熱い友情に感動する洋画おすすめ10選
持つべきものは友!
お金がなくても恋人がいなくてもそばに居てくれて、困った時には頼りになる存在。疲れている時に観て気分転換しましょう。数ある洋画の中からおすすめの10作品をご紹介します。
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アイキャッチ画像出典:eiga.com
1.ショーシャンクの空に(1994年 143分)
あらすじ・見どころ
1947年、アンドリュー・デュフレーン(ティム・ロビンス)は妻と不倫相手の男を射殺した罪に問われ終身刑になりました。身に覚えのない罪に無罪を主張しますが、聞く耳持たれずショーシャンク刑務所へ服役が決まります。入所の日の夜、取り乱した新人受刑者が過剰暴力により死亡しました。それを皮切りに毎日何かしら事件が起こる刑務所内。自分が無罪であることを主張し続け孤立しても希望を捨てないアンディ。やがて先輩受刑者であり外部からの調達を行うエリス・ボイド・レディング (モーガン・フリーマン)や老囚人のブルックス・ヘイトレン(ジェームズ・ホイットモア)ら次第に打ち解けられる仲間もできていきます。
どんな状況でも諦めない姿に心打たれる、希望を持ち続けた男のドラマ
名作が多く作られた1994年、この年のアカデミー賞7部門にノミネートしています。惜しくも受賞はならなかったもののAFI(アメリカン・フィルム・インスティチュート)が発表した「感動の映画ベスト100」にて23位、「アメリカ映画ベスト100」にて72位に入るなど高い評価を得て、時が過ぎてなお語り継がれる名作です。感動超大作であり、世の中の不条理なことや溜まっている鬱憤を吐き出させてくれる作品であり、生きる勇気をもらえる映画になっていますので、落ち込んだ時に必ず観て欲しいです。
2.キングスマン(2015年 129分)
あらすじ・見どころ
何をするでもなく日々を無駄に過ごしているエグジーことゲイリー・アンウィン(タロン・エガートン)は、チンピラ相手にケンカをしてしまい逮捕されてしまいます。しかしエグジーは「キングスマン」という謎の組織に保釈してもらいました。現状が理解できないエグジーの前に現れた男、ハリー・ハート(コリン・ファース)はこう説明します。表向きは高級テーラー、しかしその正体はどこの国にも属さないスパイ組織こそが「キングスマン」であり、エグジーの父もまたキングスマン候補生であった。そして父と同じく優れた頭脳と身体能力を持つエグジーをスカウトしに来たと言います。これまでとは180度違うエグジーの日々が始まります。
世界中で大ヒット!気分爽快スパイアクションムービー
『キック・アス』シリーズで人気のマシュー・ヴォーン監督にヒット作。音楽に合わせてテンポよく進むストーリーは癖になります。スパイ映画当たり年だった2015年公開作品の中でも1、2を争うおもしろさ。その人気から2017年には続編にあたる「キングスマン ゴールデン・サークル」が公開され、2019年11月に第3弾も公開されることになりました。青年エグジーと大人の魅力溢れるハリー、エグジーと相棒であるパグ犬J.Bの友情は必見です。
3.トレインスポッティング(1996年 94分)
あらすじ・見どころ
人生を選べ、自己中になることほどみっともないことはない、未来を選べ。だけど、それがいったい何なんだ。マーク・レントン(ユアン・マクレガー)と仲間たちは、いつもドラッグによってハイになってるか、ドラッグを買うため盗みをする日々。ドラッグ、喧嘩、アルコール、SEX。希望など持つことのできない閉鎖的な毎日を送る中、人生を賭けた大勝負にでます。彼らはどんな未来を選ぶのか、90年代世界中の若者を熱狂させ、音楽、ファッション様々な分野に影響を与えた、悲惨で陽気な青春映画です。
どうしようもないクズたちが贈る青春映画
今作は、2012年ロンドンオリンピック開会式の芸術監督として式典演出を担当したイギリスを代表する監督ダニー・ボイルを一気に有名にした作品です。主人公レントンと一緒に馬鹿なことばかりやってるベグビー、シック・ボーイ、スパッド、トミーたちは、音楽もファッションも映像も全てが色褪せることなく今見てもカッコイイ男たちです。2017年に作られた続編「T2 トレインスポッティング」では20年後描かれ、実際に年を重ねた俳優陣たちの再共演を観ると、20年経っても変わらないコイツらをより一層大好きになります。
4.スタンドバイミー(1986年 89分)
あらすじ・見どころ
田舎町に住む12才の少年ゴーディ(ウィル・ウィートン)たち仲良し4人組は今日も秘密基地で遊んでいます。4人は、少し離れた街で行方不明になった少年が列車に轢かれて野ざらしになっているという情報を手に入れました。死体を見てみたい!ちょっとした好奇心から、不安と興奮を胸に子ども4人だけで死体探しの旅に出ます。小説界で「ホラーの帝王」と呼ばれるスティーブン・キング原作、たった2日間、されど彼らにとっては大きな2日間が、一生忘れられない思い出となります。
