狂気を目の当たりにすることができる「裏アメリ」
「アメリ」で一躍有名となったオドレイ・トトゥ。アメリの翌年に公開された、アメリとそっくりな世界観(途中まで)の映画をご存知ですか?
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愛してる、愛してない…
2001年に公開された「アメリ」という映画は観たことがあっても、翌年に公開された「愛してる、愛してない…」という映画を観たことがある人は少ないのではないでしょうか。
一部ではこの作品は「裏アメリ」と言われています。
主演はアメリと同じくオドレイ・トトゥ。映画の中ではフランスの素敵な街並や音楽が流れ、アメリと同じように控えめで純粋でちょっと不思議ちゃんな女性が主人公です。
恋愛感情は狂気である
最初は「アメリと同じような淡い恋愛の話か」
と思って観始めた人も、最後には必ずゾッとします。
人間が誰かに恋をすると、誰でも好きな人との空想を膨らませたり、好きな人と一緒にいる未来を夢見たり、妄想することが得意になると思います。
この映画は、その感情が膨らみ続けるとどうなるのか、客観的に観ることのできる数少ない映画なのです。
純粋な恋愛感情から始まった想いが「両想い」にならずに育ち続けた狂気は、もう誰が止めようと思っても止めることができません。
人は誰しも主人公アンジェリクのようになる可能性があるのだと思います。
アメリを観たことがある人も無い人も、是非一度観ていただきたい映画です。
A la folie...pas du tout
この映画の原題は「A la folie...PAS DU TOUT」と言います。
これはフランスの花占いにある言葉で、
「je t'aime」「好き」
「un peu」「ちょっとだけ好き」
「beaucoup」「とても好き」
「passionnément」「情熱的に好き」
「a la folie」「狂ってしまう程に好き」
「pas du tout」「好きじゃない」
という6つの言葉を繰り返していく中の最後の二つの言葉だけを取ったものです。
「好き」が膨らみすぎて「狂ってしまう程に好き」になってしまった主人公アンジェリク。
オドレイの印象的な演技と共に、アンジェリクの「純粋な感情」を楽しんでみて下さい。
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この記事のライター
1987年生まれ。