おしゃれ男子は遊び心を忘れない！各ブランドからおすすめアイテムをご紹介

ショルダーバッグ [ルイ・ヴィトン]

今では知らない人の方が少ないと言っても過言でないくらい世界中に広まったルイ・ヴィトン。実はこのブランド、元々は旅行鞄の専門店でした。1854年の創業当時から卓越したバッグ作りのノウハウを持っており、その優れたデザイン性と品質の高さは多くのユーザーから愛されていました。
今ではトップブランドどして君臨するヴィトンですが、旅への思いは変わらずに引き継がれています。旅をすることの楽しさを伝えることができるアイテム。これこそがヴィトンの始まりなのです。

マチが広く、ボックスのようなシルエットのこちらのバッグ。5年前に惜しまれながらこの世を去ったファッションデザイナーのクリストファー・ネメスへの思いを込めながらデザインされました。
クリストファー・ネメスはイギリス生まれのファッションデザイナーです。自分の故郷であるロンドンから東京へと活動拠点の場を移し、独自のクリエイティビティを発揮してきました。そんな彼を代表するのが「ロープ柄」です。このバッグではヴィトンを象徴するブロックチェックの柄と、ロープ柄とが交互になるようにデザインされています。
ヴィトンの高級感を漂わせながらもロープ柄が加わることによってモダンでキャッチーな印象に。
ブラックレザーのショルダーバッグですが、ロープ柄がうまく遊び心を演出しています。

ボアクラッチ [ロエベ]

スペイン発祥の160年の歴史を持つブランドが「ロエベ」です。元々、皮革工房として始まったブランドですが、その品質の高さからスペイン王室御用達のブランドへと成長しました。
そんなロエベは今でもレザー製品を中心に展開しています。革へのこだわりがあるからこそ、シンプルなデザインの中で革の質感を最大限生かしています。
ゴテゴテと装飾品がついているわけではないのに、なぜか目を引く。そんなブランドです。
洗練されたデザインのアイテムは、大人の女性だけでなく男性にもぴったりです。

今年、様々なファッションメディアでも取り上げられているのがこのロエベの「ボアクラッチバッグ」です。
レザーバッグが中心のロエベのコレクションとは一味もふた味もパンチの効いたデザインになっています。
ポーチを包み込むボアは底に向かうにつれて丸くなるように刈り込まれており、ボアから出る温かみのある雰囲気を最大限に引き出しています。
口の所とバッグの中心にはレザーがあしらわれており、ボアの中にロエベらしさを絶妙なバランスで加えています。
カジュアルな雰囲気の中でも、フォーマルな雰囲気の中でもうまく溶け込んでしまうのがこのバッグの魅力です。

ワニ革ローファー [ジェイエムウエストン]

J.M.Westonは1891年にエドワード・ブランシャールによって創設されたフランスの老舗靴ブランドです。
このブランドがフレンチトラッドの代表的な靴となったのは1927年にパリにブティックを開いた後です。
100年以上の歴史を持つこのブランドはジョンロブなどにも決して引けを取らず、高級紳士靴の代表格の一つを担っています。
靴はどんな高級ブランドのものであっても、何度も履いているとすぐに壊れてしまうという問題点がありますが、ジェイエムウェストンの靴はオリジナルのゴムソールト分厚いダブルソール、さらに独自の縫製の仕方が耐久性をあげています。機能性、耐久性、デザイン性の3本柱を持ったシューズはここでしか手に入らないと言っても過言ではありません。
2001年には、レディースシューズのフェミニンなデザインのシューズを多く生み出してきたミッシェル・ペリーがデザイナーに就任。
ペリーが加わったことで、伝統を守りながらもモダンな新しさを加えたコレクションが出されるようになりました。

製品の品質の高さと履き心地の良さから世界中にファンを持つジェイエムウェストンですが、秋冬シーズンにぜひ持っておきたいのが「ワニ革のローファー」です。
クラシカルなスタイルがトレンドのど真ん中に来る中で、ローファーは活躍すること間違いなしのマストハブアイテムになることでしょう。
短めの丈のパンツにさらっと履いたり、ソックスをあえて見せながらトラッドな雰囲気で履いたりと着こなしの幅が広いだけでなく、秋から冬まで長いこと履くことができるのも魅力の一つです。
そんなローファーは多くのメンズが一足は持つアイテムになることでしょう。そこで、ワニ皮を取り入れると一気にお洒落度がアップします。
さらりと履くだけで存在感のあるシューズは無難にまとまりがちな秋冬スタイルにパンチを効かせてくれます。

マウンテンブーツ [バリー]

