ヨーロッパ在住者が語るウィーンのおすすめグルメ・レストラン10選

ウィーンの街を歩くと様々な国の料理や創業の古い伝統的なもの、近年話題のお店など多くのグルメでひしめき合っています。せっかくならどれもこれも楽しみたいもの。ここではヨーロッパ在住者がウィーンを訪れた際に決して外さないカフェやレストランをご紹介します。

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伝統を守るウィーンのグルメ

ウィーンのグルメと聞いてまず浮かぶのはやはりチョコレートを使ったスイーツ。可愛らしい「トルタ(ケーキ)戦争」があるのも何だかおとぎ話の様です。またやはりお肉料理もそれなりに立派なもの。伝統的なスイーツやミールの他に、様々な国の料理も楽しめるウィーンですが、せっかくならこちらで名を馳せるここならではのものをお試しあれ。

1・ザッハー (Sacher)

こちらのザッハーと下に挙げるデーメルが「ザッハトルテ」を巡って争いを繰り広げたのは現在では周知の事実です。どちらがオリジナルのザッハトルテなのか、法的にも「話し合え」という策が取られ、ウィーンを訪れる人々はそれぞれを試し、自分にとってのベストを決めている事でしょう。こちらザッハーのザッハトルテは、アプリコットジャムが塗られ、甘く濃厚なチョコレートとの中和がなされています。それに甘さ控えめな生クリームが添えられ、甘いながらも食べやすい美味しさ。連日日本から、そして諸外国からの観光客で賑わっています。

2・デーメル (Cafe Konditorei Demel)

先に挙げたザッハーと共にザッハトルテで有名なこちらは、日本でも木箱に入ったザッハトルテが売られており、大変人気です。しかしながら、こちらのウリはそれだけではありません。通りに飾られたウィンドウの可愛らしいディスプレイ、シシィ(オーストリア王妃・エリザベート)の愛したスミレの砂糖漬け、フロアによって異なるテーマカラーとその内装、大人の社交場に相応しいバーカウンター。どれを取ってもお洒落で大変絵になります。肝心のザッハトルテの味は甘さ濃厚。砂糖を加えないで泡立てた生クリームがとてもよく合うテイストです。

3・オーバーラー (Oberlaa Stadthaus)

シュテファン・ケルントナー周辺に位置するこちらのカフェでは、可愛らしく色とりどりのケーキはもちろん、美味しい日替わりランチもお値打ちにいただく事ができます。観光客はもとより、地元ウィーンっ子にも人気。ランチを楽しんだ後は、ウィーン風のコーヒーを是非。ショーケースに飾られるスイーツはどちらも魅力的で、 選ぶのに迷ってしまいそうです。立地も良いこちら、ウィーン中心地の散策の際に大変おすすめです。

4・ゲルストナー (Gerstner)

1847年創業、皇室御用達店の中でも古い歴史があり、ハプスブルクの時代には晩餐会などの料理も取り仕切ってきたゲルストナーは、カフェ・レストランとは思えない重厚な内装で訪れる人々を楽しませてくれます。国立オペラ座や楽友協会、美術史美術館内のカフェとそうそうたるスポットを経営するのもこちら、ゲルストナー。ウィーンの伝統を創ってきたこちらで優雅なランチやティータイムを是非どうぞ。ゴージャスな内装や天井画に彩られた店内では、普段味わう事のできない特別な時間を楽しむ事ができるでしょう。

5・ハース&ハース (Haas&Haas)

ウィーンのシンボル・シュテファン寺院の裏側に立地するこちらは香り豊かな紅茶で有名なお店。ウィーン土産に頼まれる事請け合いなこちらは、様々な茶葉が売られるショップに隣接してティーハウス兼カフェがあります。柔らかな白を基調とした店内で美味しい紅茶を堪能した後は、是非茶葉ショップへ立寄りましょう。アールグレイやダージリンなどベーシックなものはもちろん、クリスマスフレーバーのものやフルーツの風味豊かなもの、スパイシーなチャイやお酒の香りがつけられた物まで様々な茶葉がリーズナブルに売られており、あれもこれもと欲張ってしまいます。お味はもちろん保証付き。

