サウナにデトックス効果はない?サウナの本当のメリットとは
トレーニング後にサウナでたっぷり汗をかくのがお決まりコースな方も多いですよね。しかし、サウナで汗をかいてデトックスした気分になってはいませんか?実はサウナでのデトックス効果、そんなに多くは望めないのです。
- 58,141views
- B!
アイキャッチ画像出典:sauna-dictionary.com
トレーニングの後のサウナ
トレーニングのためにジムに通っている方は、トレーニング後にジムに入るという方もきっと多いですよね。
汗をかいてスッキリし、最近ではその後の水風呂を楽しみにしているという方もいらっしゃると思います。
最近ではサウナの種類も増え、昔よりも体に負担の少ない方法で入れるようになりました。
そんなサウナのメリットと、意外と知らない注意点についてご紹介します。
サウナの基礎知識
まず、サウナの発祥の地と言われているのが「フィンランド」。
寒いフィンランドでは、乾式のサウナを導入することで、ヤケドが起こらず安全に体を温められる装置が必要不可欠でした。
一般的なサウナの温度は80-100℃前後。
金属アクセサリーなどはこの温度の中では異常な高熱をもつため、サウナに入るときには必ず外すように指示されますね。
サウナの目的とは
サウナに入るという方は、気分的にスッキリするという目的の他にも、デトックス効果を狙う方も多いのではないでしょうか。
汗を掻くことで、体の老廃物が排出されて余分な水分がなくなるように感じることもありますよね。
また、体を温めることで代謝をあげたいという方もいるかもしれません。
しかし、残念なことに、サウナによるデトックス効果が思いの外少ないのが現実です。
サウナは確かに汗をかきますが、その汗による登拝ぶゆの排出量はごくわずかなのです。
私たちの体は、余分なものを肝臓で分解して様々な機関から排出するメカニズムになっています。
そのそれぞれの機関の分量は、便が約75%、尿が約20%、汗が約3%、髪の毛や爪などが約2%という割合。
つまり、汗によるデトックスはそもそも割合が少ないのです。
出典:yaziup.com
3%とはいえ、汗をかくことはもちろんデトックスにとって必要不可欠。
しかし、サウナでかく汗に含まれるのはほとんどが水分で、体にある有害物質(老廃物)を排出しているわけではありませんん。
実は、汗には汗線から出る汗と皮脂腺からでる汗の二種類に分かれます。
サウナで出る汗は前者の汗腺から出る汗で、ほとんどが水分。
デトックス効果の高いと言われる岩盤浴の汗は、皮脂腺から出る汗なので皮脂に含まれる有害物質や老廃物が一緒に排出されているのです。
皮脂腺から出る汗は、実は尿よりもデトックス効果が高いと言われています。
岩盤浴がデトックス法として広まったのにはしっかりと理由があったのですね。
サウナのメリットとは
サウナによるデトックス効果は少ないものの、もちろんメリットもあります!
汗線から出る汗には水分が含まれるので、体に溜まった余分な水分を排出することができます。
また、サウナは皮膚の表面だけでなく内臓からじっくりと温めてくれる効果があります。そのため、寒い冬や冷え性の方の冷え対策にはぴったり!
冷え改善することで、血行が良くなりくすみやシミの予防にもなりますし、肩こりや頭痛の緩和としても効果的です。
体が温まって基礎代謝が上がれば、結果的にダイエット効果も望めます。
サウナに入った後体重が減少しているのはほとんどが水分量ですが、長く続けることで基礎代謝が上がれば、後々脂肪も減少するはず。
サウナに入るときには、むくみを解消したり体温を上げることを目的にすると良いですね。
安全に効率的に活用しよう!
いかがでしたか?
サウナに寄って得られるメリットと、意識したい目的についてご紹介しました。
また、水分を抜くために効果的だからといってアルコールを抜くために入るのは絶対にNGです。
体内にアルコールが残った状態でサウナに入ると、心臓に負担がかかり重大な病気に繋がりかねません。
体調の悪い時は無理をせず、くれぐれも安全にサウナを活用してくださいね。
この記事のキーワード
この記事のライター
フードアナリスト/体質改善アドバイザー/料理研究家。「食」は人生のエンターテイメントです。どんなテーマパークに訪れるより素敵なレストランと出逢う瞬間に心躍る私が、「本当に美味しい」「本当に使える」お気に入りグルメをご紹介します。