あなたは大丈夫英国式礼法知っておいて損はないマナーの数々

マナーを知って得すること

そもそも、マナーを知って得することがあるのでしょうか。西洋料理のマナーですと、欧米で厳しく見られる傾向にあります。例えば、あなたが海外出張に行ったとしましょう。そこで、現地の上司の方に食事に誘われたといます。あなたが、西洋料理の作法を全く知らずに、無礼な食べ方をするとどうなるでしょうか。あなたに対する上司の考え方が変わるかもしれません。

そうならないためにも、好印象を与えるためにも。西洋料理のマナーを頭の片隅に入れておきましょう。マナーは知って損はありません。

グラスは上げるだけでOK

西洋料理では必須のグラス。おいしいワインが注がれ、乾杯する機会もあるでしょう。そこで、よく「カチン」と合わすシーンを見かけますが、これは御法度です。「カチン」と合わせてはいけません。

正しくは、グラスを持ち上げるだけでいいのです。その昔、ヨーロッパにおいて「カチン」とグラスを合わせることができるのは王様に限られていました。「カチン」と合わすと、自分の液体が相手のグラスに入ります。実はこれがとても重要。「私は毒を入れていません」というアピールなのです。

また、「カチン」と合わせることで、グラスも傷んでしまいます。「グラスは上げるだけでOK」このように覚えるといいでしょう。

中座の際、ナプキンは椅子の上　

意外と迷うのはナプキンの扱いではないでしょうか。トイレなどで中座する際、ナプキンはどこに置けばいいのでしょうか。正解は椅子の上に置くこと。テーブルに置きたくなりますが、これはNGです。

ナプキンをテーブルに置く行為は「私は食事を食べません」というサインになります。ですから、どんな時でもナプキンはテーブルの上に置いてはいけません。また、ナプキンを椅子にかける人も見かけますが、これもマナー違反。普通に、椅子の座面にナプキンを置くだけでいいのです。

食事中にハンカチを出してはいけません

これは日本人がよく犯してしまう間違いです。食事中に自分のハンカチを出して、口元を拭う方も見かけます。これも欧米ではNGとみなされます。欧米では、食事中、ハンカチはお風呂場にあるバスタオルと同等の価値になります。食事中にバスタオルで体を拭く人はいませんよね。

拭く際は恥ずかしがらずにナプキンを使いましょう。反対に考えると、貴重なハンカチを汚さずに済むので、ナプキンは便利なアイテム。ナプキンを積極的に活用しましょう。

手はテーブルの上

つい、手はテーブルの下に置きたくなりますが、これも御法度。手はテーブルの上に置きましょう。と言って、肘をテーブルの上に置いてはいけませんよ。

ところで、なぜ手はテーブルの下に置いてはいけないのでしょうか。ヨーロッパでは、手をテーブルの上に置くことで「私は武器を持っていません。安全な人間です」とアピールしていたのです。最初は慣れないかもしれませんが、習慣化すると自然とできるようになります。

高級レストランは雰囲気に合った服装で

三ツ星レストランを訪れる場合、必ずその場の雰囲気に合った服装で訪れるようにしましょう。欧米で場違いな服装で訪れた場合、部屋の隅や見通しの悪いテーブルに案内されることがあります。これは、場違いな服装によって、レストラン全体の雰囲気を壊さないために行う、レストラン側の知恵なのです。

あなたが、きっちりした服装で紳士的な対応をした場合、きっといい席に座れることでしょう。くれぐれもご注意ください。

美味しいレストランをどのように見つけるか

最後に海外で美味しいレストランを見つけるコツをお伝えしましょう。ガイドブックを開くとたくさんのレストランが載っています。確かに、ガイドブックに掲載されているレストランに行くのもいいですが、当たり外れが大きいものです。

オススメはホテルのフロントに聞くこと。きっと、あなたの予算に合致したベストなレストランを教えてくれることでしょう。しかも、ホテルオススメのレストランの多くはガイドブックには掲載されていないことが多いです。ぜひ、ホテルのフロントに聞いてベストなレストランで食事をお楽しみください。

失敗しても気にしないで

マナーについてお伝えしましたが、つい間違っても気にしないでください。間違いは誰でも起こります。そして、マナーを身に付けるコツはマナーに隠された文化を知ること。そうすると、マナーと教養が同時に身につき、話の幅が広がりますよ。