コンバースオールスターの違いを解説【かかとロゴデザインや値段が違う理由】
コンバースの名作モデルオールスターのモデルごとの違いを解説します。オールスターは誰でも一度は履いたことがあるスニーカーなので、中には何足か色違いで持っている方も多いではないでしょうか。そんなオールスターのモデルごとの違いや、似たデザインのチャックテイラーとの違いをわかりやすく解説するので是非、参考にしてみてください。
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アイキャッチ画像出典:converse.co.jp
CONVERSE【コンバース】に関する基礎知識
1908年委にアメリカ・マサチューセッツ州モールデンにて創業したコンバース。創業者であるマーキス・M・コンバース氏は、マサチューセッツ州の降雪量が多く、湿地地帯が土地を占める地域性に着目し、劣悪な環境の中でも作業しやすい、シューズ作りを始めたのがブランドの起源と言われています。その後1917年に冬のアメリカで浸透しつつあった、バスケットボールの専用シューズとして「キャンバスオールスター」という現行のオールスターの元祖となるモデルを発売しました。キャンバスオールスターの優れた機能性やデザイン性の高さにほれ込んだのが、プロバスケットボーラーのチャールズ・H・テイラー氏です。チャールズ氏のNBAでの活躍と共にコンバースの知名度は急上昇していき、その後、オールスターだけでなく、ジャックパーセルやワンスターなど現在も高い人気を誇る名作モデルを次々と生み出しました。
実は海外と日本では売られているオールスターは別物
一般的にadidasやNIKEなど、世界的に人気のブランドは世界中どこでも同じアイテムを購入することができ、地域によってモデルに差はありませんが、コンバースだけは少し違い、日本で売られているモデルと他の国で発売されているモデルはまったく違います。それにはConverse社の少し複雑な歴史が関係しています。あまり知られていませんが、Converse社は2001年に一度倒産しており、その時に日本の会社と日本における販売権利を買い取り、Converse JAPANという新たな会社を設立しました。
一方、本国アメリカではNIKEがコンバース社を買収し、Converse U.S.Aという形で新たに生まれ変わりました。日本の以外の国での販売権利はConverse U.S.Aが持っており、それぞれの会社で製造方法が違うため、日本と他の国で売られているConverseのモデルに違いが生まれました。
USAコンバースと日本のコンバースの違い
USAコンバースのチャックテイラー(通称:CT70)とコンバースJAPANのオールスターのデザインの違いを紹介します。基本的なデザインは似ていますが、細かな部分で少し違いがあるので、コンバースUSAのチャックテイラーとコンバースJAPANのオールスターの違いがよくわからないという方は是非、参考にしてみてください。
ヒールパッチの違い
コンバースUSAのチャックテイラーとコンバースJAPANのオールスターを見分ける上で一番わかりやすい違いはヒールパッチです。現行で販売している日本のオールスターは白のパッチに黒でALL★STARとプリントされています。
左 ファーストストリング
右 プレミアムライン
コンバースUSAのチャックテイラーは現在、60年代に実際に発売されていたチャックテイラーを再現したモデルであり、安価で購入しやすいファーストストリングとより忠実に当時のディティールを再現したプレミアムラインにわかれています。どちらの黒のパッチは同じで、ファーストストリングは星が3つデザインされているので、3つ星とも呼ばれており、プレミアムラインのチャックテイラーは白字でALL★STARとプリントされています。
ソールの違い
左 コンバースJAPAN オールスター
右 コンバースUSA チャックテイラー
コンバースJAPANのオールスターに比べて、コンバースUSAのチャックテイラーは5mmほどソールが高く、色もオールスターは真っ白ですが、チャックテイラーはつや感のあるきなりがかかった白色です。もともとチャックテイラーはバスケットシューズとして開発されたモデルであるため、安定したクッション性を生み出すために、ソールが分厚くなっており、疲れにくい安定した履き心地となっています。
あて布の有無
左 コンバースJAPN オールスター
右 コンバースUSA チャックテイラー
