秋冬のトレンドを押さえる!2017年メンズファッションおすすめアイテム&コーディネート
夏も終わりに近づき朝晩は涼しく感じるようになり、ヒグラシの鳴き声が少しだけもの悲しく聞こえます。夏のコーディネートを満喫した後は、秋冬のトレンドが気になりませんか?秋冬ものを買いに行く前に2017秋冬コレクションのトレンドをチェックしておしゃれを先取りしましょう!
- 5,597views
- B!
トレンドを先取りしておしゃれを楽しもう
有名アパレルブランドが2017秋冬コレクションを世界の4大ファッション都市ロンドン・パリ・ニューヨーク・ミラノで行いました。主要ブランドのコレクションをチェックすると秋冬のトレンドが見えてきました。今期のトレンドカラー・マストハブアイテム・スタイリングキーワード・注目ブランドをご紹介いたします。”おしゃれ好きなら絶対知っておきたいポイント”満載です!
トレンドカラー
2017秋冬コレクションで多く使われていたトレンドカラートップ3をご紹介いたします。世界的に使用されている色見本帳を制作している米国大手企業のPantone(パントン)のファッションカラーレポートを参考にしました。
2017秋冬コレクションでは全体的に温かみのある渋めの色が多く使われており、特徴的なカラーとしてはくすんだライム・オレンジ・ブルーです。グレー・ネイビー・ベージュなどワントーンになりがちな秋冬コーディネートとも相性が良いので、渋めカラーを差し色としてアクセントにしてみてはいかがでしょうか。
また、大半のコレクションが発表していたのが朱色系のレッドカラーです。バッグやアクセサリーにレッドを入れアクセントにしているブランドがあれば、レッド一色のコートを発表しているブランドもありました。今年の秋冬のポイントはご紹介したトレンドカラーをさりげなくワンポイントでコーディネートに取り入れることです。
Golden Lime(ゴールデン・ライム)
黄色が強いグリーンの「ゴールデン・ライム」。秋冬らしいカラーで紅葉を見に行く時にぴったりの自然の中で映える色です。
Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)は「Hard Worker(ハードワーカー)」をテーマにワイルドなスタイリングのコレクションを発表しました。カーキよりも黄色が強いグリーンである「ゴールデン・ライム」を取り入れているブランドは数多く、どのようなコーディネートにも合わせやすいカラーです。
Marina(マリナ)
発色の良いブルーの「マリナ」。ネイビーやグレーなどの秋冬定番カラーと相性が良く取り入れやすいカラーです。
FENDI(フェンディ)はポップな色使いのコレクションを発表し、流行の兆しにあるハーフジップセーターを取り入れたスタイリングも提案していました。ブルー系はベージュとの相性もよくボトムスにマリナを持ってくることでコーディネート全体に華やかさがプラスされます。
Grenadine(グレナデン)
朱色よりのレッド「グレナデン」。ネイビーとの相性が良くワンポイントで取り入れていただきたいカラーです。
LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)は有名ストリートブランド「Supreme(シュプリーム)」とのコラボレーションを発表し話題となりました。Supremeのブランドカラーである赤をメインとしたボディバッグはコーディネートのアクセント使いとしておしゃれに決まること間違いなしです!秋冬コレクションでは多くのブランドが赤系のカラーを取り入れたスタイリングを発表しており、今期大注目のトレンドカラーと言って良いでしょう。
マストハブアイテム
ハンチング帽を逆かぶり!?
