韓国映画おすすめ15選【作り込まれた世界観にハマる!】

韓国映画おすすめ15選【作り込まれた世界観にハマる!】

21世紀に入ってから韓国における映画文化の発展は目を見張るものがあります。
日本でも韓流ドラマの一大ブームなどが起こった時期がありますが、最近の韓国映画は名作揃いであることは意外と知られていません。
今回は2000年以降の韓国映画に絞っておすすめを15本ご紹介します!

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アイキャッチ画像出典:m.huffingtonpost.kr

      1. 目次
  1. 韓国映画の魅力とは
  2. 1. オールドボーイ(2004年)
    1. あらすじ
    2. タランティーノも絶賛した知る人ぞ知る復讐劇
  3. 2. チェイサー(2009年)
    1. あらすじ
    2. 実話ベースの衝撃のクライムサスペンス
  4. 3. グッド・バッド・ウィアード(2009年)
    1. あらすじ
    2. 韓国史上最大規模の大作!
  5. 4. アジョシ(2011年)
    1. あらすじ
    2. 男前すぎるウォンビンに男女問わずノックアウト
  6. 5. スノーピアサー(2014)
    1. あらすじ
    2. ポン・ジュノ監督が放つ衝撃のSFアクションムービー
  7. 6. 泣く男(2014)
    1. あらすじ
    2. ド派手な銃撃戦に目が釘付け!
  8. 7. 群盗(2015)
    1. あらすじ
    2. 朝鮮王朝を舞台にした成り上がりムービー
  9. 8. お嬢さん(2017年)
    1. あらすじ
    2. 三部構成で送る官能小説のような映画
  10. 9. アシュラ(2017)
    1. あらすじ
    2. 三つ巴の悪が騙し合い殺し合う!
  11. 10. 哭声-コクソン-(2017)
    1. あらすじ
    2. あまりにも奥が深い韓国発の衝撃作
  12. 11. オクジャ(2017)
    1. あらすじ
    2. 豪華俳優陣を率いたNetflix発の韓国映画
  13. 12. 新感染 ファイナル・エクスプレス(2017年)
  14. あらすじ
    1. 韓国発の傑作ゾンビ映画!
  15. 13. 悪女 AKUJO(2018)
    1. あらすじ
    2. 究極のスタイリッシュアクションが強烈
  16. 14. タクシー運転手 〜約束は海を越えて〜(2018年)
    1. あらすじ
    2. 光州事件を題材にした世界に通じる一本
  17. 15. 犯罪都市(2018年)
    1. あらすじ
    2. 歩く頼り甲斐、マ・ドンソクの活躍を見よ
  18. 終わりに
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韓国映画の魅力とは

韓国映画の魅力といえばバイオレンスな描写の数々と高い演技力を持った俳優達です。細部まで考え尽くされた重厚で複雑なストーリーとリアリティを追求した作品の数々は、世界的にも高く評価されており、最初にご紹介する2004年の「オールドボーイ」は2014年に豪華俳優と共にハリウッドでリメイク作品が作られたほどです。
近年になって魅力的な作品が数多く現れ、日本でも韓国映画ファンが増えています。今回は、そんな傑作揃いの韓国映画から、特におすすめの作品を2000年以降の作品に絞って公開年順に15本ご紹介したいと思います!

1. オールドボーイ(2004年)

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あらすじ

ごく平凡な人生を送っていたオ・デス(チェ・ミンシク)はある日突然拉致され、気がつくと小さな監禁部屋にいた。理由も分からぬまま15年監禁され続け、突如解放される。復讐を誓うデスの元に現れた謎の男ウジン(ユ・ジテ)は、5日間で監禁の理由を解き明かせと命じるが……。

タランティーノも絶賛した知る人ぞ知る復讐劇

カルト的人気を誇る日本の同名漫画を原作に、「JSA」のパク・チャヌク監督が映画化したアクション・サスペンス。2004年カンヌ国際映画祭グランプリを受賞し、韓国映画のパワーを見せつけた話題作です。そのときの審査委員長のクエンティン・タランティーノが激賞したことでも知られています。
主人公のオ・デスを演じたチェ・ミンシクの演技が素晴らしいと話題になった作品でもあります。人間の孤独と恐怖、若い女ミドへの愛、敵のウジンへの憎しみ等のあらゆる人間の感情を、極限状態までスクリーン上に示してくれます。
10年間なぜ監禁されたのか、そしてなぜ釈放されたのかという重いテーマを背負った濃厚な復讐劇を、見事に2時間に収めたパク・チャヌク監督の手腕も高く評価されています。

