不朽の名作『北斗の拳』にイチゴ味が存在することを知っていますか?
『北斗の拳』といえば週刊少年ジャンプの黄金期を担った誰もが知る名作です。その内容はシリアスでハートフルですが、今回ご紹介するイチゴ味は完全なギャグ漫画となっています。本記事では、原作ファンからも好評な『北斗の拳 イチゴ味』の魅力をお伝えします。
- 21,125views
- B!
一応ご紹介『北斗の拳』とは
本編の主人公であるケンシロウ。一子相伝の最強の暗殺拳「北斗神拳」の伝承者です。本作は彼の成長を描いた作品なのですが、最初から相当強いと言えます。
核戦争により文明社会が失われ、暴力が支配する世界となった世紀末を舞台に、北斗神拳の伝承者・ケンシロウが愛と哀しみを背負い救世主として成長していく姿が描かれている。TVアニメや劇場版、脇役たちをフィーチャーした外伝が作られるなど人気は高く、社会現象にまでなった作品。
略奪者から虐げられている弱者を守るケンシロウの姿を描くのがメインとなっています。暴力が支配する世界においても他者のために尽力する人々の姿や、仲間や家族の死、闘いからの邂逅などを通して描かれる絆にきっと感動することと思います。また、現在では規制がかかるようなグロテスクな描写でも有名です。
本作を象徴するグロテスク描写の例、ハート様が爆散する姿です。こちらの「ひでぶっ!!」などに代表される敵キャラクターの断末魔も非常に有名ですね。
『北斗の拳 イチゴ味』とは
原作の強敵、聖帝サウザーを主人公に据えたギャグ作品
こちらが原作のサウザー。南斗鳳凰拳の使い手であり拳法家としての実力も非常に高く、また、全身の経絡秘孔が常人と真逆という特異体質によりケンシロウを苦しめました。
残忍な性格ながら、それは本人の悲しい過去によるものというバックグラウンドも持った魅力溢れるキャラクターと言えます。
こちらが『北斗の拳 イチゴ味』のサウザーです。細めのストローでシェイクが上手く吸えずに苦戦していますが、何故こうなってしまったのでしょうか。なお、少し溶けるまで待てば吸いやすくなるものと思います。
『北斗の拳 イチゴ味』の主人公はケンシロウでなくサウザーです。原作の画風そのままに、破天荒で時に不条理なギャグが息つく暇なく繰り出されます。原作の一場面や、ほんの少ししか登場していない脇役にフィーチャーしたネタも多く、原作をよく知っている人ほど笑える設計になっています。
原作者である武論尊や原画担当の原哲夫も公認のスピンオフ作品であり、原作ファンからの評価も高いようです。
『北斗の拳 イチゴ味』シーン抜粋
ケンシロウの服の胸の部分を意図的に引き裂くサウザー。読者サービスも忘れません。
右足をナイフで刺されて痛いので今日はもう帰るそうです。
ケンシロウに経絡秘孔を突かれ、余命いくばくもない状態での軽井沢行きをご所望。これからの季節人気の避暑スポットですね。
なお、次の話では問題なく元気な姿で登場します。
2巻の表紙。「友情・努力・勝利」に代わる新しい少年誌三原則を唱えています。
『たまごクラブひよこクラブ』とのコラボも果たしています。母親は誰なんでしょうね。
まずは原作を読み終えてから
『北斗の拳 イチゴ味』非常にオススメなのですが、先ほど述べたように原作シーンのパロディーが多くあり、また、各キャラクターの本来の姿や関係性を知った上で読んで初めて真に楽しめる作品だと思っています。まずは原作で大いに感動、爽快感を味わっていただいた後に、イチゴ味を楽しんで欲しいと思います。
▼『北斗の拳 イチゴ味』はこちらで連載中。最新話など一部無料で読めます。
この記事のキーワード
この記事のライター
慶應→金融→Web89年世代。幼少期からアニメと漫画に触れながら育ち、高校時代は2年半ほどネットゲームを毎日6時間以上という生活を送っていました。読みやすく納得感のあるものを書いていきたいと思っています。