異世界にいざなう園子温監督の作品3選
あまりに独特で、それでいて目が離せない園子温監督の作品に魅了される方も多いのではないでしょうか。園子温監督の作品は一度見ると夢中になってしまうものです。今回はそんな園子温監督の作品をご紹介します。
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人間のありのままを描く
他の映画にはあまり見られない人間の醜い生々しい部分までもありのままで描くその手法は、一度見ると記憶にしっかり残ります。一度見ると夢中になってしまう園子温監督の作品はなかなか興味深いものばかりです。今回は今回はそんな園子温監督の作品をご紹介します。
冷たい熱帯魚(2011年)
「冷たい熱帯魚」は、実際に1993年に起こった猟奇的事件である埼玉愛犬家連続殺人事件をモチーフにした映画です。一見優しそうで親切そうに見える人間が裏では恐ろしい連続殺人犯であり、関わってしまったせいで取り返しのつかない道に引きずり込まれてしまう一家の混乱と恐怖を描いているホラー作品です。出演者の演技も見事ながら、グロすぎて途中で気持ち悪くなってしまう方も多いので、鑑賞するには覚悟が必要です。
恋の罪(2011年)
「恋の罪」も実際に起こった事件をモチーフにした作品です。1997年の東電OL殺人事件がベースになっており、エリート社員の裏の顔と、それにかかわり破滅の道を突き進む平凡な主婦、それを追う刑事たちをエロとグロで描いています。この作品で出てくる登場人物は、誰もが満たされず、自分を押さえつけ、解放されたいと願う人ばかり。方向性を間違えた人たちを冷たく描いている点が印象的です。
ヒミズ(2012年)
「ヒミズ」は、上記の作品に比べれば割とソフトかもしれません。ですが、普通でありたいと願う人たちが、あることがきっかけでどん底におちて破滅を願い、そして再生へという救いが垣間見えるところが上記作品にはない光があります。
他の監督では味わえないストーリー
園子温監督は、人が隠しておきたいものや人には見せたくないものを強引に引っ張り出して描き、目をそむけたくなるようなものを頭をつかんで「観ろ!」と見せるような強引さやパワフルさが魅力です。ぜひ映像やストーリでガツンとやられたい方はご覧ください。
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