気軽に国際放送が聴ける!受信レポートを送ってレアカードをゲットしよう
突然ですが「短波放送」という言葉をご存知ですか。短波放送とは主に外国からの放送を指します。一般的なラジオ放送では味わえない魅力が短波放送にはあります。この記事では短波放送の魅力に迫ります。
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マニアックな放送が聴ける短波放送
普段、私たちが耳にしている放送は中波放送(AM)とFMになります。今回のテーマ、短波放送は中波放送やFMとは別に考えてください。短波放送では主に外国から放送が流れます。一番身近な短波放送は近隣諸国から日本向けに流される日本語放送です。マニアックなものでは、ひたすら数字を読み上げる「乱数放送」があります。一般的なラジオ放送では味わえないディープな世界が短波放送にはあるのです。また、ある放送を受信し、放送局に受信レポートを書くと素敵なカードがもらえます。グローバルな時代でありながら、カードやメッセージをもらうと感動しますよ。
一般的なラジオでは短波放送が聞けない?
短波放送の周波数は3000khzや7000khzになります。「短波放送を聞こう」と思っても、一般的なラジオではそれらの周波数に合わせることはできないはずです。そうです、一般的なラジオでは短波放送を聞くことはできません。短波放送を聞くには「短波ラジオ」と呼ばれる専用のラジオが必要です。「短波ラジオ」は大手の電気屋で販売されています。値段はピンキリですが、初心者で本格的にラジオの世界に入りたい方は、デジタル表示の短波ラジオを購入するといいでしょう。ボタン式で周波数を指定でき、周波数をメモリに記憶させることもできます。
穴場は中国や東南アジアの電気街。これらの国々では短波放送の需要がまだまだあるため、数多くの短波ラジオが格安で販売されています。短波ラジオを収集するのもおもしろいでしょう。
まずは、日本語放送から
短波ラジオを購入したら、まずは日本語放送の受信にチャレンジしてみましょう。2016年現在、中国、台湾、北朝鮮、韓国、モンゴル、タイ、ベトナム、インドネシア、イラン、オーストラリア、アルゼンチン、パラオ、グアムから日本語放送が流れています。注意点は一般的なラジオ放送とは異なり、一日中放送されているわけではありません。放送時間が限られているため、放送時間と周波数をチェックして、ダイヤルを合わせるようにしましょう。
この中で注目したいのが北朝鮮とイランの日本語放送です。北朝鮮からは独自の解釈に基づいたプロパガンダが聞けます。主にプロパガンダばかりですが、中には北朝鮮の文化が学べるプログラムが用意されています。イランからの放送では冒頭に「クルアーン」が流れます。そして、西暦、イラン暦、イスラーム暦が登場します。日本や欧米とは異なった価値観をラジオから触れることができるのです。
なお、一番受信しやすい放送局は中国、台湾、朝鮮半島からの日本語放送です。
スパイの気分になれる?乱数放送
運が良ければ(?)、ひたすら数字を読み上げる「乱数放送」を聞くこともできます。これは、本国が外国にいるスパイに指令を出すために流されています。冷戦時は「乱数放送」が頻繁に流れていましたが、インターネットの発展により激減。現在では中国語や朝鮮語のみとなっています。聞いている分には何も問題は起こりません。夜に聞くとスパイの気分になれますよ。一回は「乱数放送」の受信にチャレンジしてみましょう。
受信レポートを送れば素敵なカードがゲットできる
日本語放送や英語放送を聞いたら、周波数や受信状況をメモして、放送局に受信レポートを送ってみましょう。昔は郵送のみでしたが、最近はEメールでも受け付けています。すると、放送局から素敵なカードとメッセージが郵送で送られてきます。その国の文化や風習が感じられるカードが多いので、ロマンを感じることができるでしょう。デジタル、インターネット全盛の時代だからこそ、アナログの良さが返って新鮮に映るかもしれません。
凝ればいくらでも凝れるのが短波放送の魅力
いかがでしたか。短波放送は機材やアンテナを工夫すると、より遠い国の放送を受信することができます。うまくいけば、アフリカや南米の短波放送をキャッチすることもできるでしょう。確かに、少し贅沢な趣味ではありますが、得られる楽しさも多いと思います。ぜひ、短波放送の楽しさに浸ってみましょう。
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この記事のライター
神戸市出身。東ヨーロッパと鉄道はライフワーク。歴史(現代史)と政治(国際政治)は興味分野。さすらいの鉄道旅を趣味としています。