日本国産デニムブランド人気おすすめ15選
実は日本にもジーンズで有名な産地があるのがご存知ですか?国内メーカーで生産される「国産デニム」は技術力の高さと素材の良さから圧倒的な評価を得ており、最も注目されているファッションアイテム。まずはブランドをしっかりチェックして、普段の着こなしに落とし込みましょう。世界屈指の人気15ブランドを厳選してご紹介いたします。
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アイキャッチ画像出典:slickdeals.net
ルーツは岡山?世界から注目を浴びる国産デニムブランド
ご存知の通り、ジーンズ(デニム)の歴史はアメリカでスタートしました。ジーンズのデニム素材はフランスで生まれ、イギリスで織物技術が発展し、その原型がアメリカで完成しました。かつては反逆者の象徴的なアイテムでしたが、今ではメンズファッションに欠かせないアイテムに。カジュアルファッションを象徴する存在としてファッションシーンに大きな衝撃をもたらしました。
アメリカもののジーンズ(デニム)は希少性の高い「ヴィンテージアイテム」としてマニアに好まれることもあり、時として想像もつかないような金額で取引されることもあります。世界的なデザイナーのイヴ・サンローランが「ジーンズを私が世の中にだすことができなかったことが残念でならない。」と発言したことで知られるように、すでに私たちの生活とは切っても切れない関係にあります。
深い歴史や様々な側面を持つジーンズ(デニム)ですが、実は日本製のアイテムが世界中から注目されていることをご存知でしょうか。電化製品や自動車など、国産の製品が「ジャパン・クオリティー」として世界中に認知されたように、ジーンズ(デニム)でも同じ現象が起きているのです。
国産ジーンズ(デニム)で有名なエリアといえば岡山県。もともと岡山県はジーンズの縫製工場など、ジーンズ関連の企業が多く集まるいわゆる「産地」でした。近年テレビや雑誌で取り上げられる機会が増えたことで、その注目度が右肩上がりに。
高品質で低価格のアイテムを製造するファクトリーブランドが続々と立ち上がり、世界からの注目度も抜群。逆輸入されるような形で再び人気を集めているのです。
ジャパンクオリティを裏付けする広島県福山市の「カイハラ社」
日本のデニムが世界から認められていることを象徴するブランドがあります。広島県福山市に拠点を構える「カイハラ社」です。カイハラは、日本はおろか海外でも高い評価を得ている世界屈指のデニム生地製造メーカー。リーバイスやエドウィンなど老舗ジーンズメーカーを始め、ヒューゴボスやピエールカルダンなどのハイブランドのジーンズ(デニム)を手がけていることで知られています。
国産デニムを厳選ピックアップ。世界に誇るクオリティをその手で。
国産のデニムがいかに素晴らしいかご理解いただけましたでしょうか。ラルフローレンRRLやリーバイスなど、海外には世界にその名を轟かせる有名ブランドが多数存在します。しかし、日本のジーンズ(デニム)はそのオリジンたちにも劣らないクオリティを持っているのです。国産ジーンズ(デニム)に興味が湧いてきたら、しっかりアイテムをチェックしてみましょう。
UNIQLO(ユニクロ)
高品質なアイテムを低価格で展開するUNIQLOは、今では世界に肩を並べる国内屈指のアパレルメーカー。私たちの生活に欠かせない存在になりました。
同社のデニムは、先ほどご紹介したカイハラ社の素材を使用して作られています。「カイハラは、品質は極上だか価格も高い」という常識を覆す「¥3,990」という価格で販売し、業界を震撼させました。シルエットはトレンドのテーパードライン。すっきりとした脚長効果を演出できるデザインです。伝統の本格デニムにストレッチ性を加えた“革命的一本”といえるでしょう。
KURO(クロ)
「KURO(クロ)」は、2010年にシーズンにスタートしたデニムブランド。ブランドネームである「KURO」は日本語の「黒」を意味しています。縫製や染色、加工などデニム作りにおいて最高峰と謳われる日本のクラフトマンシップにこだわり抜いたアイテムは、海を飛び越えて海外で非常に高い評価を得ています。そのクオリティは、創業初年度にして世界各国に約70もの取り扱い店舗を持つほどです。
