【錦秋を彩る紅葉】信州でおすすめする紅葉の名所6選【北信編】
錦秋を彩る紅葉、四季折々の自然の美しさを愛でることができる日本ならではの風物詩。古来より和歌に謳われるなど芸術にも親しく、平安時代には紅葉狩りとして貴族に楽しまれていた歴史を持つのです。秋の色に染まりつつある信州で紅葉が楽しめるエリアを6選ご紹介します。
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紅葉狩りは軽井沢から北に向かって
北陸新幹線の開通によって首都圏からのアクセスが良くなった信州。関越道を下り群馬県から長野県に入ると高速道路も空いていますので快適なドライブが楽しめます。紅葉狩りと合わせて旬のグルメや温泉を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
軽井沢 雲場池
1888年にカナダ人宣教師であるアレクサンダー・クロフト・ショーが大塚山に別荘を建築。これを機に軽井沢は避暑地として世界的に有名になっていきます。日本の皇室に縁の地であり、かつてジョン・レノンが愛したリゾートエリアです。多くの観光スポットを抱え、四季折々の表情を見せる自然豊かな土地であります。
紅葉におすすめのポイントも多くあり、北軽井沢にある「白糸の滝」や軽井沢駅の南側に位置する「塩沢湖」などが人気の高い紅葉スポットです。ご紹介するのは軽井沢銀座からもほど近い「雲場池」こちらは銀座通りの賑わいから少し離れた閑静な別荘街の中にあります。スワンレイクとも呼ばれる池面に映る紅葉が美しく静かな人気を呼んでいるのです。軽井沢は素敵なカフェやレストランをはじめ、高級ホテルなどもありますのでゆっくりと寛げるリゾートであります。
小諸市 小諸城址懐古園
1487年に築城されたといわれる小諸城。現在残っている城跡は戦国武将武田信玄の家臣である山本勘助によって縄張りがされたとも伝わっています。城跡には大手門のみが現存しており、周囲を含め「小諸城址懐古園」として公園施設になっているのです。
小諸駅に隣接する「小諸城址懐古園」は、動物園や美術館もある複合施設です。城の石垣が残る公園内は欅や楓などの紅葉が美しく、苔むした石垣とのコントラストが美しく映える景色であります。
小諸市でおすすめのグルメスポットは信州蕎麦の銘店「草笛」です。県内に幾つかの支店がありますがこちらが本店となります。
上田市 上田城址公園
日の本一の兵と呼ばれる真田幸村こと信繁、2016年のNHK大河ドラマの主人公であり人気の高い戦国武将です。その真田氏が治めていたのが上田・真田地域、ここにある上田城は2度に渡る徳川軍との合戦にも持ち堪えた難攻不落の城でした。現存するのは南櫓、北櫓、西櫓であり長野県宝に指定されています。
毎年11月初旬に行われる上田城紅葉祭り、2016年は11月3~6日の日程で行われます。上田城址公園のエリア一帯は紅葉で賑わい、各所に残る史跡との対比が美しさを引き立てるのです。夜にはライトアップも行われ、幻想的な紅葉の風景を楽しめます。
そして上田といえば美味ダレ焼き鳥、絶品のご当地グルメは人気の焼き鳥店「凡凡」で味わってみてはいかがでしょう。
長野市 戸隠鏡池
霊峰戸隠山を擁する長野市、天岩戸伝説で有名な戸隠神社奥社をはじめ多くの神社が点在するエリアです。パワースポットとしても人気が高く、キャンプ場やスキー場など四季を通じてアクティビティが楽しめます。戸隠高原はエリア一帯が森林ということもあり、ドライブをしながらでも紅葉が楽しめるのです。
鏡池はその名前の通り、鏡のように戸隠連山を映すことから名付けられました。周囲を森に囲まれているため静謐な水をたたえた池面は波立つことが少なく、風が穏やかであれば逆さの戸隠連山を眺めることができるでしょう。戸隠山の霊的な力と森林のマイナスイオンを感じながら絶景の紅葉が楽しめるスポットです。
長野市から戸隠に向かうルート沿いには多くの蕎麦処があり本場の戸隠蕎麦が味わえます。その中でも「そば処 よつかど」は鏡池の入り口近くに立地しアットホームな雰囲気で地元でも人気、絶品の蕎麦を供してくれる銘店です。
山ノ内町 奥志賀高原
上信越国立公園の中心部にある山ノ内町の志賀高原。長野オリンピックの競技会場でもあり、国内外のウィンタースポーツ愛好家に人気の高いスキー場が多く点在します。標高2000mを超える山々が連なり、中でも奥志賀高原は北側の最奥部にあるエリアです。
奥志賀高原スキー場周辺は絶景の紅葉スポットであり、スキー場のゴンドラ付近は見事な赤に染まります。渓谷周りの紅葉はまるで絵画や絵葉書のような趣があり、最奥部まで来た価値があると実感させてくれるでしょう。ここから少し下ったところに発哺温泉があり、東館山ゴンドラリフト周辺の紅葉も美しく温泉と合わせて楽しめます。志賀高原の玄関口にある地獄谷野猿公苑までのドライブルート沿いは紅葉を存分に堪能できるビュースポットです。
飯山市 弥念寺
北陸新幹線の開通に伴い賑わいを見せている飯山市。古くより寺の街として知られており「野沢温泉」をはじめ周辺の観光地への玄関口としても機能しています。飯山市は日本人に馴染みのある原風景が残る街として読売新聞社主催の遊歩百選にも選ばれているのです。
飯山市内には多くの神社仏閣があり、雪国の小京都とも呼ばれ名刹・古刹が点在しています。「弥念寺」は親鸞の弟子が開山した寺で、1620年にこの地に移転された古刹です。信州いいやま観光局によって紅葉のビュースポットとしても紹介されており、境内にある日本庭園が趣を醸し出し紅葉と重なる風景が美しくも穏やかな雰囲気を感じさせてくれます。
この飯山で召し上がって頂きたいのが「本多」の鰻、明治37年創業の老舗であり絶品の鰻と地元産の米を使った鰻料理を供してくれます。
紅葉と旬の食材と温泉
多くの紅葉スポットがある信州、旬の食材を使った料理も味わえますし温泉も楽しめる。折角だから2~3日ゆっくりと信州を堪能してみて下さい。信州は忙しい都会の生活に疲れた体と心に新たな活力を吹き込んでくれるでしょう。
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この記事のライター
信州の曲者が集まるCLUB Autistaに所属する道楽者。車と酒と湯を愛し、ひと時を執筆に捧げる。