デート知識に必須！女性でも飲みやすいフルーティな日本酒10選

日本酒NGの女性にもOKの日本酒！

彼女や奥さんとデートするときに、いつもいくようなフレンチでワイン、というパターンから時には少し違ったところへ行きたくなりませんか？具体的には、和食です。和食であれば白ワインを合わせてもいいですが、やはり日本酒にしたいですよね？ところが、結構な割合で「日本酒NO！」という女性がいるのも事実です。それは、過去に飲んだ日本酒が、糖分がべったり入っていて甘ったるいものだったり、日本酒独特の薫香が鼻についたり、あるいは翌日頭痛がしたり、という経験や、そもそも「日本酒＝おしゃれじゃない」という意識を持ってる人もいます。そんな時に、女性でも飲みやすい日本酒をセレクトしてあげられたら、2人の楽しみ方の幅がまた広がると同時に、選んだあなたのポイントもぐっとアップするはず。そこで、少しだけ嫌味にならない程度のうんちくを語れれば、尊敬のまなざしも得ることができるかもしれません。そもそも、今は流行の先端を行っている女性の間では、ひそかに日本酒ブームが広がって、「日本酒専門バー」も結構オープンしているのです。

そこでここでは、日本酒に抵抗感を持っている、あるいは興味はあっても怖くて手が出せない、という女性が、飲んでみて「おいしい！」と目を輝かせること請け合いの、飲みやすくてフルーティな日本酒を10種類厳選してみました。ぜひ、この10選を参考に、彼女と日本酒バーでいいムードになりましょう。

そもそもセレクションの基準は？女性でも飲みやすい日本酒の4つの条件

女性が日本酒を苦手とする理由は冒頭にも書きましたが、べたべたした甘み、すえた様な薫香、強いアルコールの刺激などがそれとして挙げられます。しかし、それらをクリアした、飲みやすい日本酒もあるのです。その条件は、以下に挙げる4つがその日本酒にそろっていることです。

大吟醸酒または吟醸酒である

日本酒は酒米を削って「糠」の部分を落として醸造します。この削る割合を、精米歩合といい、この精米歩合が高いほど雑味の原因となる糠が落ちるので、その酒の味わいはより透明に、より端麗になっていき、飲みやすくなります。その精米歩合によって、日本酒の名称は決められており、60％の精米、つまり40％を削るのが「吟醸酒」、50％精米したものが「大吟醸酒」です。中には35％精米というものまであって、それはほとんど味わいは、いい意味で「水」のようにさらっとしていて、日本酒好きにも、苦手な女性にも必ずウケます。ですので、まず日本酒をセレクトするときには「大吟醸」か「吟醸」とついているものを選びましょう。

純米酒である

日本酒は酒米から造りますが、品質を安定させたり、味にキレを出すために醸造用アルコールといった強い焼酎を添加する場合があります。こういう日本酒を「醸造酒」といい、逆に添加しない日本酒を「純米酒」と言います。ここからはやや好みが入りますが、女性にはおそらく純米酒がいいと思います。醸造用アルコールが添加されていると、どうしても飲み口がシャープになって飲んでいてしんどくなるのです。ですので、純米酒を選びましょう。ちなみに、ここまでで挙げた2つの区分が、主に、日本酒のスペックを表していて、50％精米した大吟醸で、アルコールを添加していない純米であれば、その日本酒は「純米大吟醸」と称されます。

低温発酵している

これは少し、専門的になりますが、仮に日本酒がしっかり分かる店主や店員がいるような日本料理店や、日本酒バーに行った場合は、ここまでメニューにはおそらく載っていないので直接「低温発酵かどうか」聞いてみてください。なぜかというと、低温発酵することで、米から吟醸香という香りが出てきて、それが花や果物のような香りを醸し出すのです。ですのでそのような低温発酵の日本酒えあれば、フルーティでジュースやカクテルのような味わいが得られる場合が多いからです。

樽香はNG

しかし、避けるべき日本酒もあります。それは、樽香のついたものです。これは熟成させている間に、その容器が木の器の場合、その香りがついてしまうことです。ワインでも同じことがあります。ワインの時にはこれも1つの味わいですし、日本酒通の中にはこれが好きな人もいますが、一般的にはこの香がついてると非常に飲みにくいです。それがついているかどうかを見分ける方法は明確にメニューに樽香と書いてあったら避けるか、店主に聞くか、長期熟成と書いてあるものを避けるか、くらいしかありません。

このようにまず「女性が好むような日本酒の条件」を説明したのは、以下で挙げる10選が必ずしも、その店にない場合も多いからです。そういう時には、上で挙げた条件に従ってセレクトすれば、大外れということは避けられるはずです。

彼女にすすめてあげるとポイントアップ！女性も飲みやすいフルーティ日本酒10選

それでは、彼女や奥さんにすすめるとあなたのポイントがアップする、女性でも飲みやすい日本酒を10種類ご紹介します。

第1選　楯野川 純米大吟醸 清流

フルーティーな日本酒と一言で言ってもいろいろあります。この「楯野川 純米大吟醸」は、女性でも飲みやすい甘さがありつつ、それが残らないですっきり消える、という特徴があるので、嫌な感じがしません。また香りもホワイトピーチのような甘さがあって、女性には喜ばれるでしょう。ちなみに、このお酒は「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」の2015年で金賞を受賞しており、フレンチに合わせたり、日本酒の香りを楽しんだりする上で、優れているという評価を得ています。