PRADA(プラダ)は70年代風のランウェイコレクションを発表し、レトロファッションを提案していました。モデルの着用率が高かったのが「ハンチング帽」で、ただハンチング帽をかぶるのではなく後ろ前逆向きのコーディネートは斬新です。秋冬らしい色や素材を使い季節感をプラスしており今年大注目のアイテムです。
東京をイメージしたというMissoni(ミッソーニ)のコレクション。温かみのある上質な素材が使われた秋冬らしいコレクションとなりました。多くのモデル達がハットをかぶりランウェイを歩く中、やはり「ハンチング帽」スタイルが目立っていました。ミッソーニでもハンチング帽を後ろ前逆向きにかぶるスタイリングを提案しており、コーディネートに今年らしさをプラスしたい方は試してみてください。
マトリックスのようなロングコート
BALENCIAGA(バレンシアガ)は「コーポレート ドレッシング(Corporate dressing)」をテーマにしたコレクションを発表しました。都会で働く男達の仕事着を違った視点でデザインすることにより、普段見慣れているアイテムがおしゃれに見えます。くるぶし丈ほどある超ロングコートはまるで映画「マトリックス」のようでかっこいいですね。防寒対策も抜群なのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
出典:gqjapan.jp
Raf Simons(ラフ・シモンズ)はモダンアメリカンなスタイルを提案しています。ニューヨークの若者のカルチャーをイメージしてデザインされたアイテムはどこか反抗的で自立心が感じられます。秋冬コレクションで多く見られたのが肩幅が広めの「肩パッド入りコート」です。バブル時代を彷彿とさせる膝下丈のロングコートが秋冬トレンドとなっています。
ボリュームで勝負!ハイネックニット
sacai(サカイ)は「Hidden Madness(隠れた狂気)」をテーマにパワフルなコレクションを発表しました。The North Faceとのコラボレーションも話題となり、大注目の日本人アパレルブランドです。
マフラーのように分厚い首元が特徴のハイネックニットです。レイヤードさせることによりファッションが面白くなり、首元も暖かく防寒対策もバッチリなおしゃれニットです。ポイントは首全体を覆うくらいネック部分にボリュームをもたせることです。
Salvatore Ferragamo(サルヴァトーレ・フェラガモ)はスマート・カジュアルなスタイルを提案しました。お堅くなりすぎないスーツスタイルやエフォートレスなアイテムを発表しました。「Chunky Knits(チャンキーニット)」をキーワードとしボリューミーなニットを着たモデルが多く登場し、首元にボリュームを持ってくることによりシルエットが逆三角形となりスタイルが良く見えます。反対色のジャケットを羽織るとハイネックニットが映えてバランスが良くなります。
ハーフジップセーター
BOSS(ボス)はグローバルトラベラーを意識したコレクションを発表しました。80年代と90年代ファッションをミックスすることによりどこか懐かしく新鮮なスタイルを提案しています。トレンドカラーのオリーブを使用したニットや、秋冬定番カラーのベージュ・ネイビー・グレーのアイテムを数多く発表していました。
ハーフジップセーターとはファスナーが胸までしかないプルオーバータイプのセーターです。今期のコレクションで多く見られたのがハーフジップセーターを上まで閉めコートやジャケットを上から羽織るコーディネートです。アウターから少しニットの首元部分が見え、防寒しながらおしゃれをすることが出来ます。
MARNI(マルニ)は遊び心溢れるポップなコレクションを発表しました。カラーブロッキングをキーワードとし、カラフルなデザインのアイテムを数多く提案しました。ボーダー柄の薄手のニットにベージュのジップアップセーターを合わせ、グレーのジャケットを上から羽織りました。ジップアップセーターを一枚はさむことによって首元がきっちりして見え、スマートな大人の男に見えます。ベージュとグレーは相性が良く優しい印象にもなるのでぜひ試してみてください。
スタイリングキーワード
スタイリングキーワードはズバリ「ナード・ギークスタイル」です!
