『天才マックスの世界』、『ロスト・イン・トランスレーション』など出演した傑作映画は数知れず。ユーモラスな役からシリアスな役など、幅広い作品でその演技力を披露しています。
口は悪くお金にもだらしない。もちろん女遊びだってやめられない。そんな“どうしようもない頑固なおじいちゃん”ヴィンセントですが、なぜか微笑ましく憎めません。彼に隠された、優しい素顔とは一体・・・?ベテラン俳優ビル・マーレイはもちろん、オリバー役のジェイデン・リーベラーの演技力にも脱帽。笑えて、ほっこりできて、暖かい余韻に包まれる物語です。

公開 : 2015年9月4日
監督 : セオドア・メルフィ
出演 : ビル・マーレイ、ジェイデン・リーベラー、ナオミ・ワッツ

9. ラスト・ベガス (2013)

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作品概要・あらすじ

ビリー、アーチー、パディ、サムは子供のころからの大親友。ある日、4人の中で唯一独身だったビリーが年下の女性と結婚することに!4人は独身最後のパーティーをするためにラスベガスへ向かいます。おおいに盛り上がるビリー、アーチー、サムでしたがなぜかパディだけ浮かない顔をしていました。実はビリーとパディには昔からある確執があって・・・?主演俳優が獲得したオスカーを合わせると、計6個!往年のスターたちによる大人の男のコメディです。

あんな事もこんな事も、ラスベガスで憂さばらし!

ビリーを演じるのは自分も25歳年下の女優と結婚したマイケル・ダグラス。アーチーを演じるのはモーガン・フリーマン。サムを演じるのは2017年に公開された『美女と野獣』でベルの父親役に扮するケヴィン・クライン。そしてパディを演じるのは言わずとしれた人気俳優、ロバート・デ・ニーロ!4人のオスカー俳優による、おじいちゃんたちのベガスでの大騒ぎを描いた『ラスト・ベガス』。コミカルですがだんだんと浮き彫りになっていくそれぞれの愛や家族、人生の内容が胸に迫ります。素敵な表情をみせる名俳優たちの姿に、思わず「将来は仲間とこんなことをしたい!」と思わされるはず!

公開 : 2014年5月24日
監督 : ジョン・タートルトープ
出演 : ロバート・デ・ニーロ、マイケル・ダグラス、モーガン・フリーマン、ケヴィン・クライン

10. 最高の人生の見つけ方 (2007)

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作品概要・あらすじ

仕事に人生を捧げてきた大富豪のエドワードと、家族を大切につつましやかな生活を送ってきたカーター。そんな正反対の2人が病室で隣のベッドになったところから、この物語は始まります。
エドワードとカーターの余命は半年。2人は限られた時間で、やりたいことを全てやり尽くすことに!世界最高の美女にキスされること、スカイダイビングをすること、エベレストに登ること・・・死期が迫った2人の男が人生最後の冒険に出かける、ハートフルドラマです。

人生は、こんなにも愛おしい!

わがままなのにどこか憎めないエドワードには、『カッコーの巣の上で』や『『ディパーテッド』に出演するジャック・ニコルソン。『シャイニング』での鬼気迫る怪演が忘れられない!という方も多いのではないでしょうか?家族のために人生を捧げてきた優しい男、カーターには『セブン』や『ショーシャンクの空に』など出演映画をあげたらきりがない俳優、モーガン・フリーマン。2人の名優が癌で余命もわずかという男2人の物語を、ユーモアたっぷりに暖かく紡ぎ出しています!
“人生で大切なことはなにか”“本当に素晴らしい人生とは何か”誰もが考える普遍的なテーマを描いた『最高の人生の見つけ方』。笑って泣けて何度でも観たくなる、全ての人の心を揺さぶる傑作です。

公開 : 2008年5月10日
監督 : ロブ・ライナー
出演 : ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン

笑えて泣ける“おじいちゃん映画”を観よう

いかがでしたでしょうか。若者に負けず劣らず大活躍するおじいちゃん達を描いた、今回ご紹介した作品の数々。大人になってからもたくさん気づかされることも学ぶこともあるということ、そして人生を多いに楽しむことを教えてくれることを教えてくれるこれらの映画はいつ観てもすっきりと元気になれること間違いありません。笑って泣けて前向きになれる“おじいちゃん映画”ぜひ手にとってみてくださいね!

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Moeka Kotaki

フリーライター。主に映画のことについて執筆中。

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