実写版『銀魂』が大ヒット!『勇者ヨシヒコ』シリーズの福田雄一監督関連作&最新作をピックアップ!

2017年の夏に公開された映画で大注目を集めた実写版「銀魂」。漫画のイメージを損なわない作品として高い評価を受けていますが、実は監督は「勇者ヨシヒコ」シリーズを生み出した福田雄一です。この記事では、エンタメ最前線にいる福田雄一監督の作品について紹介していきましょう。

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「銀魂」をヒットさせた福田雄一関連の作品とは

日本の映画界ではアニメ作品に注目が集まる中、実写でも大きなヒット作や良作を生み出している監督がいます。その1人として挙げられれるのが福田雄一。彼は「勇者ヨシヒコ」シリーズにてその実力を見せつけ、そして2017年には「銀魂」の実写化を見事に成功させました。そんな福田雄一監督の作品を実写版「銀魂」のレビューも含めながら紹介していきましょう。

「勇者ヨシヒコ」シリーズで一気に知名度を上げる

普段はあまり監督の名前を見聞きしない人でも、2017年時点ならば「福田雄一」という名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。何を隠そう、彼は「勇者ヨシヒコ」シリーズを手掛けた監督として、一気にその名前を知られることになったのです。

「勇者ヨシヒコ」はテレビ東京で深夜ドラマ枠にて放送されたドラマで、堂々と「予算の少ない冒険活劇」とPRしていました。実際にドラマでは国民的RPGの「ドラゴンクエスト」をイメージしながらも、CGを極力使わないことでシュールな世界観を構築することに成功した作品です。劇中ではスライムのハリボテや各種モンスターを模した格好の人が登場するなど、その存在を知らない人でもシュールな世界観にクスリと笑ってしまうでしょう。

また、「勇者ヨシヒコ」ではムロツヨシや佐藤二郎など濃い俳優を始め、多くの芸人が劇中に出てくるのも大きな特徴となっています。実は、福田雄一は監督業をする前はバラエティ番組の構成をする放送作家として仕事をしていました。その中で独自の「笑い」を追求し、現在のスタイルが確立したと思われます。

「僕たちと駐在さんの700日戦争」の脚本を執筆

福田雄一が映画界に踏み込む上で大きな転機となった作品が「僕たちと駐在さんの700日戦争」でしょう。この作品はインターネット上のブログで2006年3月から書かれた作品で、この同名タイトルを福田雄一が映画化にあわせて脚本を担当しました。

舞台は1970年代の田舎町。この町でママチャリ(市川隼人)をリーダーとした西条くん(石田卓也)、孝昭くん(加治将樹)、グレート井上くん(賀来賢人)、ジェミーくん(冨浦智嗣)、千葉くん(脇知弘)たちがあらゆるイタズラをくり返します。しかし、ママチャリが暮らす町に駐在さん(佐々木蔵之介)がやってくることで状況が一変。どのようなイタズラを仕掛けても駐在さんはへこたれず、むしろママチャリたちに報復をするとんでもない警官だったのです。ママチャリと駐在さんの妙なプライドを掛けた戦いが大筋となっています。

本作において福田雄一は脚本だけの担当となっていますが、少なからず福田節を感じられる作品。映画がラスト付近になると入院する少女に花火を見せるために、ママチャリ・千葉・ジェミーの3人が花火の窃盗を企てます。映画前半はママチャリと駐在さんのイタズラ合戦が中心ですが、少女に花火を見せるようとする辺りから徐々にシリアスな雰囲気が出てきます。後半にしっかりと落とす部分を作っているのは「勇者ヨシヒコ」シリーズに通じるところがありますね。

「変態仮面」で漫画原作の作品を経験

映画の脚本を手掛けた福田雄一は、2013年に漫画原作の映画を作り出すことになります。その作品が「HK 変態仮面」です。ジャンプの黄金期ともいわれる1992年にわずか1年たらず連載された伝説的作品で、その奇抜な内容はニッチなファンを生み出しました。シュールな作品を追求する福田雄一との相性が良かったのか、まさかの実写化を果たす形となったのです。

色丞狂介(鈴木亮平)は警視庁捜査一課に勤める父親と歌舞伎町のSMクラブで働く母親の間に生まれました高校生。父へのあこがれもあり、高校では憲法部に所属していますがいつも負けてばかりです。そんなある日、狂介のクラスに姫野愛子(清水富美加)という生徒がやってきて、狂介は彼女に一目ぼれしてしまいます。しかし、彼女は転校早々に銀行の立てこもり事件に巻き込まれてしまうのです。どうしても愛子を助けたい狂介は銀行に忍び込み、強盗の覆面を被って様子を窺おうとします。しかし、誤って女性パンツを被ってしまい、狂介に眠る変態の遺伝子が覚醒して「変態仮面」が誕生します。

