麻布十番に鬼才あらわる!天ぷら「たきや」が悶絶級の美味しさと話題に
ごま油の風味を生かし、カラッと香り高く揚げるのが主流だった江戸前の天ぷら。その常識が、昨年麻布十番に突如現れた鬼才によって覆されとうとしています!悶絶級に美味しいと話題沸騰中の人気店「天ぷらたきや」をご紹介します。
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麻布十番「たきや」
今、天ぷら業界に激震を走らせている新進気鋭のお店が麻布十番「たきや」。
路上の看板は一切なし。通りすがればマンションの一室にしか見えないその場所に、現代版の新たな天ぷらを築く「たきや」が昨年オープンしました。
主人は笠本辰明さん。実はこの方、東京ミッドタウンの「ザ・リッツ・カールトン東京」の入る日本料理「ひのきざか」で長年総料理長を務めていた料理人です。
「ひのきざか」時代、笠本さんの料理に惚れ込み通い詰めたファンは数しれず。「たきや」がオープン当初から話題を集め、一気に人気店へと上り詰めたのも頷けますね。
素材の旨みを最大限に引き出した至極の「天ぷら」
笠本さんの織りなす天ぷらは、ほとんどが独学だと言います。
初めから「最高級の天ぷら」を目指していたのではなく、「素材の旨みを一番に引き出す調理法を極めたら天ぷらだった」と語る通り、普通の天ぷらのような衣や油っぽさは一切なし。
素材の水分量にまで気を配り、一番美味しい状態に揚がった瞬間を”音”で見極めるという天才ぶりなのです。
「たきや」の天ぷらの特徴は、何と言ってもその軽さ。油っぽさは一切なく、衣もごくごく薄め。油は従来の江戸前のようなごま油を使わず、紅花一番搾りの油を使ってとことん素材の旨みを引き出すことにこだわっています。
天ぷらに合わせる塩もバリエーション豊か。シンプルな岩塩だけでなく、桜塩や抹茶、カレー塩なども揃え、素材によってオススメを変えているのです。
スペシャリテ「和牛ヒレ肉の紫蘇巻揚げ」
さらに特筆すべきスペシャリテは、「和牛ヒレ肉の紫蘇巻揚げ」。
近年、牛肉を天ぷらのメニューに加えるお店が増えつつありますが、こちらのお店は他店のそれとは一線を画します!
レアぎりぎり揚げられたヒレ肉は肉汁がたっぷり。
通常、油で揚げるとこんなにも肉汁が残ることはないのですが、薄くまとった紫蘇がその肉汁を閉じ込め、さらには爽やかな香りをプラスして絶妙のコンビネーションを奏でています。
これを香り高いトリュフ塩につけて頂けば唸るほどの絶品。
「他で真似されても構わない。このレベルに達することはないだろうから」と仰る通り、すべてが計算し尽くされた逸品です。
ひのきざか時代の名物も健在!
ひのきざか時代に愛された「ウニの海苔巻揚げ」も健在。
ウニの塩気と海苔の香り、サクサクの衣ととろけるウニが絶品です。
〆までこだわる
〆は天丼。
天ぷらをコースで頂くと、シメは既に沢山の揚げ物を頂いているのであまり箸が進まないのが正直な所。
しかし、「たきや」はシメまで気を抜きません。これまでに食べたことのないほど深い味わいのタレが、これでもかというほど贅沢に楽しめるのです。
その秘密は、タレのベースに使っているという「海老味噌」。甲殻類の濃厚で香り豊かなこのタレが、サクサクの天ぷらとご飯に絡まってお腹いっぱいであることも忘れてしまいます。
特別な日には個室利用もオススメ
カウンターの奥には、個室も完備されています。
個室で天ぷらというと、どうしても揚げたてが食べられずにおいしくない・・という心配がありますよね。
しかし、こちらは個室もカウンター仕様!笠本さんが目の前で揚げてくださり、その特別感を十分に味わうことができます。
デートや接待、仲間内での会食はもちろん、ご家族連れにもオススメの空間です。
店舗情報
店名:たきや
住所:東京都港区麻布十番2-5-11 AZABU MAIZON 201
電話番号:03-6804-1732
営業時間:17:30~22:00(L.O.)
定休日:不定休
予約困難になる日も間近
いかがでしたでしょうか?
麻布十番に現れた気鋭の新店、天ぷら「たきや」。予約困難になる日も間近です!
是非参考にしてみてくださいね。
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この記事のライター
フードアナリスト/体質改善アドバイザー/料理研究家。「食」は人生のエンターテイメントです。どんなテーマパークに訪れるより素敵なレストランと出逢う瞬間に心躍る私が、「本当に美味しい」「本当に使える」お気に入りグルメをご紹介します。