国内公開日:2004年11月6日
監督:パク・チャヌク
出演:チェ・ミンシク、ユ・ジテ、カン・ヘジョン

2. チェイサー(2009年)

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あらすじ

デリヘルを経営する元刑事ジュンホ(キム・ユンソク)のところから女たちが相次いで失踪(しっそう)して、ときを同じくして街では連続猟奇殺人事件が発生する。ジュンホは女たちが残した携帯電話の番号から客の一人ヨンミン(ハ・ジョンウ)にたどり着く。ヨンミンはあっけなく逮捕されて自供するが、証拠不十分で再び街に放たれてしまい……。

実話ベースの衝撃のクライムサスペンス

10か月に21人を殺害した疑いで逮捕された、韓国で“殺人機械”と言われた連続殺人鬼ユ・ヨンチョルの事件をベースにした2008年の韓国映画「チェイサー」です。狂気のシリアルキラーをたった一人で追う元刑事の追走劇が、緊迫感あふれるダイナミックかつハイスピードな展開で描かれるのが魅力で、目が離せない韓国映画の傑作のうちの一本となっています。
当時長編初監督であった新鋭ナ・ホンジンのもとで、連続殺人鬼役のハ・ジョンウと、元刑事役のキム・ユンソクが圧倒的な演技を披露します。引きずり込まれるようなストーリーで、事件を追う過程で垣間見える人間の心の闇に戦慄します。恐ろしい殺人鬼を追う元刑事という一見単純に見える構造ですが、その中身は真っ暗闇に包まれた迷路のような難しい展開に注目です。

国内公開日:2009年5月1日
監督:ナ・ホンジン
出演:キム・ユンソク、ハ・ジョンウ、ソ・ヨンヒ

3. グッド・バッド・ウィアード(2009年)

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あらすじ

大日本帝国が朝鮮を統治する激動の時代、満州鉄道の列車を襲って見つけた地図を独占するため、それぞれの信念で生き抜いている朝鮮の風雲児、3人の男達が運命のように出くわした。
金の為なら誰でも殺る懸賞金狩人(マネーハンター、賞金稼ぎ)のパク・ドウォン、人の上に立たなければ気が済まないプライド高き馬賊団の首領パク・チャンイ、踏みにじられても反発する雑草のような生命力を持った列車強盗犯のユン・テグ、彼らは互いの正体を知らぬまま地図を追い求め大陸を駆け回る。さらに、地図の正体の推測が交錯する中、大日本帝国陸軍と、大日本帝国軍による大陸横断列車の建設予定地だとして追う朝鮮独立軍や、三国派の馬賊団まで地図を手中に収めようと大混戦になる。果たして最後の勝者は誰になるのか。

韓国史上最大規模の大作!

この映画は、2008年時点で韓国映画史上最高と言われる制作費を投じ、主演に人気俳優3人を起用したうえに、韓国国民の心を掴んだことで知られています。また、本作品を制作する上で、クリント・イーストウッド監督・主演のオスカー受賞作「許されざる者」や、セルジオ・レオーネ監督のマカロニ・ウェスタンをヒントにしたとキム・ジウン監督が語ったことから、「キムチ・ウェスタン」の呼称が定着しました。
この映画の凄いところは、何と言っても洋画の大作にも引けを取らないアクションの数々です!主要シーンは中国北部で撮影され、撮影に使用された銃器の数は200余丁で使用した空砲弾は3万発を超えたと言われ、CGなし、スタントマンなしの、俳優自身によるほぼ100%のリアルアクションで、迫力ある映画に仕上がっています。

国内公開日:2009年8月29日
監督:キム・ジウン
出演:チョン・ウソン、イ・ビョンホン、ソン・ガンホ

4. アジョシ(2011年)