不朽の名作!一生忘れることのない友情
主題歌ベン・E・キングの『スタンド・バイ・ミー』は誰もが必ず聞いたことのあるはず。今作は少年たちの感情の機微が丁寧に描かれ、誰しも忘れていた子供の頃を思い出し懐かしくて愛おしい気持ちになります。年を重ねるにつれて強く思うのですが、こんなにも純粋で儚い友情はこれから先の人生においても、もう手に入れることが出来ないのだろうなと、鑑賞後はノスタルジックな気持ちになります。この作品は観るときの自分がどんな経験をしてきたか、どんな立場になったかで見えてくるものが変化します。大人になってから観るこの作品は捉え方も変わってくるので、一度と言わず何度でも見て欲しい作品です。
5.旅するジーンズと16歳の夏(2005年 119分)
あらすじ・見どころ
アメリカの東部に位置するメリーランド州ベセスダ。そこで生まれ育ったカルメン(アメリカ・フェレーラ)、レーナ(アレクシス・ブレデル)、ティビー(アンバー・タンブリン)、ブリジット(ブレイク・ライヴリー)の4人は髪の色も体型も好きなファッションも全く違うけれど、母親のお腹の中にいる時からずっと一緒の大親友です。4人はたまたま入った古着屋で誰が履いても着こなせる不思議なジーンズに出会いました。4人はこのジーンズを1本買って、それぞれ別の場所で過ごす夏に順番に着こなす約束をします。
男の子が憧れる女の友情
原題は「トラベリングパンツ」。女の子が憧れる友情が「スタンドバイミー」なら、男の子が憧れる友情は「トラベリングパンツ」。サウスカロライナやギリシャといった遠く離れた土地からジーンズとともに送られる手紙にお互い勇気付けられ成長していきます。女の子ならではのファッションの話、家族の話、そして恋の話。どんなことがあっても一緒に笑い合える強さに憧れます。続編「旅するジーンズと19歳の旅立ち」では、ひと夏で大きく成長した彼女たちの3年後の姿を見ることができます。
6.バグダッド・カフェ(1987年 95分)
あらすじ・見どころ
夫と一緒にアメリカへ旅行にやってきたドイツ人のヤスミン(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)は、旅行中に夫と喧嘩してしまいます。乗っていた車を降りてトランクを手に何もない道をひたすら歩き続け、モーテル兼カフェ兼ガソリンスタンドである「バグダッド・カフェ」にたどり着きました。モハーヴェ砂漠の中にあるバグダッド・カフェは人も少なくさびれていて、いるのは不機嫌な女主人のブレンダ(CCH・パウンダー)をはじめ、どこか一癖も二癖もあるおかしな人たち。最初は人々もヤスミンを警戒していましたが、いつしか離れがたい友情に結ばれます。
友情や幸せは身近にあるもの!音楽ととも最高の時間を提供してくれます
製作国ドイツで初公開かれ20年経ったのにちカンヌ国際映画祭で上映され、日本でも劇場公開された作品です。美男美女が出るわけでもなく、特別美しいロケーションがあるわけでもない、しかし観ているうちにのんびりと漂う世界観に引き込まれていきます。登場人物はみなが絶対的悪人でも、善人でもありません。しかし鑑賞しているとそういったところが自分と重なり他人事とは思えなくなります。騙されたと思ってまずは30分観て欲しい、そうするとこの映画の魅力が分かります。また映画を彩る音楽も素敵でホッと一息つきたい時、落ち着きたい時に見ると安心できる映画です。
7.王の男(2005年 119分)
あらすじ・見どころ
16世紀はじめ、燕山君治世下の李氏朝鮮。地方の旅芸人一座の花形チャンセン(カム・ウソン)と女形のコンギル(イ・ジュンギ)は薄給に耐えかね一座を抜けて漢城へ向かいます。たどり着いた漢城で2人は、燕山君と愛妾チャン・ノスクをからかった芝居を演じて人気者になりました。しかし2人の噂は宮廷にまで入り国王を風刺した咎で捉えられてしまいます。チャンセンの巧みな話術のおかげで即刻死刑こそ免れたものの、2人に突きつけられたのは「王を笑わせたら罪を許す」という無理難題。こうしてただの旅芸人であった2人は宮廷の策略や陰謀に巻き込まれていきます。
低予算ながら本国韓国で大ヒットとなった歴史ドラマ
チャンセンを演じたカム・ウソンは本作で韓国の映画賞である大鐘賞主演男優賞に輝き、コンギルを演じたイ・ジュンギはこの作品をきっかけにアジア圏内でスターとなりました。イ・ジュンギは背も高く声も低い男らしい男性なのですが、女形を演じるこの映画を観ていると本当に女なのかと思うほど妖艶で美しく映ります。また、そんな美しさに作中でも女に嫉妬され、男に惚れられるなか、友として常にそばにいてくれるコンギルとのアツい友情にはグッときます。互いのためになら死ねる関係って素晴らしいですね。
8.ラッシュ/プライドと友情(2013年 122分)
あらすじ・見どころ