展開するデニムの中で最も人気のあるのが「Graphite」。同ブランドが展開するデニムの中で最もスタンダードなスリムストレートであり、ヒップ周りと股上の深さは脚を長く見せるよう黄金比で構成されています。
歴史と伝統を受け継いだ職人の技術による、こだわりのモノづくりを軸としたコレクションを展開しているブランドKURO(クロ)公式直営通販サイト。
UES(ウエス)
東京・代官山と神戸に直営店を展開する「UES(ウエス)」は、天然素材を使用したアイテムにこだわりを持つブランドです。ブランド名は、くず・ごみといった廃品を意味するwasteに由来しており、ボロボロになるまで、愛着を持って着続けて欲しいという願いが込められています。
UESのデニムは、経年変化を楽しみむことに主眼を置いています。非常に頑丈なため、デニムマニアたちがこぞって愛用。長く穿き続けることで生まれる風合いは、加工デニムは決して真似することができません。
UESオフィシャルオンラインショップ UES OFFICIAL ONLINE SHOPデニムを中心としたカジュアルウェアブランドの販売をしています。ウエス(ボロ布)になるまで、愛着を持って着続けて欲しいという願いを込めてモノ作りをしています。
EVISU(エヴィス)
国産デニムの存在を世界に知らしめた存在が「EVIS(エヴィス)」です。ワークウェアの本質を追求し続けることで、本物のアイテムを作りだすことに成功しました。創業者でありデザイナーでもある山根英彦氏は海外からの評価が非常に高いことでも知られています。
同ブランドの中で最も人気なのが「#2001」。深い股上と腰回りにゆとりがゆったりとしたシルエットを作ってくれます。太めにつくられたエヴィスジーンズを象徴するアイテムです。
EVISUジーンズの公式オンラインストアです。
EDWIN(エドウィン)
出典:edwin-ec.jp
1980年にストーンウォッシュ加工を施したジーンズを発売し、ドイツのジーンズ見本市に初出展すると、一躍世界の評判を集める存在に。世界20数ヶ国からオーダーを取り付け、世界的なジーンズメーカーとして認知されることになりました。後にこのストーンウォッシュと日本製の優れたデニム生地、そしてスリムなシルエットを組み合わせた「ロンドンスリム」が日本のジーンズブームを牽引しました。
そんな同ブランドの中でもオススメなのが、2008年に販売を開始した最高峰モデル「VINTAGE COLLECTION」。1950年代のヴィンテージジーンズを忠実に再現し、現代のフィットに改良された最高級品。クオリティはもちろんディティールまで楽しめるデニムマニア必見の一本です。
EDWIN(エドウイン)の公式サイト・直営通販サイト。定番の503や人気のジャージーズなどEDWIN、SOMETHING、C-17、LADIVAブランドのジーンズ、デニムを中心とした商品を豊富に取り扱っています。最新のブランド情報や直営ショップの情報もご覧いただけます。10,800円以上お買い上げで送料無料。
FULLCOUNT(フルカウント)
「FULLCOUNT(フルカウント)」は、1992年に創立されたブランド。古き良き時代のヴィンテージジーンズを理想として、1940年代から50年代をイメージしたジーンズを製造しています。ディティールや色落ちにこだわることはもちろん、着る人のことを考えた最高の穿き心地を目指しています。
特に自信を持ってオススメしたいジーンズは人気の高い「1108xx」モデル。最高級ジンバブエコットンで作られており、特濃インディゴカラーが穿くごとにメリハリのある色落ちをしていきます。やや細身のシルエットなので、スタイリッシュに着こなせるのもポイントです。
こだわり抜いたジーンズをクリエイトするフルカウントのオンラインショップ。
RESOLUTE(リゾルト)
国産デニム業界で20年以上デザイナーを務め、デニムファンに支持されてきた林芳亨氏が2010年に立ち上げたブランドが「RESOLUTE(リゾルト)」です。織布、染め、縫製、仕上げまでの全生産工程が中国地方、備後地区の熟練のデニム職人たちの手によって行われています。