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あらすじ

過去の出来事が原因で心に闇を抱え、街の片隅で質屋を営んで生きる男テシク(ウォンビン)。隣に住む孤独な少女ソミ(キム・セロン)は、テシクをただ一人の友達として慕っていたが、ある日、ソミが麻薬中毒の母親共々犯罪に巻き込まれ、組織に誘拐されてしまう。ソミを救い出すため、立ち上がったテシクは……。

男前すぎるウォンビンに男女問わずノックアウト

2010年に韓国で公開され、その年のナンバーワンヒット作となり、韓国のアカデミー賞ともいうべき大鐘賞で主演男優賞を受賞したほか、計8部門にノミネートされたアクションムービーが「アジョシ」です。韓国映画の中でも特に有名な作品の一つなので、韓国映画を全く見たことない人でも聞いたことはあるという人は多いのではないでしょうか。
心に闇を抱えながら生きる男と、彼と心を通わせる少女のドラマが展開する本作ですが、やはりウォンビンが鍛え上げられた肉体で披露する本格アクションが見所です!韓国映画といえばバッドエンドが多いですが、本作はきっちりと勧善懲悪な作品に仕上がっているので、バッドエンドが苦手な人も安心して観ることができます。

国内公開日:2011年9月17日
監督:イ・ジョンボム
出演:ウォンビン、キム・セロン・キム・ヒウォン

5. スノーピアサー(2014)

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あらすじ

地球温暖化を防ぐべく世界中で散布された薬品CW-7により、氷河期が引き起こされてしまった2031年の地球。生き残ったわずかな人類は1台の列車に乗り込み、深い雪に覆われた極寒の大地を行くあてもなく移動していた。車両前方で一部の富裕層が環境変化以前と変わらぬ優雅な暮らしを送る一方、後方に押し込められて奴隷のような扱いを受ける人々の怒りは爆発寸前に。そんな中、カーティス(クリス・エヴァンス)という男が立ち上がり、仲間と共に富裕層から列車を奪おうと反乱を起こす。

ポン・ジュノ監督が放つ衝撃のSFアクションムービー

「母なる証明」などのポン・ジュノ監督が、フランスのコミック「LE TRANSPERCENEIGE」を原作に放つ韓国・アメリカ・フランス合作のSF映画「スノーピアサー」です。「アベンジャーズ」のキャプテン・アメリカでお馴染みのクリス・エヴァンス、「ザ・ロック」などのエド・ハリス、「JSA」などのソン・ガンホ、「フィクサー」などのティルダ・スウィントンなど、国際色あふれるキャスティングが韓国映画としては珍しく、作品内でも80%が英語で撮影が行われています。
世界はたった1台の列車に押し込まれ、車両ごとに階級が分けられたまさにディストピア世界で繰り広げられる濃密なストーリー展開に加え、絶望の近未来を具現化した鮮烈なビジュアルにも目を奪われる作品です。

国内公開日:2014年2月7日
監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ、クリス・エヴァンス・エド・ハリス

6. 泣く男(2014)

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あらすじ

悲しい過去を持つゴン(チャン・ドンゴン)は、中国系マフィアの殺し屋として暗躍していた。すご腕のプロとして名をはせた彼だったが、ある晩、任務遂行中に無関係の幼い少女ユミ(カン・ジウ)の命を奪うという大きなミスを犯す。彼は取り返しのつかないことをしたと行方をくらますが……。

ド派手な銃撃戦に目が釘付け!

前述した「アジョシ」などのイ・ジョンボム監督が、「ブラザーフッド」などの韓国を代表するスター、チャン・ドンゴンを主演に迎えた衝撃のアクションドラマ「泣く男」です。クールな殺し屋が少女の命を奪ったことをきっかけに、次第に人間的な感情に目覚めていく悲痛な葛藤を本格的アクションと共に描き切った作品です。
この作品の最大の見所は、映画の中盤に起こる「団地での銃撃戦」です。日本でもよく見る団地の光景に似た景色の中で、凄腕のスナイパー同士が銃を撃ちまくるド級のバイオレンスアクションはまさに必見のワンシーンです。もちろん銃撃戦はそこだけで終わらず、終盤まで密度の濃いカッコいいアクションシーンが続くので、観た後に疲労感すら覚える傑作です。

国内公開日:2014年10月18日
監督:イ・ジョンボム
出演:チャン・ドンゴン、キム・ミニ、ブライアン・ティー

7. 群盗(2015)