一流レーサーを夢見るジェームズ・ハント(クリス・ヘムワーズ)は、野性的思考で女に酒に人生を謳歌する感覚派のイギリス人。時同じく一流レーサーを目指すニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)は、その知識と頭脳を活かした論理的思考で自らマシン整備をもするオーストリア人。性格も意見も正反対の2人はレースで何度も顔を合わせるうちにライバルとなり、ついには世界のトップ争いをするほどになりました。シリーズ終盤のドイツ大会でラウダは生命にも関わる大怪我を負ってしまいます。6週間後に日本の富士スピードウェイで開かれるシリーズ最後のレースに間に合うのでしょうか。
本人お墨付き!実在した2人のレーサー
「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズ、「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」で知られるロン・ハワード監督が、1976年実際のF1世界選手権でのジェームス・ハントとニキ・ラウダのライバル関係を題材に製作した作品です。ゴールデングローブ賞や英国アカデミー賞にノミネートされ、日本ではKinKi Kidsの2人が吹き替えを務め、ジェームス・ハント役に堂本光一、ニキ・ラウダ役に堂本剛が起用され話題になりました。ライバルとしての側面を描いていますが、実際の2人はお金のない新人時代に一緒に暮らすなど、仲が良かったそうです。ニキ・ラウダ本人は「私がそれを初めて見たときに感動した。ハリウッド的な変更はなく、非常に正確だ。そして、非常に明らかに私を本当に驚かせた」と述べました。
9.40歳の童貞男(2005年 116分)
あらすじ・見どころ
家電量販店に勤めるアンディ(スティーヴ・カレル)はオタク趣味を持ちつつ、人当たりも良く平凡ながら充実した日々を送っていました。ある日、同僚であるデビッド(ポール・ラッド)、ジェイ(ロマニー・マルコ)、キャル(セス・ローゲン)の3人とポーカーをしていると、世間話からいつの間にか下ネタ話に移ります。当たり障りのないことしか話さないアンディはどこかぎこちなく、問いただしてみると彼は40歳にして童貞だということが分かりました。そして翌日から同僚たちはアンディのために様々なアドバイスを送り、本人は乗り気でない恋人探しが始まります。
こんな友人が欲しくなる、なぜか感動してしまうコメディ映画
主演のスティーヴ・カレルは俳優、コメディアンとして活躍し、本作では脚本と製作総指揮も担当しています。タイトルからダメダメな主人公が描かれているのかと思いきや、仕事もこなして趣味も嗜み、ユーモア交えて女性との会話もできるナイスガイ。どちらかというと仕事ボロボロ、彼女との関係も危険な同僚たちの方がダメ男なのでは?というくらいです。作中では同僚と言い張っていますが、大人になってもこんなに仲間思いな友人はなかなかいません。少々荒治療ですがクラブでの女の探し方、声のかけ方などひとつひとつ丁寧に教えてくれます。それが本当に役に立つとは限りませんが。
10.グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年 127分)
あらすじ・見どころ
世界的名門であるマサチューセッツ工科大学で数学を教え、フィールズ賞受賞者でもある教授のジェラルド・ランボー(ステラン・スカルスガルド)は代数的グラフ理論の難問を宿題に出します。優秀な学生たちが苦戦する中、正解を導き出したのはアルバイト清掃員として働く孤児のウィル・ハンティング(マット・デイモン)でした。天才的な才能を持ちつつもスラム出身のウィルは喧嘩を繰り返し鑑別所に送られるような素行の悪い少年で、自身の才能を活かしきれていません。才能を惜しく感じたランボー教授はウィルに一流の勉強をと思いますが、ウィルは言うことも聞かず反抗的な態度ばかり。困ったランボー教授は古い友人で心理学の講師であるショーン・マグワイア(ロビン・ウィリアムズ)にカウンセリングを頼みます。
孤独を抱える天才少年と、心に傷を負った心理学者の友情
「マイ・プライベート・アイダホ」「ミルク」などヒューマンドラマを描いた名作を送り出してきたガス・ヴァン・サントが監督を担当し、アカデミー賞やゴールデングローブ賞で脚本賞を受賞した名作です。主演のマット・デイモンが俳優としてまだ無名の頃、シナリオ製作の授業のために執筆した40ページの戯曲を親友であり俳優であるベン・アフレックに見せたことからはじましました。
2人の友情を中心に描いていますが、その他にも教授たちの友情、同じスラムで育った家族のような友情、様々な友の形が描かれています。真剣に怒ってくれたり、お互いが傷つく喧嘩をしても一言で仲直りできたり、本当に思っているからこそできる、妬みや嫉みなんて関係ない、これ以上ないほど素晴らしい友情です。
最後に
友情を描いた映画の面白いところは、10代の青春映画はもちろんのこと、30代、40代の大人が主人公の作品もあること。そしてストーリーもヒューマンドラマからサスペンス、コメディやSFなど多岐に渡った幅広いジャンルがあるところも魅力です。難しい専門用語や複雑な人間関係もほぼありませんので、気楽な気持ちで観て心が軽くなる作品ばかりです。