チャックテイラーはバスケットの激しい動きでソールがはがれないように内側からあて布を補強してあるため、オールスターと比べてサイドステッチが足されています。あて布があるぶん、デイリーユースで履きこんだとしても、ソールがはがれにくく、長く履くことができます。
コンバースUSAのチャックテイラーを手にいれるためには
コンバースJAPANのオールスターとコンバースUSAのチャックテイラーの違いがわかり、チャックテイラーが欲しくなり、購入しようと考えている人に1つ注意があります。先ほど説明した様に、日本でのコンバースの販売権利はコンバースJAPANが持っているため、コンバースUSAのチャックテイラーを日本で販売することは原則として禁止されています。そのため、チャックテイラーを手に入れる方法は大きく分けて3つあります。
海外旅行に行った際に現地で購入する
日本で販売が禁止されているということは逆に、他の国で展開されているコンバースはすべてコンバースUSAが手掛けているので、海外旅行に行った際に現地で購入し、日本に持ち帰るという方法が一般的にオードソックスです。1つ問題なのが、商業目的でチャックテイラーを日本に持ちこむことは原則として禁止されており、一度に何足か持ち込むと税関で没収される恐れがあるので、欲しい色がいくつかあっても最低1,2足を目安に購入することをおすすめします。
海外通販サイトを利用する
海外の通販サイトではチャックテイラーが販売されているので、日本への発送を行っているサイトもいくつかあるので、海外旅行に行く予定の無い方は利用してみてはいかがでしょうか。なお、海外からの発送となりますので、関税がかかったり、トラブルに巻き込まれる恐れもありますので、しっかりと信頼できるサイトかどうかチェックしてから購入しましょう。
日本で販売を行っている古着屋さんで購入する
コンバースJAPANによって、チェックテイラーを販売することは禁止されていますが、古着としてなら販売は認められており、日本でもいくつかのお店が新品のチャックテイラーを販売しています。海外通販サイトに比べてリスクがほとんどなく購入することができるのですが、価格が少し高めに設定されていることも多く、サイズの欠けも多いので、是非、色々なお店を周って自分にぴったりのチャックテイラーを見つけてみてください。
コンバースJAPANが展開する様々なオールスター
コンバースJAPANは通常のラインだけでなく、日本製にこだわったMADE IN JAPANラインと2008年にブランド設立から100周年を記念して新たに誕生したコンバースaddictという2つのラインからもオールスターを発売しています。この2つのラインからリリースされているオールスターについて紹介します。
MADE IN JAPAN
オールスターを日本の最新のテクノロジーでアップデートさせたMADE IN JAPANラインのオールスター。通常ラインのオールスターは見た目そこまで変わりませんが、ソールが少しきなりがかかることでヴィンテージの様な雰囲気になっており、シューレースもコットン素材を使っていたりとこまかなところまでこだわっています。通常ラインのオールスターに比べて、値段が2倍ほど違いますが、履き心地や耐久性に優れているので、良いオールスターが欲しい方におすすめのモデルです。
CONVERSE ADDICT【コンバースアディクト】
コンバースaddictは60年代のチャックテイラーを日本の技術で再現することを目指すラインで、チャックテイラーを代表するディテールの当て布とサイドステッチが、忠実に再現されています。あくまでも日本の技術でチャックテイラーを再現するラインなので、ソールにはビブラムソールを使用し、クッション性の高い、取り外し可能なソールを使用するなど、オリジナルとは違うディテールが盛り込まれています。addictはどのモデルも発売後、すぐに完売してしまうほど人気なので、発売情報を逃さないように公式サイトを常にチェックしましょう。
オールスターを履きこなしておしゃれをもっと楽しもう!
ここまで記事を見ていただきありがとうございます。少しでも皆様の参考になれば幸いです。コンバースの名作、オールスターのモデルごとの違いの紹介はいかがだったでしょうか。それぞれのモデルごとに違った良さがあるので、気になったモデルがあれば是非、購入し、履きこなしてみてください。
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この記事のライター
都内在住の大学生です。ファッションが好きです。特にデニムが好きなので、毎日履いて洗濯してを繰り返し、自分だけの一本を制作中・・・