誰にでも愛される高性能Vツインスポーツ ホンダ VTR250
1998年の登場以降、老若男女問わず、多くのライダーに愛されている高性能スポーツバイク。250ccで楽しめる気軽さ、通勤や買い物にも使えるという扱いやすさ、それでいてサーキット走行も楽しめるハイスペックマシンという、2つの顔を持つVTR250。現在も新車販売されているVTR250の紹介です。
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知らない人はお見知りおきを
ホンダ VTR250は1998年から続くホンダのヒットモデルです。元をたどれば1982年に登場したVT250からという長い歴史があります。このVTR250の大きな特徴は2つあり、エンジン、そしてフレームです。それについては後述しますが、VTR250は初心者からベテランライダーまでを虜にする、人気車種となっています。
今からバイクの購入をと考えている方はぜひ知っておきたい一台です。というのも250ccクラスを語る上で、欠かせない一台となっており、他のスポーツモデルなどはこのVTR250と比較されることが多く、ベンチマーク的存在なので、VTR250を知っておくことで、バイクの話題を理解できます。価格、スペック、走行性能をぜひ覚えておいてください。
VTR250のエンジン
VTR250の大きな特徴の一つであるエンジン。V型2気筒250ccエンジンを採用しています。スポーツバイクというジャンルでの定番は、高回転型となることが多いのですが、VTR250のエンジンはその限りではなく、低速トルクが強く、しかも高回転までスムーズに回る、要するに全回転域において安定した性能が特徴です。
この味付けによって、街乗りもしやすく、低速域ではV型2気筒エンジンらしい鼓動感が、スピードを出さなくても楽しめるという魅力をもたらしてくれます。ゆっくり走っても楽しめるバイクというは実は少なく、特にスポーツバイクでは珍しい存在です。
このようにVTR250は、速さをと楽しさを両立できる懐の深さがあります。そんなVTR250の最高出力は30PS/10,500rpm、最大トルクは2.2kgf・m/8,500rpmと、250ccクラストップレベルです。
VTR250のアイコンである見せるフレーム
登場当初は賛否のあったサイドに張り出したフレーム。まるでドゥカティのようだと批判のあったこのデザインですが、現在ではすっかりモノにし、VTR250といえばこのフレームデザイン、というのが浸透しています。むしろこのフレームをやめてしまったらVTR250ではない、というほど。
そんなVTR250のフレームは、デザインのみならず、ピボットレスのトラスフレームを採用し、クランクケースを支点にエンジンをセットし、乗り心地と振動を抑えています。各部にハイテンションスチールを多用することで、適度にしなる設計にすることで、V型2気筒エンジンとの掛け合わせにより、オールマイティな走りを可能にしました。
車両重量は160kgと軽量にすることで軽快なハンドリング、誰にでもどんなシーンでも扱いやすい車体となっています。そのため女性ライダーにも人気です。
扱いやすさに磨きがかかるフューエルインジェクションシステム
VTR250の燃料供給装置は、コンピューター制御のフューエルインジェクションシステムです。そのため長期間使用しても、メンテナンスフリーで、安定したエンジン性能を楽しめます。たとえばエンジンの始動が困難になりがちな気温の低い状況下でも、セルスターターで素早くかんたんにエンジンをかけられますし、定期的に整備をする必要もありません。
また、コンピューター制御することによって、エンジンにとって最適な燃料噴射量をコントロールし、低燃費化も可能としています。そんなVTR250のカタログ燃費は40.0km/h(60km/h定地燃費値)です。
VTR250はどんなライダーにもジャストフィットする
気になるVTR250の新車価格は59万8,320円から。とにかく扱いやすく、さまざまなバイク遊びに適しています。どんなバイクに乗ったらいいのかわからない、という方に、ぜひおすすめしたい一台です。
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この記事のライター
自動車、バイク、アパレル関係のお仕事に携わっておりました。その経験を生かしライター活動をさせていただいております。