思わず胸が熱くなる男たちのヒューマン映画おすすめ５選

最強のふたり

全身麻痺になったお金持ちとひょんなことからその介護人となった貧困層の青年との心の交流を描いたフランス映画です。身体的弱者と社会的弱者は真の友人になれるのか？お互いを対等に扱うことの大切さを学びます。フランスでの題名は「アンタッチャブル」。意味は「禁忌」です。黒人差別、低学歴差別、前科者差別など様々なアンタッチャブルが現れます。日本では「最強のふたり」と訳されていますがその意味は見終わったあとに理解するでしょう。有名な曲が挿入歌として使われているのも映画とマッチしています。実はこの映画は実話なのです。人生でこのような出会いがしたいと思えるおすすめ映画です。

A Perfect World

クリントン・イーストウッドとケビン・コスナーがタッグを組んで話題になった1993年に公開された映画です。1963年テキサスを舞台に、犯罪者と幼い少年の心の絆を描いたヒューマン・ドラマ。刑務所を脱走したブッチと相棒は、フィリップという八歳の少年を人質にとって逃避行をつづけていましたが、相棒が少年をレイプしようとしたとたん、ブッチは相棒を射殺してしまいます。そこから生まれる二人の関係は何にも例え難いです。社会に置ける善悪をまんべんなく盛り込んだこの映画は、心に訴えかける何かがあります。生きることに少し疲れた人、心に新しい風が欲しい人、もちろんこの映画を観たことがない人にもおすすめの映画です。

BIG FISH

知らない人はいない鬼才、ティム・バートン監督が描く父と息子の感動物語です。現実とファンタジーを織り交ぜた映像はティム・バートンならではの人間賛歌になっています。父の死を前に、2人は理解しあいたいと願います。父が語る荒唐無稽な冒険ホラ話を通して。若かりし父の世界には異形の者たちやサーカスなど、バートン的なアイコンが出てきます。映像のパワーやユーモアにも元気がもらえます。「お互い理解し合えました」という想像可能な安易なオチではなく、複雑だけど誰もが共感でき、涙を誘われずにはいられないラストになっています。役者の演技にも注目して観て頂きたい映画です。

チョコレート ドーナツ

1979年、カリフォルニア州ウエストハリウッド。主人公ルディは、シンガーを夢見ながらも、きらびやかな衣装を身にまとって"口パク"で歌いながら踊るダンサーとして、ショーに出演していました。そのバーにやってきた弁護士のポール。彼らはすぐに惹かれ合い恋に落ちます。そんなある日、ルディは同じアパートで暮らすダウン症の少年マルコがひとりでうずくまっているのを発見します。薬物依存症の母が刑務所にいる間、3人は一緒に暮らすことになります。世間的にはマイノリティな3人が社会と向き合い奮闘する姿は、ジェンダーや血縁を超えた"愛しさ"を感じます。アラン・カミングの圧巻の演技は観ている人の魂を揺さぶります。

ニューシネマパラダイス

イタリアの名匠ジュゼッペ・トルナトーレによる、映画史に残る至高の名作と言えばこの映画です。イタリアのシチリアを舞台に、少年と映写技師が映画を通して心を通わせていく様を、感動的な音楽と繊細な人物描写で描き出しています。映画に魅了された少年トト役を、サルヴァトーレ・カシオが愛くるしい演技で演じきっています。この時の彼はわずか10歳。年齢を超えた友情や少年時代の夢など、世代や時代を超えた人々に愛される映画となっています。過去があるから今があるという大切さを学びます。とりあえず観てもらわなきゃわからない感動作です。見終わった後に流れる涙は誰もが共通することでしょう。

涙なしには観られない男のヒューマンドラマ

どれも涙必至の名作です。社会に疲れてしまった人、夢がわからなくなってしまった人、少年時代を思い出したい人、たまには一人で映画を観て涙を流してみましょう。きっと明日への活力に繋がる何かが得られるはずです。