6・アルトマン&キューネ (Confiserie Altmann&Kühne)

シュテファン寺院のすぐそばにある可愛らしい小さなこの店では、チョコの美味しいウィーンならではの「お土産にしたら最高に喜ばれるチョコ」が売られています。キューブ形をした立方体のチョコは洗練された味もさることながら、ミニチュアの様なその小ささがとてつもなく可愛いのです。お洒落な女性なら虜になってしまいそうなこのチョコ、これまたキュートなパッケージに包まれています。ウィーン土産にとてもおすすめのチョコレート・ショップです。

7・フィグルミュラー (Figlmüller)

ウィーンを代表するグルメの一つは、巨大な「ウィンナーシュニッツェル」。サーブされた際には絶対に食べられないと思わせるわらじの様なシュニッツェルですが、薄く叩かれているので付け合わせのポテトと共に、思ったより食べられてしまいます。そんなウィンナーシュニッツェルで有名なレストランが、こちら「フィグルミュラー」。しかし、ウィーンを訪れる人々はやはりシュニッツェルを本場で食したいもの、連日多くの観光客で賑わっています。本店・支店共に目と鼻の先にありますが、予約をしていないとほぼ入るのは難しいと言えるでしょう。

8・グリーヒェンバイスル (Griechenbeisl)

土台はローマ時代、塔は1200年頃、そして1500年頃から営業しているウィーン最古のレストラン、グリーヒェンバイスル。「サインの間」にはベートーヴェンやモーツァルトなど、歴史に名を刻む著名人のサインがぎっしり。日本語のメニューも用意されている為、観光の際も安心して食事を取ることができます。500年以上の営業期間を持つこちらでは、観光に訪れた人々は何を感じるのでしょうか。観光客で賑わうこちらですが、訪れた際は是非歴史を感じ、古き良きウィーンを満喫してみてください。

9・インペリアル (Restaurant Imperial)

ゴージャスなホテル・インペリアル内、フランツ・ヨーゼフ皇帝夫妻の絵が飾られたこちらでは、伝統的かつ本格的なオーストリア料理をいただく事ができます。先に挙げたザッハー・デーメルと共にこちらでも伝統のザッハトルテを楽しみたいもの。伝統に基づき、かつ現代の斬新さを融合したプロフェッショナルな料理は、日常から離れ、特別に優雅な時を楽しみたい方に大変おすすめ。宿泊と共に、最高級なウィーン・タイムを満喫できるでしょう。

10・ツム・マルティン・ゼップ (Zum Martin Sepp)

ウィーン中心地よりトラムで30分弱、喧騒を忘れさせる小さなグリンツィングの街には、その年の新酒を出す「ホイリゲ」が点在します。「新酒あり」の目印は店先に飾られた大きな松のリース。中心地より少し離れるだけで、自然を感じながら気持ちの良い静かな食事を楽しめます。数あるホイリゲの中でも美味しいと評判の「ツム・マルティン・ゼップ」。マッシュルームのソテーや各種ピクルス、キッシュやポテト、ダイナミックなお肉料理とどれも絶品で決めかねてしまいます。メニュー表の料理はもちろん、ビュフェスタイルで好みの物を好きな分だけ選ぶ事ができ、それらの料理は、作りたてのワインに大変良く合います。

ウィーンの旅でグルメ満喫

いかがでしたか。やはりカフェ文化が発展しているウィーンならではの魅力的なカフェはもとより、古くから続くウィーンの伝統を守る老舗レストランや、その土地ならではの習慣を守るスポットも多くあります。近年観光客がより増えたウィーンへ旅する際は下調べを入念に、素晴らしいグルメを思う存分堪能してください。

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都内在住。コーヒーとサンドイッチが大好きで1日1カフェ生活を送っている。夏の定番はレモネード、冬の定番はホットチョコレート。オシャレやヘルシーという言葉に敏感なミーハー系女子。

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