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あらすじ

1862年、王朝末期の朝鮮。人々は悪徳官僚や貴族の支配下に置かれ、自由を奪われた上に貧しい生活を強いられていた。極貧に苦しむも圧政に従って生きる屠畜(とちく)人のトルムチ(ハ・ジョンウ)は、人並み外れた剣の腕を持つ武官ユン(カン・ドンウォン)と出会い、ある仕事を依頼される。だが、それが原因となって思わぬ惨劇に直面する。絶望のふちに立たされる中、盗賊団に助けられた彼は名前を変え、仕事道具だった包丁を武器にして、圧政を打ち砕く義賊として活躍するようになり……。

朝鮮王朝を舞台にした成り上がりムービー

「テロ,ライブ」「ベルリンファイル」などのハ・ジョンウと「デュエリスト」「超能力者」などのカン・ドンウォンが共演を果たした韓国アクションムービー「群盗」です。メガホンを取るのは、「悪いやつら」などのユン・ジョンビン。「ファイ 悪魔に育てられた少年」などのイ・ギョンヨン、「さまよう刃」などのイ・ソンミンなど韓国の人気俳優陣らが共演。
時代劇ではあるのですが、まるで西部劇のような立ち回りを5章立てで仕上げています。長い刀を華麗に振り回す主人公と、カスタマイズ包丁二刀流のトチの3度に渡る戦いはスピード感と迫力があり見応え十分。壮大でドラマチックな物語に加え、包丁を用いた奇抜かつ壮絶な立ち回りに引き込まれます。

国内公開日: 2015年4月25日
監督:ユン・ジョンビン
出演:ハ・ジョンウ、カン・ドンウォン、マ・ドンソク

8. お嬢さん(2017年)

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あらすじ

日本の統治下にあった1930年代の韓国。詐欺師たちの集団の手で育てられた少女スッキ(キム・テリ)は、伯爵の呼び名を持つ詐欺師(ハ・ジョンウ)から美しい富豪令嬢・秀子(キム・ミニ)のメイドという仕事をあてがわれる。スラム街から彼女とそのおじが暮らす豪邸に移ったスッキだが、伯爵は彼女の助けを得て秀子との財産目当ての結婚をしようと企んでいた。結婚した後に秀子を精神病院に送り込んで財産を奪う計画を進める伯爵だが……。

三部構成で送る官能小説のような映画

「お嬢さん」は「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督が、イギリスの人気ミステリー作家サラ・ウォーターズの小説「荊の城」を原案に、物語の舞台を日本統治下の韓国に置きかえて描いたサスペンスドラマ。
本作は日本統治下の朝鮮が舞台でお嬢様も日本人の為、セリフの大部分が日本語となった珍しい作品で、その為キャスト陣は撮影の6ヶ月前からひらがな、カタカナを覚えることから始め、日本語のセリフを猛特訓したそうです。官能的な女性たちと少しおかしな男たちによって繰り広げられる、先の読めない展開は目が離せません。

国内公開日:2017年3月3日
監督:パク・チャヌク
出演:キム・テリ、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン

9. アシュラ(2017)

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あらすじ

アンナム市の市長という立場を利用し、利権をむさぼろうと犯罪を繰り返すパク・ソンべ(ファン・ジョンミン)。刑事のハン・ドギョン(チョン・ウソン)は、末期ガンに侵された妻の治療費稼ぎを理由にその処理を請け負っていた。市長検挙に燃える検事キム・チャイン(クァク・ドウォン)と検察捜査官ド・チャンハク(チョン・マンシク)は、彼を脅迫して捜査への協力を迫る。市長と検事たちの間に立たされたドギョンだが……。

三つ巴の悪が騙し合い殺し合う!