何とも荒唐無稽なストーリーですが、それでも成立させてしまうのが福田雄一の手腕。全体的にコントのようなセリフ回しで物語が進み、小ネタも随所に盛り込まれています。特に、冒頭で狂介と愛子が出会うシーンですが、狂介を気遣って虫よけスプレーを出すシーンなどは福田節といった感じです。また、本作では安田顕が狂介のライバル役として登場しますが、彼もパンツを被って変態仮面になるなど、安田顕自体が持つ変態っぷりが遺憾なく発揮されている作品でもあります。ファンならば一度は確認しておきたいところです。

実写版「銀魂」は空前の大ヒット

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出典:eiga.com

「勇者ヨシヒコ」や「HK 変態仮面」の作品を経て、ついに2017年に実写版「銀魂」が生まれます。主人公の坂田銀時には小栗旬が起用され、さらに一緒に行動することになる新八は菅田将暉、神楽には橋本環奈が抜擢されました。それ以外にも岡田将生や堂本剛、長澤まさみ、中村勘九郎などキャストに関しても申し分ないメンバーがそろっています。

物語としては、江戸時代の末期に「天人(あまんと)」と呼ばれる宇宙人の襲来によって日本は開国をせざる得ない状態となるます。その際、天人は廃刀令などによって侍文化を払拭しようとするが、一定数の志士たちがこれに反発。その1人に坂田銀時が含まれていました。当時は「白夜叉」と恐れられていた銀時ですが、新八と共に「万事屋」を営む彼は甘いもの好きのゆるい侍として生活していたのです。

設定だけみれば硬派なSF作品のように感じますが、福田雄一が係わるほどのギャグ全開の作品。映画の冒頭ではカウントダウンTVを模した映像で銀時・新八・神楽が掛け合いを始めたり、劇中に登場する「エリザベス」という不思議なキャラクターに対して着ぐるみでことを指摘するといった観客目線のようなセリフが出たりします。いわゆる「第四の壁」と呼ばれる観客と演者の間にある壁を破る手法を取っており、これは「銀魂」の原作でもよく使われていました。この辺りの再現度も「銀魂」ヒットの要因でしょう。

さらに、福田雄一関連の作品にはお約束のムロツヨシと佐藤二郎も「銀魂」に登場。ムロツヨシは平賀源外という銀時のサポート役として出てきますが、「風の谷のナウシカ」といった放送ギリギリのパロディに突っ込むなど期待通りの活躍。また、佐藤二郎は高杉晋助( 堂本剛)の部下である武市変平太役で、ロリコンで役に立たない軍師。新八と漫才のような掛け合いをするシーンもあり、こちらも役者独自の魅力をにじみ出す映像となっていました。

この勢いで「斉木楠雄のΨ難」もヒット作になる?

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出典:eiga.com

どんどん漫画の実写化が続く中、福田雄一監督によって漫画の実写映画が生まれることになります。次のターゲットは2017年10月21日公開の「斉木楠雄のΨ難」です。

「斉木楠雄のΨ難」は週刊ジャンプにて連載しているギャグ漫画で、2016年にはアニメも放送されている人気作品です。高校生の斉木楠雄は超能力者ですが、いたって普通に生きたい高校生。しかし、サイキック能力によってどうしても人より目立ってしまい、燃堂力や海藤瞬、さらには魔術師として生活する蝶野雨緑から付きまとわれることになります。

本作品の主人公である斎木雄は山崎賢人が務め、ムロツヨシや佐藤二郎も「銀魂」に続いて登場することになっています。さらに、「銀魂」からの続投組として注目したいのが橋本環奈。彼女は斉木楠雄が通う学校のマドンナ的存在ですが、斉木楠雄のことが気になって付きまとう妄想少女という設定。「銀魂」にて鼻をほじったりゲロを吐いたりと福田雄一の洗礼を受けた橋本環奈が、「斉木楠雄のΨ難」ではどのようなキャラクターを演じるのか注目したいところです。

2017年は福田雄一フィーバー!

今回は実写版「銀魂」のヒットを受け、福田雄一に関する作品を紹介してきました。「勇者ヨシヒコ」以外にも福田節を感じられる作品はあると共に、「銀魂」が生まれるまでのルーツをたどることで独自のエッセンスをどのように生み出したのかわかってきます。実写版「銀魂」を見る前に、ぜひ一度はこれら関連作品をチェックしていただければと思います。

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