ブランドのデニムは全4型。その中でも最もスタンダードなモデルが「リゾルト701」です。洗うたびに毛羽立つ60年代のデニム生地を忠実に再現し、穿き込むにつれてきれいな色落ちが楽しめます。
デニムブランド「リゾルト」のオフィシャルウェブサイト。デニムデザイナー林 芳亨(はやし よしゆき)のジャパンデニム。RESOLUTE OFFICIAL WEBSITE --- JAPAN DENIM
RED CARD(レッドカード)
出典:zozo.jp
EDWIN・503の立ち上げやLevi's・501のモデルチェンジに携わった「日本ジーンズの巨匠」本澤裕治氏が立ち上げたブランドが「RED CARD(レッドカード)」です。加工技術に定評があり、巧みに作られたダメージジーンズは、絶妙なユーズド感を生み出しています。
長年はきこんだような淡いインディゴカラー同ブランドの技術の結晶。ディティールも日本人に合わせた作りになっているので、穿き心地の虜になる人が続出。今後最も成長が期待されるブランドの一つです。
RED CARDのデニムはシンプルだけれどちょっとしたエッセンスがあることを楽しむことが出来るファッションリテラシーの高い人をターゲットにしたMade in Japanにこだわるブランド、それがRED CARD
FACTOTUM(ファクトタム)
出典:zozo.jp
デニムの国産ブランドの中でも注目度が高い「FACTOTUM(ファクトタム)」。ブランドコンセプトに「デニムに対する深い思いと、モードとリアルクローズを融合すること」とあるように、デニムにかける情熱は計り知れません。
ブランドを代表するクラシックシリーズのタイトストレートシルエットが魅力的な「リジッドストレッチデニムストレート」は、細身な太もも周りと適度なゆとりをつくった膝下が美しいラインを作り上げています。比較的柔らかいので、リジット特有の硬さが苦手な方でも選びやすいのがポイント。経年変化が生み出すデニムの醍醐味を楽しめる一本です。
デニムに対する深い想いと、モードとリアルクローズを融合すること。毎回、テーマになる国や地域を訪れ、そこで出会った人や風景、空気からインスパイアされたものつくり。
DENIME(ドゥニーム)
ドゥニームは、1988年に旧き良き時代のヴィンテージジーンズを忠実に再現する「Japan Made」レプリカブランドのパイオニア的存在としてスタートしたブランド。飽きの来ないデザインで、普通に履けるジーンズを作ることを目指しており「真の定番」を作り続けています。
50年代のヴィンテージデニムをモチーフにしたこちらのデニムパンツは、ゆとりのあるやや太めのストレートシルエットが特徴的。生地は旧式のシャトル織機を使用しており、強いザラ感が特徴的な本格派デニムパンツです。
30周年を記念し、名品と言われた90年代Denimeを現代に復活させました。 当時の生地・パターン・縫製のレシピを踏襲し作り上げた、真のオリジナルDenimeが「Denime Original Line」です。
JAPAN BLUE JEANS(ジャパンブルージーンズ)
ジャパンブルージーンズは、デニム生地メーカーが始めた日本発のブランドです。フランスの展示会に出展した際に、生地の説明のために持参したサンプルジーンズが評価されたことが、ブランドを始めるきっかけになっています。素材にこだわった生地はもちろん、こだわりのシルエットも高い評価を集めています。
見た目はシャープにも関わらず、深めの股上になっているので、細身のシルエットと履き心地の良さを兼ね備えている理想的な1本です。ストレッチが入ったテーパードタイプは、毎日のコーディネートで活躍すること間違いなしです。
日本の岡山倉敷児島から世界へ本物のジーンズを発信する、ジャパンブルージーンズ。品質はもちろん、キレイに穿けるシルエット、色落ちにもこだわった純国産デニム。綿、インディゴ染色、セルヴィッチの織に至るすべてにこだわり、ヴィンテージ感のある最高のジーパンを提案。
桃太郎JEANS(モモタロウジーンズ)