秋冬コレクションを発表したブランドのテーマの共通点として「レトロ」・「はずし」・「ユニフォーム」の3つが挙げられます。数多くのブランドが70年代をテーマにしたコレクションを発表しており、どこか懐かしいスタイリングが特徴的でした。おじいちゃんがしていたファッションが現代では「斬新」・「逆に新鮮」と高評価です。また、レトロ感を出す時に欠かせないのが「はずし」です。ガチガチにおしゃれを狙ったコーディネートよりも「はずし」アイテムを入れることでバランスの取れたこなれたおしゃれコーディネートになります。「あえて感」を忘れないことでダサいとおしゃれの紙一重の線をいく究極のおしゃれコーディネートが完成します。都会で働く男をイメージして作られたコレクションが多く「ヴァザリアの手法」を取り入れているブランドが目立ちました。「ヴァザリアの手法」とは見慣れている普段着を違った視点で見ることにより普遍的なものから美を見出すことを言い、仕事着という普遍的なアイテムをスタイリッシュに提案していました。
「レトロ」・「はずし」・「ユニフォーム」これらの3つのキーワードを合わせると浮かび上がってくるのが「ナード・ギークスタイル」です。
「ナード・ギーク」取り入れているスタイリング
GUCCI(グッチ)はレトロさを全面に押し出したコレクションが印象的でした。トレンドカラーであるレッドのシャツに肩幅が広めのロングコートはどちらもマストハブアイテムとしてご紹介しました。まるで今から出勤するような「ユニフォーム」スタイルもトレンドキーワードです。全体的にどこかレトロでオタクっぽいということが「ナード・ギークスタイル」の特徴です。
ナード・ギークスタイルが気になった方はこちらも合わせてチェックしてみてください
注目ブランド
レトロな雰囲気がどこかセクシー!ACNE STUDIOS(アクネ ストゥディオズ)
1996年にスウェーデンで創立。デニムブランドとしてスタートしたためジーンズのデザイン性と機能性が今なお人気です。スポーツブランドの白スニーカーが大流行している中、高級志向のおしゃれ男性の間ではアクネ ストゥディオズの高級レザースニーカーが大人気となりました。スニーカーやストールはおしゃれブロガーがこぞってSNSにアップしておりアイテム自体がフォトジェニックです。
今期のコレクションでは「サスペンダー」・「カラーサングラス」・「レトロカラーのトップス」などトレンドが満載の「ナードでギーク」なスタイリングを多く発表していました。どこか古めかしくもあり新鮮でもあるデザインを多く提案しているアクネ ストゥディオズから今後も目が話せません。
取り扱い店舗
『アクネ ストゥディオズ 青山(Acne Studios Aoyama)』
住所: 東京都港区南青山5-3-20
Tel: 03-6418-9923
ファッションも政治も自由だ!Public School(パブリックスクール)
2008年にマックスウェル・オズボーンとダオイー・チョーが創立。2013年にCFDAファッションアワードのスワロフスキー賞メンズウェア部門を受賞し、じわじわと人気上昇中の若手注目ブランドです。
今回のコレクションのテーマは「Liberty Mind(リバティ・マインド)」でした。昨年のアメリカ大統領選でトランプ候補がキャンペーンの一環としてかぶっていた赤いキャップとデザインが似ています。トランプ氏は伝統的な保守主義である共和党から2016年のアメリカ大統領選に立候補し、その際に彼がかぶっていたのが「Make America Great Again(アメリカを再び偉大な国にしよう)」というスローガンが書かれた赤いキャップでした。
トランプ氏が白熱したアメリカ大統領選に勝利し第45代アメリカ合衆国大統領に就任しました。しかし、その選挙結果が全米だけでなく全世界で波紋を呼び未だにアメリカでは抗議デモが発生しています。
そのような状況の中、Public Schoolデザイナーのマックスウェルとダオイーが政治に対する意見をファッションを通じ発信したことが話題となり、コレクションで象徴的だったのが「Make America New York(アメリカをニューヨークにしよう)」と書かれたパロディキャップでした。表現は皆それぞれ自由(Liberty)。ファッションという自由な表現方法で意見を発信する姿がかっこいいですね。まさにLiberty Mind(自由な考え方)です。
取り扱い店舗
『新宿伊勢丹メンズ館』
伊勢丹 新宿店 2F International Creators ”国内外のクリエーターズファッションが揃う先鋭的ファッションフロア”
住所: 160-0022 東京都新宿区新宿3-14-1
電話番号: 03-3352-1111
秋冬トレンドを取り入れて、ファッションを楽しもう
いかがでしたでしょうか?ロンドン・パリ・ニューヨーク・ミラノの世界4大ファッション都市で行われたコレクションを参考に秋冬トレンドをまとめてみました。寒くなり外出が億劫になりがちな秋冬ですが、おしゃれをして外に出かけたくなるようなアイテムやカラーが満載でしたね。この記事がコーディネートの参考になれば幸いです。