米国で今夏発売か「粉末アルコール」ウォッカ、ラム、カクテル
粉末アルコールが今、アメリカで話題になっています。
アメリカで認可の通ったこの粉末アルコールが、いよいよこの夏にも発売される可能性が出てきました。
そこで、粉末アルコールとは一体何か?実は、日本には既に存在している?
様々な疑問にお答えしながらご紹介いたします。
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粉末状のアルコール「パルコール」とは
「パルコール(Powered Alcoholの略称:Palcohol)」とは、アリゾナ州の企業リップスマーク社から発売される見込みの新製品です。
昨年、食品医薬品局(FDA)が粉末アルコールの材料に問題はなく、その流通を阻止する法的な根拠もないとの見解を見せたのを経て、アルコール・タバコ税貿易管理局(TTB)から認可されました。
企業のウェブサイトによると、水を加えて飲むラムとウォッカの他、ジュースを加えてカクテルにするコスモポリタン、モヒート、マルガリータ、レモンドロップの計6種類があります。
広報担当者によると、パルコールの特許取得を目指しており、今夏発売を目指して生産を増やす予定だそうです。
食べ物に振りかけても◎多彩な利用法と粉末化による軽量化、低価格化から気軽な存在に
水やジュースに溶かすだけで簡単に美味しいアルコール飲料が摂取できるパルコール。
さらには、単なる飲料に限らず、粉末を直接食べ物に振り掛けるといった利用法も提案しており、新しいアルコール料理を作り出せそうです。
また、高かったカクテルの値段を引き下げることができるとしており、通常の値段の数分の1程度でアルコール飲料を提供できるようになるかもしれないとのことです。
さらに、粉末アルコールの魅力は、持ち運ぶには重い液体のアルコールと比べて、非常に簡単、便利に持ち運びができることです。
気軽に携行出来ることからピクニックやフェス等、屋外での利用も予想されます。
コンビニエンス=デンジャー?危険性にも注目度が高まる
パルコールを心待ちにしている愛飲家からの強い注目を集める一方、その簡便さから、安易にあるいは誤って乱用する可能性も高まることから論争を過熱させているそうです。
パルコールは、溶かすには水でなくお湯が必要です。
ところが、気軽に携行して屋外で使おうとした場合、わざわざお湯を持参して溶かし、その上で冷たい水や氷で埋めたりするでしょうか?冷たい水だけで作ろうとするのではないでしょうか。
となると、溶けていないパルコールまで過剰に摂取せざるを得なくなります。
過剰接種については、粉のまま食品に振り掛けて使う場合も同じこと。それどころか、未成年やアルコール依存症の患者が直接口に含むことも十分想定できますよね。
米国は、もとより公共の場での飲酒が禁止されているくらい、飲酒には厳しい文化です。
パルコールの登場により、飲酒文化が大きく変化することも予想され、それを危険視する議論は広がる一方だそうです。
アメリカ国外でもネット購入可能。実は、既に日本に存在する「粉末アルコール」
パルコールは、アメリカ国内での販売となりますが、国外からもインターネット通販で購入できるとのことで、日本での入手も可能だと予想されています。
ただ実は、「粉末アルコール」そのものを初めて開発したのは、日本の企業です。愛知県小牧市の佐藤食品工業が、1966年に初めてアルコールを粉末状にすることに成功しています。
ただし、佐藤食品工業の粉末アルコールは、業務用のみの販売で、食品添加物という扱いになっています。
それに対し、一般向けに販売する予定のリップスマーク社のプロモーションは、カジュアルでセンセーショナルなコピーが並んでいます。
ですので、パルコールの発売によって、日本国内での粉末アルコールへの注目度が跳ね上がることが、改めて予想されます。
新しいオシャレなものこそ正しく飲用、それが大人のオトコの嗜みです
アイディアが広がる、新しいアルコール飲料「パルコール」。
その楽しさを味わう為には、危険性も同時に理解することが必要です。
センセーショナルな商品こそ、正しく楽しむことが、大人のオトコの嗜みといえるでしょう。
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この記事のライター
20代後半、渋谷区在住、丸の内勤務の今時OLです。休日はジムに通って料理して、オシャレなスポット巡りをして美味しいお酒を飲むのが好きです。