バリーは1851年に、カール・フランツ・バリーがスイスで創業したのが始まりです。創業当時はリボンメーカーでしたが、工場を設立させたり、当時の最新技術を搭載した機会を導入したりして生産ラインと規模を確実に大きくしていき、今の姿に近づいて行きました。
バリーの靴は素材革こだわられており、品質の良さと洗練されたデザインが多くのユーザー引き付けるようになり、今では高級品として扱われるようになりました。
1981年にはロンドンでショップを構えるようになり、その後にはフランスやドイツなどのヨーロッパを中心に店舗進出を進めました。
この頃には年間で200万足を製造するまでになっており、ブランドとしての地位を固めていました。
スイスの職人技から生まれたバリーのアイテムはどことなく北欧の温かみを感じさせるデザインになっています。昔から受け継がれているデザイン性はそのままに、時代とともにモダンさを程よく取り入れることでいつの時代においてもファッションの最先端を走るブランドの一つになっています。

高級靴ブランドとして知られるバリーですが、秋冬スタイルの中でおすすめしたいのが「マウンテンブーツ」です。このアイテムはアメリカ人ミュージシャンの、J・コールとのコラボで生まれました。J・コールといえばラフでカジュアルなスタイルが多いですが、彼のカジュアルさとバリーの高級感がMIXされて着こなしの中で絶妙な存在感を見せてくれることでしょう。
マウンテンブーツというと黄色味がかったものを連想しがちですが、ここではあえて今年のトレンドカラーであるオリーブをおすすめします！イエローブラウンだとアメカジファッションのようにやや子供っぽくなってしまうことが多いですが、同じアイテムでも色味をやや暗くすることで一気に大人ぽい雰囲気になります。
エナメルの質感が上品な雰囲気を演出してくれるので、スタイルを選ばない万能アイテムになるでしょう。

ショルダーバッグ [セリーヌ]

セリーヌは1945年にセリーヌ・ヴィピアナによって創業されたブランドです。創業当時は子供向けの高級靴をメインに製造していましたが、1960年代以降は女性向けのバッグや服やアクセサリーなど、アイテムの幅を広げるようになりました。しかしそれでもこの時にはまだブランドとしての知名度は低く、セリーヌが世界的に広く知られるようになったのは1997年にマイケル・courseをチーフデザイナーとして迎え入れてからのことです。
現在のクリエイティブディレクターはファビー・ファイロというイギリス人のデザイナーです。かつてはクロエのクリエイティブディレクターを務めていたり、二度もブリティッシュ・デザイナー・オブ・ザ・イヤーに選ばれるなど、デザイナーとして華々しい経歴を持つ彼女は、シンプルなセリーヌのデザインに、上品なパンチを効かせています。

セリーヌからおすすめしたいのは両サイドで柄の異なる「ショルダーバッグ」です。
セリーヌといえばシンプルなデザインの中に、特徴的なシルエットや、個性的な色使いをすることで知られていますが、このバッグは両サイドで色、デザインが異なります。
セリーヌの代表作であるcabasをやや大きめのサイズ感で仕上げており、バケツを思わせるような素朴なフォルムと上質な革の質感は男女問わず使えるユニセックスな雰囲気を醸し出しています。
他にはアニマル柄が片側にあしらわれているデザインのバッグもあり、よりスタイルの中で個性を出していきたいという方はそちらのアイテムもお勧めです。
こっくりとした色味が秋らしさを出してくれる逸品です。

ワンポイントニット [エムエスジーエム]

MSGMは末子モ・ジョルジェッティによって2009年に設立されました。彼はデザイナーを務める傍DJとしても活躍しており、コレクションの製作は音を決めることから始めているようです。
彼はインディーミュージックやコンテンポラリーアートなどをこよなく愛しており、これらの新しさをデザインの中で取り入れるようにしています。伝統あるものを一度分離させてから新しく組み直すことで革命を起こすのがデザインの核になっているMSGMは、高級老舗ブランドにはないような新しさを感じさせてくれます。

ファッション界に新鮮な新しい風を送り込んでいるMSGMですが、今回おすすめしたいのはニットの中心に大きな星をあしらった「ワンポイントニット」です。
2015-16秋冬メンズコレクションの元になったのは、ビスティボーイズの「INTERGALACTIC」。この曲名からも想像できる通り、宇宙からインスポレーションを受けて今回のデザインはなされました。
そのため、デザインも星や銀河をモチーフにしたデザインが多いのが特徴です。MSGMはポップなデザインのものが多く、子供っぽくなりがちな星のワンポイントも子供っぽさだけではない、MSGMならではの上品さが加わっています。
シンプルになりがちな秋冬スタイルなので、大きくインパクトのあるモチーフがあしらわれたニットは周りとは一味違った着こなしを可能にしてくれるでしょう。

「ただ無難」はつまらない

季節感を出そうと思うとついつい無難な配色、合わせやすい無難アイテムばかりを着てしまいがちです。
しかし、それではせっかくのファッションを楽しみ切ることなく終わってしまいます。
おしゃれさんは自分に合ったスタイルにうまくインパクトのある「遊びアイテム」を加えています。
皆さんも秋冬コーデを今までと違ったものにするためにぜひ遊びアイテムをチェックしてみてください！