海外ショップで売り切れが続出ー「KURO」のデニムを紐解く
日本では海外ブランドのデニムが人気ですが、海外では日本製のジーンズが人気です。その中でも特に人気なのが「KURO」。創業初年度にして70もの店舗で取り扱われ、海外の有名セレクトショップにもその名を連ねる珠玉の一本をご覧あれ。
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世界から注目される国産デニムーその理由とは?
皆さんは「有名なデニム」と聞いて、どんなブランドを思い浮かべるでしょうか?
世界で初めてデニムを生み出した「Levi's(リーバイス)」や、ヴィンテージアイテムが人気の「RRL(ダブルアールエル)」、若い世代に圧倒的な支持を得る「Nudie Jeans(ヌーディージーンズ)」…おそらく、どれも海外ブランドではないでしょうか。
しかし、そんな日本人のイメージとは裏腹に、海外のファッショニスタたちが選んでいるのは「国産デニム」ーつまり日本生まれのデニムなんです。電化製品や自動車など、国産の製品が「ジャパン・クオリティー」として世界中に認知されたように、デニムでも同じ現象が起きています。
圧倒的な製造技術によって生み出される日本のデニムは、ネームブランドではなく製品のクオリティが認められています。海外のセレクトショップは日本のデニムを取り扱い、オシャレを極めたファッショニスタたちは日本のデニムを選んでいるのです。
創業年から爆発的な人気を獲得した「KURO」のデニム
そんな国産デニムの中でも、最も注目されるのが「KURO」です。創業初年度にして、世界各国にある取扱店舗数は70を超え、フランスのL'ECLAIREUR(レクレルール)、イタリアのSPACE(スペース)やGERARD(ジェラルド)などといった世界各国のハイエンドなセレクトショップもその中に含まれます。
ブランドネームは日本語の「黒」を意味しています。 陰湿、孤独なイメージを与え、また神秘的で威厳があり、強さを表すのが黒です。 それらから受けたインスピレーションは「KURO」のデニムへと注がれ、デニム作りにおいて世界最高峰と謳われる日本のクラフトマンシップはディティールへ、 ステッチワークという遊び心は流麗なシルエットへと昇華し、スタイリッシュ且つ徹底的にこだわりぬかれたアイテムを生み出しました。
KUROのデニムの特徴
生地
日本綿布製デニム:力織機で織られた、糸の打ち込みが多いのが特徴です。14ozの整理加工がされていない生地で、ヴィンテージ特有の捩れや毛羽感、風合いを表現しています。シボ感や縦方向の色落ちが非常に際立ち、加工栄えする生地がメインです。
吉河織物製デニム:力織機で織られた13ozの整理加工されている生地です。濃紺で綺麗な表情が魅力で、オンスが軽く、細めのシルエットと相性が良いのが特徴です。加工後には、程良く綺麗な縦方向の色落ちが生まれます。
製法
糸は単糸(金茶)と単糸(白)を合わせた双糸を使用しています。非常に強度があり、履き込んでいくうちに、古着のような色や風合いが出るのが特徴です。フロントやバック、コインポケット部分に施されたハンドメイド風のステッチもKUROならでは。限られた工場の高い技術が必要で、通常に比べ2倍の工程が必要になっています。
KUROの人気デニム(ジーンズ)
GRAPHITE
出典:zozo.jp
KUROが展開するデニムの中で最も人気のあるのが「Graphite」。同ブランドのデニムの中で最もスタンダードなスリムストレートで、ヒップ周りと股上の深さは脚を長く見せるよう黄金比で構成されています。このモデルに使用されている吉河織物社製のセルビッチは、世界水準で見てもハイクオリティーなマテリアルです。
Graphite:ワンウォッシュブラックジーンズ
出典:zozo.jp
2011年新ラインとしてリリースされた「Graphite」のブラックジーンズ。ブラックの一番ベーシックなタイプとなるワンウォッシュで、すっきりとしたシルエットが特徴的。オールブラックで様々なアイテムとの相性が良く、持っていると非常に重宝します。グレーのステッチ糸でカジュアルに仕上げているのも特徴です。
Graphite:ワンウォッシュホワイトデニム
出典:zozo.jp
こちらはブラックと対照的なホワイトジーンズ。これまでの「ホワイト=合わせにくい」という構図を打ち破った革命的な一本であり、コーデに溶け込みやすいシルエットが最大の特徴です。ホワイトジーンズは、ファッション感度が高い人のアイテムというイメージを持たれがち。挑戦してみたかったけれどもなかなか手が出せなかったという人にオススメです。
Diamante Modern OW
出典:zozo.jp
「Diamante Modern OW」は、KUROが展開するデニムの中で最も人気のある「Graphite」をテーパードさせたモデル。セルビッジでなおかつストレッチの効いた革新的な一本です。リアリティのある色落ち加工や、こだわり抜かれたディティールが魅力で、ブランドを代表するアイテムの一つ。KUROの代名詞である日本綿布社製と吉川織物社製のセルビッチを用いて作られいています。
海外バイヤーを釘付けにする「KURO」のデニム
KUROのデニムは、海を飛び越え、世界中で注目されています。今後日本に逆輸入される形で流行することは間違いありません。海外バイヤーたちがこぞって契約をせがんだ珠玉の一本ですから、手に取らない理由はないですよね。気になった方は、まずホームページへアクセスしてみましょう。
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この記事のライター
食べること、旅に出ることが唯一の趣味。なかなかのジョブホッパー。最近は記事を書かせてもらったりしながらウェブデザインを勉強中。