スズキ史上もっともピュアなネイキッドとなるST250はいかが?
現在スズキの新車250ccネイキッドバイクのラインナップには、グラストラッカー、グラストラッカービッグボーイ、そしてST250があります。中でもST250はピュアなネイキッドといわれており、クセのないフォルムが評判です。そこで今回はそんなST250の魅力を紹介します。
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絵に描いたようなピュアネイキッドがイイ!
「クセがない」「イメージ通り」「昔ながらのスタイル」そんな言葉がST250にとって、すべて褒め言葉となります。このようなスタイルのバイクは逆に絶滅状態で、新車販売しているのもこのST250とヤマハのSR400くらいです。
特に250ccクラスではこのST250一択となってしまいました。ST250の誕生は2003年、先代をボルティー(レトロなネイキッドバイク)とし、その血を受け継ぐ形で現在も販売中です。
ST250新世代のレトロバイク
ST250の特徴はなんといってもその見た目です。まるで大昔に販売されていたバイクのようなスタイル。しかし、このST250には最新の技術が投入されています。見た目はレトロ、中身は最新。このようなギャップがST250の魅力です。ではどのような最新技術が投入されているのでしょうか?
厳しい排ガス規制に耐えるための燃調システム
ST250のレトロなスタイルを象徴する空冷エンジンが目につきますね。空冷エンジンならではの美しく伸びたフィンが、水冷方式が当たり前となっている現代のバイクにはない魅力があります。現代のバイクはなぜ水冷方式を取り入れているのかというと、燃料と深い関わりがあるのです。
空冷方式のエンジンではエンジンの熱を上がりにくくするために、燃料を多く噴射する必要があります。これについては専門的な知識は必要なので割愛しますが、エンジンにはそのような現象が起こり、空冷エンジンでは燃料を多く噴射する=排ガスが汚くなるということに。
そうなると現代の厳しい自動車排ガス規制に対応できなくなります。このことから水冷方式にする方が、利口となるわけですが、ST250ではレトロなスタイルを貫くため、空冷エンジンにこだわりを見せました。
コンピューター制御による燃料噴射システム「フューエルインジェクションシステム」によって、リアルタイムで最適な燃調をコントロールすることによってカタログ燃費48.0km/L(60km/h)2名乗車時という優秀な結果を樹立しています。
このようにレトロスタイルを維持するために、最新の技術も採用している部分に、スズキのこだわりを感じますね。
各部にこだわりを見せるST250
クラシカルな雰囲気を損なわないディスクブレーキは、確実なブレーキングも提供して安心感をもたらしてくれます。また、フロントフォークはチューブタイヤとの相性を重視。これにより街乗りでの扱いやすさを実現しています。
さらにシートはセパレートタイプを採用し、タンデム側(後部座席)は肉厚で座り疲れしにくいような設計です。このシートもセパレートにすることによってクラシカルな雰囲気が楽しめます。
一般的には、生産コストを抑えた設計になることの多い250ccクラスですが、ST250ではコストのかかるクロームメッキを施したマフラーを装着し、高級感を演出。
見ても楽しい乗っても楽しいST250
ここまでST250のこだわりを紹介しましたが、ST250の魅力は見た目だけではありません。レトロネイキッドのバイクとなると、設計が古く、どうしても車両重量の重いものが多い傾向があります。そういった車種では街乗りしにくい一面がありますが、ST250では146kgという軽量な車体で軽快なハンドリングが楽しめ、ちょっとした距離でもついつい乗りたくなるようなバイクです。
そんなST250の新車価格は48万4,920円となっています。ちょい乗りはもちろん、ロングツーリングも得意とするレトロネイキッドバイク、ST250。これからますます自動車排出ガス規制が厳しくなるようなので、空冷エンジンを楽しめる最後のチャンスかもしれませんよ!
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この記事のライター
自動車、バイク、アパレル関係のお仕事に携わっておりました。その経験を生かしライター活動をさせていただいております。