第2選　京姫酒造 純米大吟醸 匠

これも、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」の2017年に金賞を受賞したお酒です。通常50％で条件をクリアする精米歩合を45％まで磨いて、より雑味を消し、クリアで透明な味わいを追求したお酒です。その結果とてもフルーティな吟醸香がたち、一方で純米の持つ穏やかな米のうま味が感じられる、日本酒嫌いを日本酒好きにするお酒に仕上がりました。

第3選　梵　吟撰(特別純米)

梵というブランドは福井のお酒ですが、世界最大クラスのお酒の大会である「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」の純米酒部門で最高金賞を受賞したという、ある意味日本での最高峰の日本酒を醸造する蔵元です。その中でこの吟撰は、通常の大吟醸よりもさらに香りがやさしく、味わいも甘いフルーティーさの中にほのかに柑橘系の苦みが感じられる、少し大人向けの仕上がりです。これも、氷点下以下で長期熟成されたことによる効果でしょう。この梵シリーズはほかにもありますが、日本航空の国際線のファーストクラスの提供酒にも選ばれているくらい、どの銘柄でもクオリティが高いです。ですので、吟撰がなくても、梵であれば安心して頼んでみましょう。

第4選　繁桝 限定 純米大吟醸 生々

通常日本酒はもろみというものに機械的な圧力をかけて搾りますが、これはもろみの入った袋を積み上げてその重みで自然に搾るという、江戸時代の方法で作ったお酒です。そうしたほうが、お酒が酸素に触れる時間が長いので、よりマイルドな味わいになるのです。それに加えて加熱していない「生酒」なので、よりフレッシュな味わいと爽やかな香りが楽しめるお酒です。

第5選　天の戸　純米吟醸　Land of Water（ランド・オブ・ウォーター）

ランド・オブ・ウォーターというのは、自然の中の大地と水の恩恵を受けて日本酒が作られるということを、改めて素晴らしいととらえてつけられた、英語ではありますが、まさに日本酒らしいネーミングです。これだけでも、バーのカウンターでひと話題作れます。味わいは、少し濃い目の芳醇さで、米のうま味が感じられます。香りも花の香りがする、非常に飲みやすい日本酒です。

第6選　　純米大吟醸 浦霞　

女性に喜ばれるとはいえ、あまり飲食店に入っていない、つまり販売ルートを持っていない酒蔵ばかりが並ぶと、いざという時に困る可能性があるので、超メジャー級のものもご紹介いします。裏霞はその安い銘柄がコンビニにも並んでいるほど浸透しているお酒ですが、基本の味づくりはしっかりしている蔵元です。そのなかで、このお酒は、さすが純米大吟醸だけあって、果実のような香りと、米のうま味、そしてほのかな酸味が調和したお酒です。1杯目はこれは少し、日本酒らしすぎるので、2杯目くらいがベストかもしれません。

第7選　雪の茅舎 純米大吟醸

このお酒は、まさに最初に挙げた、女子に喜ばれる日本酒の4条件を優秀な成績でクリアしたものです。良質の酒米をしっかりと磨き、低温の長期熟成でおこないました。これを飲むと、香りが華やかなこともありますが、米のうま味がまるで果実の嫌味のない甘さと重なって、「お米って果実なの？」という反応さえ返ってくるほどです。

第8選　篠峯　八反　純米吟醸　うすにごり生酒

篠峯というお酒は、奈良の小さな蔵元が作っているものなので、多くの店には入っていないかもしれもしれません。しかし梵同様、すべてのラインナップが優れているので、これでなくてもあればオーダーして失敗はないはずです。このお酒に関して言うと、バナナのようなフルーティな吟醸香りと、生酒なので飲むとすこしピチピチした発泡感があって、女性は特に喜ぶでしょう。

第9選　越の華　純米 原酒 　「カワセミの旅」

このお酒は今まで挙げたものとは少し一線を画します。というのも、貴腐ワインのように非常に甘く、それがチョコレートとベストのマリアージュだということで、パリの有名なショコラティエであるジャン・ポール・エバン氏にチョコレートにあう日本酒として紹介されました。ですので、もしも日本酒バーに行ってこれがメニューにあり、かつフードメニューにチョコレートがあったら、間違いなく頼んでみてください。彼女はきっと感動するはずです。

第10選　南部美人　「純米大吟醸」

南部美人も比較的大きな蔵元です。その中でこのお酒は、メロンのような香りに仕上がっています。加えて、味わいはすこし甘めなので、これも女性向けでしょう。ただし嫌な甘さではなく、口に含むとすっと消えるような感じのものです。オーダーして損はないでしょう。

女性に日本酒の美味しさを教えてあげれば、あなたのポイントもアップ

いかがですか？

人間は自分が知らない世界の奥深さや面白さを教えてくれる人のことを、尊敬し、好意を持つものです。それが長々としたうんちくなら問題ですが、実際に店に行って飲んでもらって「ほらおいしいでしょ？」と自分の舌で味わい感動してもらえれば、それは紹介した人の大きなアドバンテージになるはずです。

ぜひ、以上のリストと、女性に好まれるお酒の4条件を頭に入れて、彼女を日本酒デートに誘いましょう。