名作?駄作?一度は鑑賞してみたい有名カルト映画5選
世の中には熱狂的なファンによって支えられている「カルト映画」と呼ばれる作品たちが存在します。名作なのか、駄作なのかは観る人によって様々ですが、一度は鑑賞してみても良いのではないでしょうか。
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カルト映画とはいったい何?
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明確な定義は存在しませんが、カルト映画とは一部の熱狂的なファンから絶大な支持を得ている映画の事です。それらの作品が名作なのか、駄作なのかは永遠のテーマですが、興味のあるあなたはぜひ一度見てみてはいかがでしょうか。きっと新しい世界への扉が開けるはずですよ。
1.「Train Spotting」(1996/ダニー・ボイル監督)
舞台はスコットランド。何をするでもなく毎日廃墟寸前のアパートにたむろし、酒を飲んだり、クラブに遊びに行ったり、自堕落な日々を過ごすヘロイン中毒の若者たちの姿を描きました。薬物中毒の若者を題材に扱った斬新さや、BGMに当時を象徴するようなイギー・ポップやアンダーワールドの楽曲を使用したことなどが当時の若者に熱狂を巻き起こしました。
主演はユアン・マクレガー。今でこそ誰もがその名前を知っていますが、当時はまだ無名で。この作品をキッカケにハリウッドスターへの道を歩み始めました。近いうちに「Train Spotting2」も公開されるというので要注目です。
2.「ファイト・クラブ」(1999/デヴィット・フィンチャー監督)
不眠症に悩む平凡な会社員の主人公の「僕」。ある日、出張先から戻ると自分の住んでいたマンションで爆発が起きたようで、帰る家を失ってしまったのでした。途方に暮れた「僕」は、帰りの飛行機で隣り合わせた石鹸の行商人、タイラーを頼り、そこから奇妙でスリリングな同居生活が始まったのでした。
お馴染み、デヴィット・フィンチャーとブラピがタッグを組んだ作品です。最後の最後で待っているどんでん返しに驚かされる事間違いなし。また、演出の一環としてサブリミナル効果を使用している事も有名です。
3.「時計仕掛けのオレンジ」(1971/スタンリー・キューブリック監督)
舞台は近未来のロンドン。主人公であるアレックス・デラージは仲間たちと「ドルーグ」というグループを組み、ドラッグ入りのミルクと、理不尽な暴力によって快楽を得る毎日を送っていました。しかし、些細な仲間内での争いからアレックスは裏切られ、1人逮捕されることに…。
衣装やメイク、そしてセットに至るまで全てが独創的。40年以上も前に制作された映画と言われても信じられないほど、現在でも唯一無二の存在感を放つ作品です。社会に対する普遍的な皮肉が随所に散りばめられており、現在でも楽しめる作品です。
4.「千年の愉楽」(2013/若松孝二 監督)
とある被差別部落の「中本の一族」と呼ばれる家系に生まれ落ちた男たちの数奇な運命を、彼らを取り上げた産婆であるオリュウノオバの目を通して描きます。美しく生まれ、それ故に女に囲まれ、やがて若くして非業の最期を遂げる中本の男たち。そんな彼らのはかなく美しい一生を3代に渡って描きます。
全体を通して、どこか青みがかったような映像が、閉ざされた「路地」の神聖さや不可侵性を思わせます。平成の日本には決して存在しない、古き良き昭和の日本の雰囲気が堪能できます。
5.「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ」(2013/ジム・ジャームッシュ監督)
デトロイトでひっそりと生きるヴァンパイアのアダムの元に、久しぶりに恋人のイヴが訪ねてくる。人間を「ゾンビ」と呼び、避けるように暮らすアダムたち。しかし、イヴの妹のエヴァが2人を訪ねてきたことによって、彼らの静かな生活は崩されていくのでした。
エキゾチックなモロッコと、廃墟同然のデトロイトの景色が美しいです。また、トム・ヒドルストンとティルダ・スウィントンのジェンダーレスで、エイジレスな雰囲気がヴァンパイアらしさ満点です。アート映画と思われがちですが、実は現代社会へ対する皮肉とも取れるような箇所も多々あり、何度見ても新しい発見のあるような作品に仕上がっています。
時にはカルト映画で変化球を
いかがでしたか?好き嫌いは分かれますが、ハリウッド大作など、普通の娯楽映画に飽きてしまった、というあなたはぜひ挑戦してみてくださいね。きっとお気に入りの1本が見つかるはずですよ。
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この記事のライター
映画と焼肉がだーいすき。健康が気になるけどお酒は絶対にやめられない新米社会人。