日本でもデニム作りが最も活発な地域・岡山県倉敷市に拠点を構える「桃太郎JEANS」。売上高は年々右肩上がりで、世界からの注目度も高まっています。生産性を追い求めず、旧式力織機で作られたセルビッチジーンズは、手間暇かけた「ヴィンテージな雰囲気」が漂うマニア待望の一本です。
「1005SPシリーズ」は”世界で最も濃いインディゴ染めのジーンズ”だと言われています。履き心地も非常に上質。穿くごとに自分色に染まる醍醐味を心底満喫できます。
ものづくりにこだわるジーンズカジュアルブランド-桃太郎ジーンズのONLINE SHOP(オンラインショップ)。出陣、銅丹、VINTAGE等の各レーベルを取り揃え、国産の底力を世界に発信しています。
女神織DENIMES(メガミオリデニム)
古着バイヤーとして経験を積んだデザイナーと、デニム職人がタッグを組んで生まれたブランドが女神織DENIMESです。天女がまとう羽衣の様な着心地をイメージしており、日本のクオリティを世界に発信したいという思いが込められています。2015年からは海外進出も行っており、今後も目が離せません。
ヴィンテージデニムを表現するためにタテヨコの打ち込み本数と、タテ糸のテンションをコントロールすることでできた生地で、極限までリアル感を追求したモデルとなっており、細身のシルエットなので野暮ったさも感じさせません。
女神織・MEGAMIORIデニムの公式サイトです。一枚一枚、職人の手作業において生まれる作品、使えば使うほど自分との融合を感じる事が出来るオンリーワンなデニム。それが「女神織DENIMES」です。
STUDIO D'ARTISAN(ステュディオ・ダ・ルチザン)
本格的なヴィンテージデニム作りを目指す「STUDIO D'ARTISAN(ステュディオ・ダ・ルチザン)」。1986年に完成した念願のファーストモデル「DO-1」は、ヴィンテージのレプリカジーンズ自体がまだメジャーではなかったために販売に苦戦するも、その後訪れるヴィンテージジーンズブームとともに人気を博しました。
同ブランドのデニムの特徴は、何と言っても「手染めでしか実現しない深みのあるブルー」でしょう。アイテムを見ただけで、職人たちのこだわりが垣間見えます。安価なアイテムが市場に流通し続けていた時代にも、信念を作り続けてきたデニムには、歴史や想いがこもっています。
1979年創業のジーンズブランド、ステュディオ・ダ・ルチザンでは、ジーンズ、デニムを中心としたこだわりあるプロダクトを製造・販売しています。
BLUE SAKURA(ブルーサクラ)
岡山県倉敷市児島の染色加工工場で誕生した、ファクトリーブランドがブルーサクラです。
2009年設立と、まだまだ歴史の浅い会社ですが、技術力のあるファクトリーブランドならではの、こだわりのデニムづくりが人気を集めています。
ブルーサクラこだわりのスキニーラインは必見です。腰回りに若干のゆとりを残したシルエットは、ひざ下のスキニーをより美しく見せてくれることでしょう。立体加工の上から、シェービングを施すことでヴィンテージ感を演出しています。
"AUTHENTIC JAPAN DENIMISM" 岡山県倉敷市児島の染色加工工場で誕生したブランド「BLUE SAKURA」 ファクトリーブランドでしか表現できない、細部までこだわったモノづくりを行っています。 職人が1点1点、洗練した加工技術で仕...
ジーンズは国産にこだわる。世界が注目するクオリティを体感せよ。
国産デニムは、国内よりも海外で評価を得ている傾向にあります。海外のファッショニスタ、つまり本当にオシャレな人たちに選ばれているのです。日本ではブランドネームが先行する海外のアイテムが選ばれがちですが、今一度本質に立ち返り、ジャパンクオリティーに注目してみましょう。デニムのブランドや洗い方を知りたい男性はこちらをチェック。
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この記事のライター
経営学を学びながら、シャツ屋でアルバイトをしています。スーツ・シャツ・ネクタイ・革靴などに興味をもって、フォーマルブランドからカジュアルブランドまで、日々多くのものに触れながらセンス磨き中。