400ccで乗れる本格ストリートファイタースズキ グラディウス400
まるでカスタム車のようなデザインがインパクトのあるグラディウス400。「こんなに攻撃的でいいの?」と感じさせてくれるデザインはスズキ車ならではですね。このグラディウス400は普通自動二輪免許(中型バイク免許)で乗れる唯一といってもいいストリートファイターです。今回はグラディウス400の魅力をたっぷりご紹介します!
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これでメーカー純正! なんだかワクワクしませんか?
どこからどう見てもカスタム車のような出で立ちのグラディウス400。しかし、驚くのはやはりその完成度の高さでしょう。これがカスタム車のようでカスタム車ではない、独特の空気感をもたらしています。
このグラディウス400というバイクを知らない人にとっては「メーカー純正である」事実は冗談にも聞こえるかもしれませんね。やはりこれまで数多くの個性的なモデルをリリースしただけあるスズキです。このグラディウス400にはまた驚かされる結果となりましたね。
そんなグラディウス400は2009年から販売されています。このストリートファイタースタイルは現在では各メーカーに浸透していますが、発売当時は先駆け的な存在でした。そんなストリートファイター創世記において、グラディウス400は完成度の高いモデルだったことも忘れてはいけません。
ABSが標準装備されている安全性の高いモデル
そんな攻撃的なスタイルとは裏腹に、ABSを標準装備しています。このABSは、前後に装着されたホイールスピードセンサーにより、ブレーキ時の車輪のロックを最小限に抑えることで高い機動性を実現しています。また、フロントは直径290mmのデュアルディスクフロントブレーキ、リアは直径240mmのシングルディスクを採用し、高いストッピングパワーを確保。
ABSとの相乗効果で、高いレベルのライディングも、安全性を保ちながら楽しめる理想的な機能を持っています。
コーナリングを考えたさまざまなアイデア
バイクにとってスムーズなコーナリングは性能の表れであり、楽しみでもありますね。グラディウス400にはコーナリング性能を追求した工夫が垣間見えます。まずフロントサスペンションはインナーチューブ直径41mmの高剛性フロントフォークを採用し、プリロード調整機能も備えるなど、本格スポーツバイクと同じ仕様です。
リアサスペンションは、ストロークに応じてレバー比が変化するリンク式モノサスペンションとなっています。こちらも7段階でプリロード調整可能。
クラス唯一のV型2気筒エンジン
このグラディウス400の性格の主となるエンジンは、V型2気筒、不等間隔爆発を採用しています。そのため4気筒では味わえない鼓動感と、低速からの強力なトルクが特徴です。
ストリートファイターとは、もともと海外のバイカーがストリートで速さを競うためのカスタム手法でした。それをこのグラディウス400では、見た目だけではなく、エンジン特性もストリートファイターらしい、街中で扱いやすいセッティングとなっています。
このようにグラディウス400のストリートファイターへのこだわりが随所に見られますね。そんなエンジンは最高出力55PS/11,000rpm、4.1kgf・m/8,500rpmと、低回転から高回転まで幅広く扱える仕様です。ゆったり走ればV型2気筒特有のドコドコ感も楽しめるので、どんな走り方も味わえるオールマイティーな一台となっています。
グラディウス400の新車価格は?
そんなこだわりの強いグラディウス400の新車価格は83万1,600円となっています。ABS標準装備、ISCという特殊なシステムを搭載したフューエルインジェクションスロットルボディ、着火の性能のいいイリジウムプラグを装着し、発光指針のメーターなど、手軽な400ccとは思えないような充実の内容です。
これ一台で一般道から高速道路、峠道、果てはサーキットまですべてのバイク遊びが楽しめる、懐の深いグラディウス400の紹介でした。
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この記事のライター
自動車、バイク、アパレル関係のお仕事に携わっておりました。その経験を生かしライター活動をさせていただいております。