グラミー賞音楽家!ジャズを聴くなら上原ひろみ
「THE STANLEY CLARKE BAND FEAT. HIROMI」がグラミー賞、最優秀コンテンポラリージャズアルバム賞を受賞した、日本を代表する若手ジャズミュージシャンである上原ひろみをご紹介します。
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グラミー賞受賞!
日本で若いジャズミュージシャンの代表格と言えば、上原ひろみかもしれません。
浜松で生まれ育ち、浜松らしくヤマハで音楽を学んだ彼女はジャズに出会い、今ではグラミー賞を受賞するまでに上り詰めた世界でも知られるジャズミュージシャンになりました。
アメリカを舞台に活動を続ける彼女の魅力に迫ります。
浜松育ち
彼女の音楽人生は静岡県浜松市で生まれ育ち、静岡らしく、そしてまわりの少女たちと変わりなくヤマハの音楽教室でピアノを習う所から始まります。
このヤマハが、彼女の音楽人生には切っても切れない縁となるのです。
グラミー賞を取るほどのミュージシャンならば、音楽一家に育ち、音楽系の学校に行くものだと思われるかもしれませんが、彼女は浜松で地元の高校へ通い、法政大学へ進学します。
彼女の中で、学校と音楽は結びつかないのです。
12歳の頃にはヤマハ主催のイベントで、台湾で演奏し、その音楽の持つ大いなる可能性に魅力を感じ、将来は音楽家になると決めたにも関わらずです。
音楽に携わらない人から受ける影響を大切にしたかった、と語る彼女の生き方は、他の音楽家のそれとは大きく異なっているかもしれません。
チック・コリアとの出会い
出典:i.ytimg.com
ヤマハでピアノを習い続けてきた彼女にとっての大きな転換期は16歳の時です。
上京した時に、たまたま来日公演のためヤマハでリハーサルを行っていた世界的ピアニスト、チック・コリアと出会うのです。
チックに促されて、チックの前で演奏した彼女のピアノ技術に驚嘆したチックは、なんと来日公演の本番で、上原の演奏を観客に披露させたのです。
これにより、彼女の才能と噂は瞬く間に広がり、国内外のコンサートの出演、CM曲の作曲を行うようになるのです。
やはりヤマハ
いま彼女はアメリカで、しかもジャズの本場ブルーノートで9年連続1週間公演を行う、ただひとりの日本人ジャズミュージシャンに成長しました。
彼女がジャズの本場アメリカで活躍できるようになった影にも、やはりヤマハがあります。
彼女が20歳の時、ヤマハの奨学金制度を取ることができました。しかし彼女は法政大学在学中です。
「音楽が好きだから音楽家になりたい」
彼女は音楽家である理由を、こう語っています。
好きだから本気で学びたいと思った彼女は大学を中退し、バークリー音楽大学へ留学します。首席で卒業後、いくつものアルバムを制作し、32歳でバンドメンバーとして参加した「THE STANLEY CLARKE BAND FEAT. HIROMI」がグラミー賞、最優秀コンテンポラリージャズアルバム賞を受賞したのです。
6歳でヤマハ音楽教室で学ぶことから始まり、普通の高校・大学を選んだ"普通の彼女"が、普通ではない偉業を達成したのです。
The Stanley Clarke Band Featuring Hiromi (28.06.2010, Toronto Jazz Festival)
iTunes Store で 上原ひろみ「Alive (feat. Anthony Jackson & Simon Phillips)」の曲をプレビュー。 「Alive (feat. Anthony Jackson & Simon Phillips)」をプレビューして ¥1,600 で購入。曲は ¥250 から。
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