エリートビジネスマンなら絶対知ってる！新しいポルシェ3選

ポルシェの新しい潮流

ポルシェといえば、911に代表されるロングノーズショートデッキのスーパーカー、スポーツカーがイメージされますが、フォルクスワーゲンに買収される直前からスポーツカー一辺倒からの脱却をはかり、クロスオーバーSUVのカイエン、さらにコンパクトクロスオーバーSUVのマカン、そして4ドアセダンのパナメーラと新しい潮流が生まれはじめています。そんなポルシェから3車種を紹介したいと思います。

911

911はSセグメントのコンパクトクーペです。「911」の名前の由来はそのまま開発コードとなっています。ただし元々の開発コードは「901」なのですが、フランスのプジョーが3桁でその真ん中を「0」にする車名を商標登録していたため、「901」ではなく「911」となったのです。1964年デビューで、現行車は単純には7代目ですが、911は毎年のように何かしらの変更を行ってきたため、単純に何代目とは言い難い部分もあります。進化の過程で単純に分けると「901型」～「991型」と7つの「型」があり、その中で「Aシリーズ」～「Lシリーズ」があり、さらに「〇〇年モデル」という呼び方になっています。言ってみれば現行は「Lシリーズ991型2011年モデル」となるのでしょうか。「911」は、ポルシェと聞いたら真っ先にロングノーズショートデッキの流麗なスタイリングの「911」を思い浮かべる人も多いポルシェの代表的車種で、伝統的にRRが特徴。いわゆるスーパーカーです。パワートレインは、最高出力モデルで4WD、3800cc水平対向6気筒直噴ツインターボエンジン、580PSとなっています。この911はとにかくグレードが多く、「カレラ」、「タルガ」（タルガトップ）、「ターボ」を基本に、「S」、「4」（4WD）、「カブリオレ」、そこに「GTS」、「GT3」、「R」、「RS」など多様な組み合わせで、結局全25種類ものグレードがラインナップされています。

Cayenne

Cayenne（カイエン）はEセグメントのクロスオーバーSUVです。ただしポルシェとしては「新しい形のスポーツカー」と呼びたいようで、クロスオーバーSUVという表現は避けているようです。名前の由来は赤唐辛子を意味する「カイエンペッパー」。ポルシェの親会社フォルクスワーゲンのトゥアレグと共通のプラットフォームで、シャーシーが同一となっています。フォルクスワーゲンはレンジローバーのような高級SUVを、ポルシェはクロスオーバーSUVを、それぞれラインナップに加えたかったことで共同開発されました。2002年デビューで現行は2代目。パワートレインは、最高出力モデルで4800ccV型8気筒ツイターボエンジンの「ターボ S」が570PSを誇ります。またハイブリッドエンジンも用意されています。駆動はすべて4WD。ロングノーズショートデッキのスポーツカーメーカー、ポルシェのクロスオーバーSUV分野への参入の本気度が窺えます。

Panamera

Panamera（パナメーラ）は、Fセグメントの4ドアセダンです。車名の由来は、1950年代前半、メキシコの公道レース「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」から（ちなみに911カレラもこのレースから）。2009年、ポルシェ初のフル4シーター4ドアセダンとしてデビューしました。「大型5ドアラグジュアリーハッチバックサルーン」とも表現されています。パワートレインは、「ターボ」で4000ccV8ツインターボエンジン、550PS。その他に「4E-ハイブリッド」はPHV（プラグインハイブリッド）となっており、すべて４WDです。あのポルシェが4ドアセダンというのも驚きですが、さらに4WDのPHVとは、ポルシェの新しいチャレンジととらえていいと思います。スタイリングは911のロングノーズショートデッキの雰囲気を活かしたワンモーションデザインです。ポルシェの新しいカタチとして受け入れられるモデルではないでしょうか。

新しいポルシェ

いかがでしたでしょうか。もちろん伝統の911もこれぞポルシェと言わんばかりの素晴らしいスーパーカー、スポーツカーです。911に代表されるスポーツカー好きのオールドファンからするとガッカリするのかもしれませんが、新しいカイエン、マカン、パナメーラも、いずれも一目でポルシェとわかるエクステリアであり、新しいポルシェのチャレンジとして、とても楽しいラインナップになっていると思います。おススメは、パナメーラの「4E-ハイブリッド」。近未来の走りを実感できるのではないでしょうか。