次世代のカーレース。フォーミュラEとは?
去年の9月に北京でフォーミュラEが開催されました。車好きを魅了させるフォーミュラEをご紹介します。
- 4,971views
- B!
フォーミュラEとは
化石燃料を使用しない電気自動車のフォーミュラカーレースです。
2014年の9月からチャンピオンシップが開催されており、現在チーム10組、20名のドライバーが所属しています。
フォーミュラEの特徴
レース形式
予選の走行時間は55分(走行時間40分)、決勝レースは最大で60分で行われます。
全てポイント制になっており、1位〜10位まで順に25-18-15-12-10-8-6-4-2-1ポイントが付きます。ポールポジション3ポイント、ファステストラップ2ポイントになっています。
加速性能
電気モーターで走る為、回転数を上げていくエンジンに対し、フォーミュラEでの0〜100kmの加速はわずか2.9秒しかかかりません。なので、レースでもよりスピード感を味わうことができます。
F1との違い
出典:o.aolcdn.com
タイヤ
F1のタイヤは13インチで、レース中にドライとウェットでタイヤを履き替えるのが主流であるのに対し、フォーミュラEは18インチでドライ/ウェット兼用のタイヤを装着しています。
エンジン音
EVならではのサウンドは決して無音ではなく、速度が早くなるにつれて独特な電磁音を聞くことができます。しかし、F1に慣れている人には、少し物足りないような音になるのかもしれません。
市街地サーキット
F1は350km/hなのに対し、フォーミュラEの最高速度は225km/hです。市街地での公道レースはサーキットに比べ、より高いスピード感や躍動感を感じることができます。また、市街地の景色も同時に楽しむことができます。
マシンの乗り換え
フォーミュラEはレース中、2回のピットストップが義務付けられています。
タイヤがパンクした場合を除き、タイヤ交換作業は行えず、マシンは全て乗り換え制で、カーナンバーを色を変えなければいけません。さらに、F1とは逆で、ピットインから指定秒数(レース毎に指定)以上をかけて、マシンの乗り換えをしなければなりません。
SNS連動「Fan Boost」
レース前にSNSと連携し、ドライバーの人気投票を行い、多くの人気を集めた上位3人のドライバーがファンブーストを使えるというシステムをモータースポーツで初搭載しました。
ファンブーストシステムは、レース中に、制限されているマシンの出力(150kw(202.5bhp))を5秒間だけ(180kw(243bhp))まで電力を上げることができます。
ドライバー
出典:f1-gate.com
F1に参戦していた鈴木亜久里のチームや日本人ドライバーの佐藤琢磨、F1ではなかなか見ることができない女性ドライバーなどが注目です!
■アムリン・アグリ(日本)
77.キャサリン・レッグ 55.佐藤琢磨
■アンドレッティ(アメリカ)
27.フランク・モンタニー 28.シャルル・ピック
■アウディ・スポーツ・アプト(ドイツ)
11.ルーカス・ディ・グラッシ 66.ダニエル・アプト
■チャイナ・レーシング(中国)
99.ネルソン・ピケJr. 88.ホーピン・タン
■ドラゴン・レーシング(アメリカ)
7.ジェローム・ダンブロシオ 6.オリオール・セルビア
■ダムス・ルノー(フランス)
8.ニコラ・プロスト 9.セバスチャン・ブエミ
■マヒンドラ・レーシング(インド)
5.カルン・チャンドック 21.ブルーノ・セナ
■トゥルーリ(スイス)
10.ヤルノ・トゥルーリ 18.ミケーラ・セルッティ
■ベンチュリ(モナコ)
23.ニック・ハイドフェルド 30.ステファン・サラザン
■ヴァージン・レーシング(イギリス)
3.ハイメ・アルグエルスアリ 2.サム・バード
2015年開催スケジュール
日本では、BS朝日で全戦を生中継されます。
2015年1月10日(土) アルゼンチン(ブエノスアイレス)
2015年2月14日(土) 未定
2015年3月14日(土) アメリカ (マイアミ)
2015年4月4日(土) アメリカ(ロングビーチ)
2015年5月9日(土) モナコ(モンテカルロ)
2015年5月30日(土) ドイツ(ベルリン)
2015年6月27日(土) イギリス (ロンドン)
未来のモータースポーツ
F1とフォーミュラEは似ているようですが、全く別物のようです。しかし、F1で活躍していた選手やモータースポーツ界では有名なチームがたくさんあります。これからどのように進化していくのかがとても楽しみなモータースポーツですね!ぜひ一度レースを見てみて下さい。
この記事のキーワード
この記事のライター
帰国子女。慶應義塾大学卒。からだを動かすこと・美容が好きです。