「進撃の巨人」Season2 PV公開!大人も楽しめるその魅力とは
「進撃の巨人」という漫画・アニメをご存知ですか?名前ぐらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。今回は、2017年4月よりSeason2のアニメ放映が決まり、またブームになりそうな「進撃の巨人」について、その魅力を解説します。
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Season2のPVは24時間以内に100万PV突破
2016/12/25、アニメ「進撃の巨人 Season2」のPVがYoutube上で公開されました。前回のアニメ化から3年のブランクがあるにも関わらず、公開後24時間経たないうちに100万PVを叩き出し、Youtubeには海外の人々のリアクション動画が次々とアップされるなどその注目度は非常に高いものがあります。今回のアニメ放映は2017/4からの予定です。コミックは累計発行部数6,000万部を突破(2016/12時点)し、人気もいまだ衰えていません。
「進撃の巨人」はなぜここまで人気があるのでしょう?残酷なシーンがクローズアップされがちですが、この作品の魅力から言えば表層でしかありません。今回は、進撃の巨人の持つ底知れない魅力についてご紹介しましょう。まだ進撃の巨人をよく知らないという方に興味を持っていただければ嬉しいです。
魅力その1:原作者の生々しい感情がダイレクトに伝わってくる
原作者の諫山創氏は、山深い梅の里として知られている大分県日田市大山町に生まれ育ちました。諫山氏のブログによると、当時諫山少年は、そびえ立つ山々に囲まれた故郷にいるのがいやで、進撃の巨人に出てくる主人公のように「この狭い世界から出たい」と願っていたそうです。また、表情を変えずに襲ってくる巨人は、上京してからのバイト時代に接した客に対して感じたことを元にしているのだとか。
諫山氏は実体験で得た感情をそのまま切り取り、表現へと昇華させる力が非常に優れているのでしょう。原作者の生々しい感情は、そのまま漫画を読んだりアニメを見たりしている読者も追体験し、そのダイレクトさに驚きながらも引き込まれてしまうのです。
因みに画像の梅酒は諫山氏の故郷で作られたもので、梅農家である諫山氏の実家で育てられた梅も使われているのだそうです。酒類なので、未成年の主人公たちはラベルには描かれていません。このような細かいこだわりも、進撃の巨人ならではです。
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(リヴァイラベル/エルヴィン・ハンジラベル) 500ml×2
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魅力その2:伏線の張り方とその回収が秀逸
次に魅力として紹介したいのは、伏線の張り方と回収の仕方がとても良く練られている点です。漫画などでは、伏線っぽいのに回収されないまま終わってしまってがっかり、ということがあります。しかし、進撃の巨人では伏線の張り方はとてもさりげなく、重要な伏線ははっきりと分かるように描かれています。そして、回収の時は鮮やかに回収しながらまた新しい謎をばら撒いて読者に飽きる暇を与えません。
アニメではまだまだ先になりますが、別冊少年マガジンでの連載ではここのところ次々と初期に仕込まれていた伏線が回収され「それも伏線だったのか」と驚かされるばかり。本当に見事としか言いようがありません。原作者は25巻完結をめどにしていると発言していて現在21巻まで刊行されています。物語は終盤に差し掛かり、さらなる展開が待っているでしょう。
この、謎が回収される瞬間のすっきり感は、他ではなかなか味わえない醍醐味です。この点が、大人でも十分に楽しめるエンターテイメントとして成立している部分なのではないでしょうか。1巻から少し読み始めると一気に読んでしまった、という人が多い理由も頷けます。
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価格:9,245円(税込)
魅力その3:ありそうでいて今までなかった世界観
進撃の巨人の舞台は、3重の壁に囲まれている城塞都市です。モデルはドイツやフランスの城塞都市と言われていて、中世のヨーロッパの雰囲気を意識した衣装にドイツ風の名前と、この点にはリアリティがあります。しかし、ここに人間を「捕食する」巨人を放り込まれると、一気にその世界観がこれまでになかったものになるのです。
この壁の成り立ち、そして巨人の概要は少しずつ原作で語られだしていますが、まだ完全に判明したわけではありません。そして、多くを語るとネタバレになるのでほのめかす程度に留めますが、少し語られただけで、作品の世界観は大転換しました。すべてが明かされた時、これがさらにどう変化していくのか楽しみでなりません。この楽しさをまだ体験していない方は、ぜひこれから体験してみてください!
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商品名:進撃の巨人 - PS Vita
価格:7,344円(税込)
魅力その4:人間の複雑な感情と「本質」を追求
また、もう1つ忘れてはならない魅力が、一筋縄ではいかない人間の複雑に揺れ動く感情を見事に切り抜き、人間の本質とは何なのかを追求しようとしている点です。まだ完結していないのでその結論をどう持っていこうとしているのかは不明ですが、物語の中に出てくる人物たちの感情は豊かに表現され、気が付くと感情移入しているほどの魅力にあふれています。
作中でクールな性格を演じていたアニという女の子は、自分の考えている人間の本質を語る場面があり、特に印象的な人物です。彼女の語る本質を持った人間たちは、どのような選択をし、どのような未来に進んでいくのか。進撃の巨人が単なる勧善懲悪にならないのは、すべて「善悪両面を持つ人間の行い」を描いているからかもしれません。
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商品名:進撃の巨人 LOST GIRLS(1) (講談社コミックス)
価格:463円(税込)
今からでも遅くない!深い世界観にハマろう
「進撃の巨人」について、その魅力を解説しましたがいかがでしたか?真摯に人間の本質に迫ろうとするその迫力、仕掛けとしての面白さ、確かな構成力。大人にこそ読んで欲しい、一級品のエンターテイメントです。これまで残酷過ぎるなどの理由で敬遠していた方にもおすすめします!
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この記事のライター
植田正治のように、本当に好きなものしか紹介しない、そんなライターに私はなりたい。目下の興味は、旅、写真、おいしいものとにゃんず。