みんなは何着る?冬の定番一押しコートのまとめ入門!【メンズ冬】〜part.2〜
前回に引き続き押さえておくべきメンズコートをご紹介していきます!
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「フライトジャケット」はショート丈でコンパクトに
フライトジャケットとは航空機に乗るパイロットが着用するジャケットのことです。元々は戦闘機など軍用の航空機への搭乗を意識して作られていたので第二の皮膚と呼ばれるほど丈夫な素材感が特徴です。
このような使用用途から生まれたアウターなのでミリタリー感を演出したいときにはもってこいのアイテムです。また、先ほども述べたように丈夫な素材と作りが特徴なので機能性がとても高いのが魅力的です。
襟の付いたタイプや、ノーカラーのものなど、今はフライトジャケットのデザインにも幅が出てきたので自分の好みのをものを選びましょう。
こちらの着こなしではカーキ色のフライトジャケットをさらっと羽織った大人なミリタリーコーデを完成させています。
インナーに白のカットソーを、ボトムスは黒のスキニーパンツを合わせてとことんシンプルにまとめています。フライトジャケットは厚手の質感が特徴なのでニットのようなアイテムを重ねるとモコモコと着膨れしてしまう恐れがあるので薄手のものを合わせるのがスタイリッシュにまとめるポイントです。
パンツの丈は流行りの9.5部丈で。足首がチラッと見えることで着こなしがぐっとこなれたものになっています。
あまりミリタリー感を強くしたくないという方はネイビーなどきれいめなイメージのあるカラーをチョイスするといいかもしれません。
クラシック感の満載な「ダッフルコート」は要チェック
今ではいたるところで見られるダッフルコートですが、元々は北欧の漁師が来ていたことに由来しています。当時は漁師のためのアウターだったのですが、第二次世界大戦の頃にイギリス海軍が防寒着として着始め、戦後に残った在庫が市場に出回るようになったことから一般市民にも浸透するようになりました。
ダッフルコートは老若男女問わず幅広い人に着られている定番コートの一つです。しっかりとしたつくりと、優れた防寒性、カジュアルになりすぎない雰囲気など多くの魅力を兼ね備えており誰であっても1着は持っておくことをおすすめします。
大人メンズの着こなしは落ち着いた雰囲気になりがちなので、ダッフルのクラシック感が程よいアクセントとなってコーディネートに華を添えてくれることでしょう。
こちらはネイビーのダッフルコートを主役に全体を青系の色でまとめたコーディネートです。
コートのフードの部分にグリーンのタータンチェックがあしらわれており、ベーシックなデザインのものと比べてややクラシカルな雰囲気の強いアイテムとなっています。しかしチェックはグリーンベースなので主張しすぎることはなく、このさりげなさが大人コーデの中でもしっくりとはまります。
ボトムスにシーンズを合わせればカジュアルな雰囲気に、ウールパンツなどを合わせればほっこりとした冬っぽさを演出しながらクラシカルな印象を強めることができるでしょう。
ダッフルコートはショート丈のものもw出ていますが、今年なら断然ロング丈がオシャレ!こーとが上半身をすっぽりと覆ってしまうのでパンツとシューズで着こなしの雰囲気を変えてみてください。
定番マストハブなのは「Pコート」
Pコートも元々は漁師たちが着る防寒具でした。イギリス海軍が着用していたという点もダッフルコートと同じですね。しかしこのコートはダッフルコートと比べるとフランスでより広く着られており、よりシックな雰囲気にしてくれます。
元来軍用服でもあったということでミリタリーな着こなしの上でも馴染みがよかったり、一方でシャツとニットを組み合わせたきれいめコーデのときでもまとまりのある着こなしにしてくれます。この幅広いコーディネートに対応している点がPコートの絶対的人気の理由なのかもしれません。
しかし日本では学生が制服の上から着ていることが多いので、Pコートは学生服だと考えている人も少なくないようです。日本で着るとプレッピーな印象が強くなってしまうので、全身のトーンを押さえてみたりとどこかしらに大人っぽさを演出するポイントを作るのがオシャレに着こなすポイントです。
こちらのコーディネートではPコートを見事に大人っぽく着こなしています。
ポイントは首元のマフラーとボトムスをグレーにすることで大人っぽい色使いをしているという点です。カジュアルな着こなしの代名詞といえばジーンズですが、ジーンズだと子供っぽくなってしまうことも。より大人顔で着こなしたいという方はウールパンツを合わせるなどして全体的な色味を抑えるといいでしょう。もしジーンズを合わせたいという方は青みの強いものよりかはグレーがかった黒っぽいものがおすすめです。
こちらのPコートは左側の裾に赤の3本ラインが入っており、これがシンプルなコーディネートの中でアクセントとなっています。
手持ちのバッグの取っ手の裏側に赤みを持ってくるなど、アクセントとなるさし入ろも浮かせないようにしているのもオシャレ上級者ならではの技です。
ミリタリー感を出すなら「モッズコート」
モッズコートは元々は1950年代にアメリカ軍で着られていた軍用アウターのことを指していました。現在ではこのコートの姿から派生してミリタリージャケットやMA-1など色々なタイプのアイテムが登場しているので、モッズコートとは一般的には膝ためくらいまであるロング丈のアウターのことを指します。
生地は平織りのコットンナイロン地であることが多く、決して防寒性に優れているというわけではありません。しかし、最近はデザインにも変化が見られ、生地を二重にして布の間に綿を入れたり、コートの内側にボアをあしらったりと寒い季節でも問題なく着ることのできる機能性も高いモッズコートが多く登場しています。
定番はカーキ色。羽織るだけでトレンド感のあるミリタリーコーデにしてくれます。
こちらの着こなしではシンプルなコーディネートの上にモッズコートを羽織っています。ネイビーのニットの下にスカイブルーのシャツを合わせて爽やかにワントーンを実現させています。ボタンは一番上まで留めてかっちり感を演出。
このような着こなしの時にはジャケットを羽織ったり、トレンチコートのようなかっちりアイテムで全体を統一させることが多いのですが、あえてモッズコートを合わせて外しポイントを作りに来たところにオシャレ上級者の工夫を感じます。
こちらのコートは中綿なので冷たい風のふくこれからの季節でも全く問題ありません。
ただしモッズコートのようなカジュアルアイテムを合わせる時にはコートが浮かないようにジーンズを合わせる、スニーカーを持ってくる、などしてもう一つカジュアルポイントを作るように意識してください。アクセントのはずのモッズコートが浮いてしまわないように注意が必要です。
定番を狙うのかトレンドを狙うのかでコート選びも変わってくる
いかがでしたでしょうか。以上、二回にわたってメンズコートを一挙ご紹介させていただきました。
毎年多くの男性に着られている定番こーとから、今年のトレンドとマッチしたことで最近になって急に注目を集めるようになってきたトレンドアイテムまで色々な種類があります。
あなたが求めているのは時間の流れを感じずにずっと来ていられる王道アイテムでしょうか?
それとも、トレンド感毎歳で、羽織るだけでオシャレメンズを演出できる流行りのコートでしょうか?
それぞれ自分のワードローブにあった方を選んでみてください!
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この記事のライター
東京生まれ大阪育ちの慶応義塾在学の女子大生です。グルメ、ファッション、あとは旅行が大好き。でも実は、それと同じくらい手の綺麗な人が好き!