架空の都市を舞台にした韓国発のノワールムービー「アシュラ」です。悪の限りを尽くす市長、彼に翻弄される刑事、市長の犯罪を白日の下にさらそうとする検事たちが激しくぶつかり合うさまを圧倒的なバイオレンス描写とともに描き切った名作です。
ギスギスとした陰惨な内容ではあるのですが、全員が悪人であるというしっかりとした軸があるので、ある意味安心して観られるかもしれません。一触触発の緊張感をはらんだ韓国クライムサスペンスムービーの傑作のうちの一本です。

国内公開日:2017年3月4日
監督:キム・ソンス
出演:ファン・ジョンミン、チョン・ウソン、チュ・ジフン

10. 哭声-コクソン-(2017)

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あらすじ

警察官ジョング(クァク・ドウォン)が妻と娘と暮らす平和な村に正体不明のよそ者(國村隼)が住み着いて以来、住人たちは彼のうわさをささやいていた。やがて、村で突然村人が自分の家族を手にかける事件が発生する。犯人には、濁った目と湿疹でただれた肌という共通点があり……。

あまりにも奥が深い韓国発の衝撃作

「アシュラ」などのクァク・ドウォンが主演を飾り、「チェイサー」などのナ・ホンジン監督と組んで放つ異色サスペンス「哭声コクソン」です。とある田舎の村に一人のよそ者が出現したのをきっかけに凶悪な殺人事件が頻発し、人々が混沌の中に突き落とされるさまを描いた作品で、また、國村隼が出演しているということもあって日本でも一時期話題となった問題作です。
内容はかなり難解で、ひとつのジャンルに当てはめることの出来ない作品となっています。この映画を観てどう思うかは、観た人次第です。

国内公開日:2017年3月11日
監督:ナ・ホンジン
出演:クァク・ドウォン、ファン・ジョンミン、國村隼

11. オクジャ(2017)

出典:www.netflix.com

あらすじ

韓国の山間の家で暮らす少女ミジャ(アン・ソヒョン)は、大きな動物オクジャの面倒を見ながら平穏な毎日を送っている。優しい心を持つオクジャは、ミジャにとって親友ともいえる大切な存在だった。ところがある日、多国籍企業ミランド社がオクジャをニューヨークに連れ去ってしまう。自己顕示欲の強いミランド社CEOルーシー・ミランド(ティルダ・スウィントン)が、ある壮大な計画のためにオクジャを利用しようとしているのだ。オクジャを救うため、具体的な方策もないままニューヨークへと旅立つミジャだったが……。

豪華俳優陣を率いたNetflix発の韓国映画

ポン・ジュノ監督が、ブラッド・ピットの映画製作会社プランBとタッグを組んで手がけたNetflixオリジナル映画「オクジャ」です。「ナイトクローラー」のジェイク・ギレンホールや「ドクター・ストレンジ」などのティルダ・スウィントンなど、ハリウッドの大物スターが出演する韓国映画として、配信当時話題となりました。
様々な社会問題や人間のエゴ同士がぶつかり合う様子を見事に描いた作品であり、同時にユーモアもたっぷりの愛の物語でもあります。

国内配信日:2017年6月28日
監督:ポン・ジュノ
出演:アン・ソヒョン、ティルダ・スウィントン、ジェイク・ギレンホール

12. 新感染 ファイナル・エクスプレス(2017年)

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あらすじ

別居中の妻がいるプサンへ、幼い娘スアンを送り届けることになったファンドマネージャーのソグ(コン・ユ)。夜明け前のソウル駅からプサン行きの特急列車KTX101号に乗り込むが、発車直前に感染者を狂暴化させるウイルスに侵された女性も乗ってくる。そして乗務員が彼女にかみつかれ、瞬く間に車内はパニック状態に。異変に気づいたソグは、サンファ(マ・ドンソク)とその妻ソンギョン(チョン・ユミ)らと共に車両の後方へ避難する。やがて彼らは、車内のテレビで韓国政府が国家非常事態宣言を発令したことを知り……。

韓国発の傑作ゾンビ映画!

カンヌ国際映画祭やシッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭などで話題となったパニックホラー「新感染 ファイナル・エクスプレス」です。感染した者を凶暴化させる謎のウイルスが高速鉄道の車両内にまん延する中、乗客たちが決死のサバイバルを繰り広げる韓国では珍しいゾンビものの映画です。
基本的に列車内という狭い空間で、ゾンビとの戦いを繰り広げるのですが、中々工夫されたストーリー展開や戦い方が面白いと評判になりました。親子愛や姉妹愛、夫婦愛など様々な愛の形を描いた感動作でもあります!

