一段ウワテの大人の嗜好品 ハーレーダビットソンを知る
ハーレーという名前は聞いたことがあると思います。バイク歴の長い人なら当然その特徴や魅力はご存知かと思いますが、最近興味を持った、という方にはイマイチ理解していない部分があることでしょう。知ったかぶりしていては恥をかいてしまうこともあるので、今回はツボをついた情報をご紹介します。
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ハーレーダビッドソンの基礎知識をつけておきましょう
出典:01.gatag.net
ハーレーダビッドソンについて、知ったかぶりしていまい、のちのち恥ずかしい思いをしてしまう、あるあるパターンとしては、「ハーレーダビッドソンを形だと誤解すること」です。アメリカンといわれる長い車体に低いシート、いわゆるロー&ロングスタイルのバイクを「ハーレータイプ」のように勘違いしている人も少なからずいます。
間違わないように説明すると、ハーレーダビッドソンとはバイクのメーカー名です。ちなみに名前の由来は人物名。これも誤解されがちで、ハーレーダビッドソンさんという人が創業者、ではなく、ウィリアム・S・ハーレーさんとアーサー・ダビットソンさんの名前が合体してハーレーダビッドソンとなりました。
ハーレーダビッドソンはクルーザータイプ
それではハーレーダビット独自のあのスタイルについてご説明します。低いシート高に長いホイールベース(前輪と後輪までの距離)が特徴的だと思いますが、これはクルーザータイプといって、長距離移動に適したライディングポジションです。足を前方に伸ばし、手は開き気味で威風堂々と走り去ってゆく姿はクルーザータイプだけの特権といえます。
ちなみに日本車のハーレーダビットのような形をしたモデルを「アメリカンタイプ」と表現することがありますが、これは「ハーレーっぽい形」といったところから由来しているようです。最近は日本車でもクルーザータイプということが一般的になってきましたが、これは日本車のクルーザータイプが、本場アメリカでも人気があり、どこか認められたような感覚があるのではない? と思います。
ハーレーダビットソンは排気音にこだわりがある
先ほど日本車にもクルーザータイプがあり、昔はアメリカンと呼ばれていた、という話がありましたが、どれだけハーレーダビットソンのような形となっても、これだけは越えられない、というのが「排気音」です。ハーレーダビットソンといえば、「ダッ、ダッダッダダダ」という迫力のサウンドが、一番の魅力といえるでしょう。あの排気音はハーレーダビットソンのエンジンだけが再現できる音となっています。
その裏付けとして、排気音の特許を取ろうとしたこともあるほどです。結果としては許可が降りなかったのですが、それだけハーレーダビットソンは排気音にこだわりを持っていることがわかります。ハーレーダビットソンはわざと不規則な爆発間隔になるようなエンジン設計をしており、それが音の秘訣です。アイドリング音は三拍子といわれ、「タタタン、タタタン」と馬の足音のようなリズムで、本場アメリカでは「ポテトサウンド」と呼ばれています。「ポテト、ポテト、ポテト」と聞こえることからが由来です。
ハーレーダビットソンの魅力は「価値」にもある
ほかのバイクと決定的に違うことがあります。それは「ハーレーダビットソンは資産価値がある」ことです。新車を購入した場合はその限りではありませんが、中古車として購入した場合、売却金額が購入金額とさほど変わらないことがあります。一般的には、バイクを手放すときは半額またはそれ以下となることがほとんどですが、ハーレーダビットソンのとくにヴィンテージモデルは値崩れしません。具体的にいうと20年ほど年式落ちしたモデル(1990年代のモデル)はそれよりも値段が落ちることがない状況です。
これは世界的に愛されるハーレーダビットソンだからこその魅力でしょう。ハーレーダビットソンは、一般的なモデルよりも値段が効果なイメージがありますが、売却時の金額を計算すれば、コストパフォーマンスがいいといえるでしょう。
これでもう怖くないはず
ハーレーダビットソンのココは押さえておきたいポイントの紹介でした。あとはハーレーダビットソンから販売されている各モデル名とその特徴を理解すればハーレーダビットソンマスターとなるでしょう。年式によってエンジンは共有しています。たくさんモデルがあるようで、分類としてはとてもシンプルなラインナップなので、意外とすぐに理解できるかもしれません。
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この記事のライター
自動車、バイク、アパレル関係のお仕事に携わっておりました。その経験を生かしライター活動をさせていただいております。