パリモーターショーのコンセプトカーベスト5選
世界が注目したパリモーターショーでは、各メーカーの最新車種やコンセプトカーが数多く出品されています。
その中から、注目のコンセプトカーのベスト5を選んでみました。
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第5位:ルノーTrezorrコンセプト
「Trezorr」はボディー上部が戦闘機のキャノピーのように、前方にある支点で開閉するという乗降方法をとっており、まるでミニカーか近未来を描いた映画に出てきそうなデザインになっています。
複雑な造形はルノー車のスタイリングに前衛的な進化を期待させてくれますが、自動運転車化の時代に「GT-R」もこうなってしまうのでしょうか。
ルノーの提案する未来のグランドツアラーということで、現実味はまったくないデザイナーの遊び心で終わることを祈ります。
第4位:フォルクスワーゲンIDコンセプト
例のディーゼル排出ガス不正問題で汚名を被ったフォルクスワーゲンが再起をかけて強力に推し進めているのが電気自動車(EV)です。
この「IDコンセプト」が示すのは、1回の充電で400〜600kmの距離を走行可能な100%電気自動車(EV)であり、2020年に発売される予定です。
そのため2025年までに100万台のEVの販売を目標にしているフォルクスワーゲンとしては、今後4年以内に公道を走り始める「I.D」の市販モデルはあまり高額な価格設定にはできません。
高性能で装備も充実させ、「ゴルフ」と同じ位の価格になるとされているので、フォルクスワーゲンの今後に大きな影響をもたらす主力モデルとなるかもしれません。
第3位:レクサスUXコンセプト
出典:lexus.jp
フランスのニースにある「トヨタ・ヨーロッパ・デザイン・ディベロップメント」がデザインを担当したこの「UXコンセプト」が、将来のレクサス・ブランドに大きな影響を与えるのは間違いないでしょう。
「コンパクトクロスオーバーの将来像」とされる今回のコンセプト・モデルに採用されたのは鋭く角張ったエクステリアはコンパクト・クロスオーバーとも車高を上げたステーションワゴンとも考えられます。
もうひとつのデザイン的なポイントはタイヤとスポークの一体感を演出したというホイールで、非常に奇抜な印象を与えます。
パンク時も80km/hでの走行が可能なグッドイヤー製ランオンフラットタイヤを装着する21インチのホイールはタイヤ本体に食い込み、良く見るとタイヤのサイドウォールは何とレーザーで彫り込まれているのです。
コンパクトSUVの「C-HR」を発表したばかりのトヨタですが、レクサス版のコンパクトSUVはこんなスタイルになるのかもしれません。
第2位:メルセデス・ベンツ ジェネレーションEQ
メルセデス・ベンツは、SUVのコンセプトモデル「ジェネレーションEQ」を世界初公開しています。
新ブランド「EQ」を立ち上げると発表し、その第1弾として紹介されたのが「ジェネレーションEQ」と名付けられたコンセプトカーで、300kwの電気モーターで4輪を駆動し最長500kmの航続距離を達成する性能を持ちます。
また、3Dリアルタイム・マップ・ディスプレイや次世代のドライバーアシスタンスを取り入れたりと、コネクテッドや自動運転の分野でも意欲的な姿勢を見せるほか、フロントグリルなどにブルーの照明を採用することで環境モデルであることを視覚的にも打ち出しています。
メルセデスはそのほか、SUVの力強さとステーションワゴンのスペースユーティリティーを併せ持つクロスオーバーモデル「Eクラス オールテレイン」や、585psを誇る「AMG GT R」も展示していました。
第1位:シトロエン Cエクスペリエンス コンセプト
第1位に輝くのはシトロエンの新しいフラッグシップ「Cエクスペリエンス コンセプト」です。
車名の「Cエクスペリエンス」とは、シトロエンの最上級車として1974~1989年に生産されたシトロエン「CX」と「エクスペリエンス」を合わせた造語だそうです。
ボディサイズが全長4850mm/全幅2000mm/全高1370mm/ホイールベース3000mmという堂々のビッグサルーンで、フロント・バンパーに開けられたアジャスタブル・エア・インテークやエアロダイナミクスに優れた凹型のリア・ウインドーなどが特徴的なデザインになっています。
最大出力150‐200psのガソリンエンジンと最大出力109psのモーターのプラグインハイブリッドとなります。
EVモードでは最大60kmのゼロエミッション走行を可能にもしています
パリで見えた近年のコンセプトカーの方向性
モーターショーで発表されるコンセプトカーには大きく分けて2つの方向性が見られます。
一つはフランス車に代表される近未来的なデザインで、実現が困難であろうものが多いのですがデザイナーの腕の見せ所となります。
もう一つがドイツ車や日本車が得意とする最新技術を満載したもので、技術力のアピールを主題としています。
双方に見られるのは電気自動車と自動運転技術であり、もはたこれなしではコンセプトカーは成り立たないようです。
さて、みなさんのハートにささるコンセプトカーはどれだったでしょうか?
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この記事のライター
■経歴国産車ディーラーにて新車販売を足掛け15年ほど行っておりました。販売マネージャーや新人教育も担当しておりました。それに付随して、自動車保険の上級代理店資格も取得しており、損保代理店での経験もあります。その他の業種としては引越しセンター業務や自営にて運送業も営んでおりました。常にクルマに係る職業に携わってきたと言えます。 。現在の状況は、5年ほど前に心筋梗塞で倒れて以来、体幹麻痺の障がいを患い、一般的な仕事が困難になったのですが、幸いにも自動車の運転には支障がなく、PCも扱えるために、自動車関連のライティングを行っております。ライティング歴は足掛け5年ほどですが、経験をフルに活かして執筆しております。