国内公開日:2017年9月1日
監督:ヨン・サンホ
出演:コン・ユ、チョン・ユミ、マ・ドンソク

13. 悪女 AKUJO(2018)

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あらすじ

スクヒ(キム・オクビン)は犯罪グループの殺し屋として成長し、やがて育ての親ジュンサン(シン・ハギュン)に好意を抱くようになり結婚する。だが、まもなくジュンサンが対立する組織によって殺され、スクヒは復讐(ふくしゅう)を実行する。その後彼女は国家組織に身柄を拘束され、10年後の自由と引き換えに国家専属の暗殺者となる。

究極のスタイリッシュアクションが強烈

チョン・ビョンギルが監督を務め、「渇き」などのキム・オクビンをヒロインに迎えたスタイリッシュアクションムービー「悪女/AKUJO」です。
日本刀や自動小銃などを駆使したアクションシーンを、キム・オクビンがほぼ自分で演じ切ったとして、話題となりました。また、予告編が公開された段階から、バイクを使ったチェイスシーンがどうやって撮られたのか分からないほど凄いと映画ファンの間で騒然となりました。その他にも一人称視点での格闘シーンや、ワンカット長回しの銃撃戦など、見所満載のアクション映画です。

国内公開日:2018年2月10日
監督:チョン・ビョンギル
出演:キム・オクビン、シン・ハギュン、ソンジュン

14. タクシー運転手 〜約束は海を越えて〜(2018年)

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あらすじ

1980年の韓国。ソウルで11歳の娘を一人で育てながらタクシー運転手をしているマンソプ(ソン・ガンホ)は、大金に目がくらみドイツ人記者ピーター(トーマス・クレッチマン)を乗せて光州に向かう。マンソプの機転で見事に検問をくぐり抜け、二人は光州に入るが、ピーターは「危険だからソウルに戻ろう」と言うマンソプの言葉を聞かず、撮影を始め……。

光州事件を題材にした世界に通じる一本

「タクシー運転手 〜約束は海を越えて〜」は、1980年5月に韓国でおこり、多数の死傷者を出した光州事件を世界に伝えたドイツ人記者と、彼を事件の現場まで送り届けたタクシー運転手の実話をベースに描き、韓国で1200万人を動員する大ヒットを記録したヒューマンドラマです。
隣国である韓国で起こった事件を、エンタメ性とサスペンス性両方の面から描いており、娯楽映画としても歴史を語り継ぐ映画としても満足度の高い仕上がりになっています。

国内公開日:2018年4月21日
監督:チャン・フン
出演:ソン・ガンホ、トーマス・クレッチマン、ユ・ヘジン

15. 犯罪都市(2018年)

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あらすじ

刑事マ・ソクト(マ・ドンソク)は、街の平和を脅かす犯罪者を次々とたたきのめしていた。ある日、中国人のチャン・チェン(ユン・ゲサン)が率いる犯罪者集団が町にやってくる。悪事の限りを尽くす彼らを一網打尽にしようとするマ・ソクトだが、そこへチャン・チェンに縄張りを荒らされた韓国マフィアも絡んでくる。

歩く頼り甲斐、マ・ドンソクの活躍を見よ

「グッド・バッド・ウィアード」や「新感染 ファイナル・エクスプレス」などで名脇役を演じてきたマ・ドンソクが主演を務めるクライムドラマ「犯罪都市」です。
韓国に進出してきた中国人の犯罪者集団と戦う刑事役を見事演じ切りました。犯罪者集団のボス役のユン・ゲサンも圧倒的な悪人として見事な演技を見せてくれます。
本作の魅力は何と言っても気持ちの良い勧善懲悪のストーリーとマ・ドンソクの魅力です!マ・ドンソクの屈強な肉体を生かした迫力満点のアクションに注目です。

国内公開日:2018年4月28日
監督:カン・ユンソン
出演:マ・ドンソク、ユン・ゲサン、パク・ジファン

終わりに

今回は2000年以降の韓国映画に絞って、サスペンス、スリラー、アクション、人間ドラマなど幅広いジャンルでご紹介してきました。
韓国映画は観る人を選ぶようなバイオレンスな描写やハッピーエンドとは違った終わり方をする映画が多いです。しかし、そこを乗り越えて魅力に感じるようになったら一気にハマること間違いありません!是非このリストを参考にお気に入りの韓国映画を探してみてください。

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