和製スポーツスター883ことヤマハ ボルトは大人の味わい
本家を凌ぐ勢いのヤマハ ボルト。エンジン特性やコーナリングなど、完成度の高さが垣間見えるハイクオリティな一台。休日をクールに過ごす、大人の男にピッタリなボルトの魅力を紹介しましょう。
- 35,032views
- B!
安いから買うんじゃない デキがいいから選ぶんだ
明らかにハーレーダビットソン883Rを意識したスタイリングのヤマハ ボルト。登場前から本家を超えられるのか? 失敗したら大恥だ、とファンやバイク情報誌などでそんな声が多く見られました。しかし、発売と同時に、日本はもちろん、本場アメリカでも本家ハーレーダビットソン883Rと乗り比べられるテストが、各メディアでおこなわれ、ことごとく本家よりも良い評価を得てしまいました。
これまでアメリカンバイクはハーレーダビットソンを買えない人が乗るもの、と罵られることもありましたが、ヤマハ ボルトにはどうやらその言葉は通用しないようです。
鼓動が移動を楽しませる
アメリカンで重要視されるエンジンは空冷60度Vツインエンジン。FIセッティングによって低中速域を重視し、鼓動感を強調しました。エアクリーナーボックスはアメリカン特有の力強さを演出するために、塊感のあるデザインに。もちろんライディングポジションの邪魔にならないように、スマートに配置されています。このあたりが「デザインのヤマハ」らしいですね。
マフラーは2in1。これって純正なの? というくらい珍しく荒々しいエキゾーストを奏でます。排ガス規制や騒音規制の厳しい昨今、ハーレーダビットソンを意識したヤマハは近年まれに見る攻めの設計といえます。いかに本家に本気で向き合ったか、ということでしょう。
排気量は950ccと大型
ボルトはヤマハも認めていますが、ハーレーダビットソン883Rのライバル車としています。そんなヤマハ ボルトの排気量は950cc。883ccの883Rよりも若干大きい設定です。その分、走りもダイナミック感があり、エンジンパワーも883Rより上となっています。
ヤマハ ボルトは後発なだけに、デザインはもちろん、スペックも上をいく設計となっており、それゆえに、本場アメリカでも受けがいいということです。
ラインナップは2グレード
スタンダードモデル。新車価格は89万9,640円
Rスペック 新車価格は94万5,000円
Rスペックはリアのサスペンションが、ゴールドのリザーバー付きとなり、コーナリングの安定性がより高次元なものとなっています。また、カスタムバイクを彷彿させるような、バックスキンのシートも装着され、前後切削ホイールといった、メーカーカスタム仕様です。この装備を見てもわかるように、ボルトはカスタムして乗ってくれ、というヤマハの想いが伝わりますね。
平凡な休日に飽きたらボルトはいかが?
ヤマハが真面目に作ったワルのバイク。ハーレーダビットソンのように荒々しさだけではなく、抑えるところは抑えた作りとなっています。ゆえに本家よりも高い完成度となったヤマハ ボルト。ただあてもなく走るだけでも刺激のある時間を過ごせるでしょう。
あえてボルトを選ぶという理由をここでかんたんに説明すると、883Rよりもコーナリング性能がよく、ストッピングパワーの確保された前後ディスクブレーキ。エンジンは低燃費かつハイパワーで、鼓動感もバッチリです。ノーマルでも十分なくらいの排気音は日本車離れした野性的なものになっています。ベルト駆動方式も、日本車ということで、突然切れる心配もなく、全体的にトラブルも少ないです。これらの理由から、ボルトはおすすめです。
気になる方は販売店で見て触れてください。きっと満足できることでしょう。
この記事のキーワード
この記事のライター
自動車、バイク、アパレル関係のお仕事に携わっておりました。その経験を生かしライター活動をさせていただいております。