いよいよ今年はトヨタ・センチュリーのモデルチェンジ。伝統のV12エンジンはどうなる?

2017年はLS500とセンチュリーの新型モデルの発売と、トヨタのフラッグシップモデルの発売が奇しくも重なった年となります。
方向性の全く違う2台ですが、ビジネスエリートが目指す車であることは間違いないでしょう。ここでは特に3回目のモデルチェンジとなるセンチュリーに照準を合わせて紹介します。

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センチュリーはどういった車なのか・・その方向性を探ってみました。

出典:toyota.jp

2017年にニューモデルの発表、2018年に引き渡しとなるトヨタ・センチュリーですが、多くの人は高嶺の花と遠くから見る車と思っていることでしょう。
首相専用の車としても名高い車ですから、VIP御用達であることは間違いありません。

もちろん、誰が乗っても大丈夫なのですが、乗車する位置は後部座席となるのです。
それでは、オーナーが運転してはダメなのかということですが、それも自由です。
もっとも、トヨタがそれに対して明確な答えをセンチュリーのサイトで以下のように説明しています。
「後席の方にとって不快な加速とならない絶妙なバランスを実現しました。」

このように、オーナーは後部座席に乗ることを前提に作られた車がセンチュリーなのです。
そのようなコンセプトで1967年に初代のセンチュリーが誕生しました。
そして、1997年に2代目が誕生しています。その間驚くことに30年の歳月が流れているのです。
さらに、2代目から20年を経た2017年に3代目センチュリーの発表となりました。
奇しくも2017年は創業者である豊田佐吉の生誕150年にあたる年です。
トヨタにとってこれ以上ない節目の年にセンチュリー誕生50年での新型発表となるわけです。
そして、忘れてはいけないのがセンチュリーが国産唯一のV12エンジンを積んでいることです。

このエンジンはあくまでも後部座席に座る人の快適性を追求したエンジンであることは言うまでもありません。
決して不快にさせない、静粛性と振動の遮断性を考慮された作りとなっているのです。

出典:toyota.jp

トヨタ最高価格の座を奪取するのが確実な次期センチュリー

出典:toyota.jp

トヨタ最高級の車であるセンチュリーですが、その最高価格はレクサスに譲っています。
それでも、現行センチュリーの車両価格は税込みで1200万円を超えています。
新型モデルのセンチュリーの価格は2000万円を超えるのは確実とされています。

さらに、最上位グレードのハイブリッドリムジンタイプが用意されていて、それは6000万円前後と予想されているのです。
まさにトヨタだけではなく、国産フラッグシップモデルと言っても良いでしょう。
ときを同じくしてLS500というレクサス最強セダンの発表もあります。
このLS500の上級グレードは1600万円前後と予想されているので、センチュリーが価格面で最高価格の座を奪取しそうです。

それでも方向性の違う車ですから、価格を比較するのはナンセンスと言えるでしょう。
自分で運転をしたいエグゼクティブなら迷わずLS500を、運転を人に任せたいならセンチュリー・・という図式は現在において、またこれからにおいても変わらないということですね。

センチュリー伝統のV12 エンジンはどうなる?

出典:www.batfa.com

現行センチュリーは、国産唯一のV12エンジンを搭載しています。このエンジンで類い希なる静寂性と500円玉を縦に置いても倒れないという振動の遮断性を実現しているのです。

これは、カンバン方式を採用し、無駄を極限まで省くトヨタ生産方式をセンチュリーについては相容れない生産工程が採用されているからです。
他の生産工程の実に3倍もの熟練工が溶接し、さらにやすりを手作業で仕上げるといったまさに熟練工の匠の技が光る生産工程と言ってもいいでしょう。
そして、V12エンジンですが、実は6気筒のエンジンをトヨタの技術で二つつなぎ合わせたものです。

これは、片肺になってももう一つのエンジンで走りを継続させること、後席に乗っているVIPのスケジュールを妨げないというあらゆるトラブルにも対応したエンジンなのです。

出典:toyota.jp

新型センチュリーはいよいよハイブリッドカーに

2代目センチュリーが登場した1997年はハイブリッド専用車であるプリウスが誕生した年でもあります。
今でこそ、センチュリーを除くほとんどの車種にハイブリッドエンジンを搭載しているトヨタですが、次期センチュリーもいよいよハイブリッド搭載車となります。

ハイブリッドエンジンでありながらパワーも100馬力以上アップする400馬力近いエンジンが予想されています。
20年を経て熟成されたハイブリッドエンジンはまさに円熟期を迎えていて、まさに満を持してトヨタ艦隊の旗艦でもあるセンチュリーに搭載されることとなります。

センチュリーを目指す人

出典:toyota.jp

センチュリーはヤングエグゼクティブには似合わない車と思っている人も少なくないでしょう。
また、お金があっても乗れない車でもあります。
お金だけではなく、そこには地位と名誉がなければ乗れない車がセンチュリーなのです。
それでも、敢えて目指したいのがセンチュリーではないでしょうか。
すでに頂点を極めた人だけではなく、高みを目指す人がさっそうと後部座席に乗り込む車がセンチュリーであっても不思議ではありません。
センチュリーに乗っているということがすでにステイタスであることは誰でも認めているところなのです。

2017年も後半の東京モーターショーで発表されるセンチュリーにどれだけの注文が集まるのか大きく注目されることは間違いないでしょう。

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映画とバイクをこよなく愛してますが、バイクに乗るにも体力作りが必要と筋トレにも励む毎日です。

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